勝利とは、カウンターアタックとセットプレイに徹するか、リスクを冒すことである(ラファエル・ベニテス)
アビスパ福岡2-4京都サンガ
◇日時:2007年5月13日(日)13時03分KO
◇会場:福岡市東平尾公園博多の森球技場(晴/23.4℃/8742人)
◇会場:砂川恵一
前半18分【福岡】宮本亨(右足)
前半29分【福岡】布部陽功(ヘッド)
前半35分【京都】アンドレ・ピント・カンダカン(右足←平島)
前半43分【京都】斉藤大介(ヘッド←CK:徳重)
後半9分【京都】アンドレ・ピント・カンダカン(ヘッド←FK:徳重)
後半21分【京都】アンドレ・ピント・カンダカン(右足←福岡:アレックスのバックパス)
■アビスパ福岡(4-2-2-1-1)
GK1:神山竜一
DF20:山形辰徳
DF17:川島真也
DF2:宮本亨
DF16:久永辰徳
MF6:布部陽功
MF10:久藤清一
(後半25分-MF23:大塚和征)
MF7:宮崎光平
(後半17分-FW19::林祐征)
MF18:山形恭平
MF3:アレックス・アントニオ・デ・メロ・サントス
FW9:アブラン・リンコン・マルチンス
■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF34:平島崇 “復讐”
(後半44分-DF5:手島和希)
DF35:角田誠
DF3:チアゴ・プラド・ノゲイラ
DF13:三上卓哉
MF17:石井俊也
MF16:斉藤大介
MF22:渡邉大剛
FW7:徳重隆明
(後半32分-MF20:倉貫一毅)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
FW9:アンドレ・ピント・カンダカン
(後半27分-FW31:田原豊)
アンドレ・ピント・カンダカン選手(京都)
「勝利という結果を得られてうれしい。
2点はリードされたが、入り方がよくなかっただけさ。
そのあとはゲームの流れをつかんで、前半で追いつけたのが大きかった。
次節も難しい戦いになるだろうけど、きょうのようないい流れで戦えれば問題ないよ」
預言者、現わる。
■平島、古巣との対戦に闘志 J2・サンガ13日に福岡戦
古巣・福岡との対戦に「この日をどれだけ楽しみにしていたか。足がつってもいいから暴れ回りたい」と人一倍闘志を燃やしている。
平島もさぞ喜んでるであろう、きょうのゲーム。
2点取られるまでは最悪だった。
しかし、盛り返せた。
逆転できた。
この点は評価していい。
ただ、裏を返せば、2点取られてからの積極性。
この姿勢を、なぜ相手にリードされるまで「もたない/もてない」のか——。
これが、今シーズンの「美濃部サッカー」に根づく問題である気がするんだな。
▼守備優先、なのに失点するというパラドックス
2点取られるまで、京都サンガがピッチ上で繰り広げていたのは、今シーズンおなじみの
「セーフティ志向のポゼッション・サッカー」
だった。
攻撃に移った際、中盤でタメをつくって、隙を見て前線に大きくボールを蹴る。
パウリーニョを裏に走らせるか、アンドレがポスト。
ダブルボランチは常に中盤深めに位置して、バランス取りを最優先する。
このサッカーなら、中盤以降は守備マインドが強いから失点は少ない——ハズなんだけど…。
中盤で厳しくプレスをかけられ、ボールを奪われると、あっさりとゴールを許してしまう。
今シーズン、いつかどこかで見たようなパターンで、あれよあれよと2失点。
んで、相手にリードされてから、おっとり刀で
「リスク覚悟の押し上げサッカー」
に転じるのも、今シーズンの京都。
そして、きょうは幸いなことに時間がたくさん残っていた(笑)。
サイドバックが高いポジションを取り、サイドハーフと連動してサイドを崩した。
斉藤も再三再四ゴール前に姿を見せた。
角田、チアゴもラインを高く上げた。
そして、福岡が引き気味となり、セカンドボールが奪えるようになった。
ゲームは一方的に京都のものに。
思わず、タカアンドトシふうに
「臆病か! 最初から積極的にやっとけよ!」
と突っ込まずにいられなかった。
もう一度、やるサッカーを考え直すべきかもしれないね。
きょうのような、前半30分までの、
「always no risk・サッカー」
だと、今後も勝って勝って〜負けて負けて〜のカスタネットマンが続くと思う。
冒頭に書いた、ラファエル・ベニテスのことばじゃないけど、
「カウンター勝負のリトリート」
に徹しきれれば、それはそれでいいんだけどさ。
できれば、流れを、主導権を自分たちで握れるようなサッカーを見せてほしい。
▼アンドレの安定性、徳重のエロいキック
さて、きょうの勝利の立役者はアンドレであることは間違いない。
ハットトリックとなった3点目も、パウリーニョだったらキーパーにぶつけてたような気もする。
高さと強さと巧さを見せつけた。
次点は徳重と斉藤。
徳重はいやらしく曲がるCKとFKで2アシスト。
斉藤は貴重な同点弾。
頭でゴールって、相当珍しいよね。
でも、個人的にはきょうの斉藤のベストプレイは、あのヘッドじゃなくて。
左サイドからのクロスに、ゴール右で胸トラップからボレーでキーパーをぶち抜いた、アレ。
いや、あのゴールはワールドクラスだった!
オフサイドだったけどね…。
一方、ちょっと物足りなかったのは大剛。
もうちっと、エンドライン際までえぐるような、縦への突破が見たい。
そして、今季初出場の田原。
ピッチに入ってから、ひたすらベンチから怒られまくるという(苦笑)。
腰に重心が入りきらないようで、ゲーム出場はまだ時期尚早かな?
田原んトコロでボールが収まらないせいで、後半30分から試合終了までは、一転福岡に押されまくり。
もうちょっといい”クロージング”ができればよかったな。
試合見られてないんですけど勝ちましたですかぁ…ワケのわからん変態チームですね(w
しかし、アウェイで勝ってホームで無様な試合をしてるようじゃホームでやるのがイヤなんかい!と突っ込みたくなります。多くの人に応援されると緊張しちゃうんですかね…?
田原。練習試合じゃエリア外でDFを背負いながら、振り向きざまダイレクト左足ミドル(ポスト直撃)とか
ワールドクラスっぽいのもも見せてるんですが。まぁ、これからですね。
それにしても、弱きを助けて強きを裁くサンガちゃん。。。
>ぐーさん。
2点取られてから見れば、とてもナイスなゲームですよ(w
確かに、ホームで勝たないと!
お客さんも来てくれませんからね〜。
って、おれも日曜開催のゲームが多いおかげでなかなか遠征できないでいるんですが…。
>頑波さん。
おお、貴重な練習レポありがとうございます。
田原はムラがありますからねと、3、4年同じこと言ってる気がしたり…。
年上の嫁さんでももらって、尻を叩かれてほしいです(笑)。
サンガちゃん。。。
たまには弱い者いじめもしましょうね(笑)。