快勝、胸すく
東京ヴェルディ1-3京都サンガ
◇会場:2007年4月11日(水曜日)19時03分KO
◇会場:東京都調布市東京スタジアム “味スタ”(雨/9.7℃/2800人)
◇主審:牧野明久
前半28分【東V】大野敏隆(右足←左:フッキ)
前半29分【京都】西野泰正(右足)
後半6分【京都】徳重隆明(右足FK直接)
後半19分【京都】徳重隆明(右足←右:斉藤)
■東京ヴェルディ1969(4-2-2-2)
GK21:高木義成
DF29:福田健介
DF17:土屋征夫
DF4:戸川健太
DF22:服部年宏
MF7:名波浩
(後半21分-MF13:佐藤悠介)
MF5:ジョゼ・ルイス・サントス・ダ・ヴィスタカオ “ゼ・ルイス”
MF11:大野敏隆
(後半21分-MF8:永井秀樹)
MF10:ヂエゴ・デ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
FW9:ジヴァニウド・ヴィエイラ・デ・ソウザ “フッキ”
FW16:飯尾一慶
(後半0分-FW28:井上平)
■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK33:上野秀章
DF35:角田誠
DF2:秋田豊
DF3:チアゴ・プラド・ノゲイラ
DF34:平島崇
(後半42分-DF6:森岡隆三)
MF17:石井俊也
MF16:斉藤大介
MF14:中払大介
(後半18分-MF15:中山博貴)
FW7:徳重隆明
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
FW25:西野泰正
(後半42分-DF22:渡邉大剛)
行ってきたぜ、味スタ。
小雨が降って、風があって、とにかく寒かった。
ふるえながら観戦していた。
でも、心の中は暖かかった。
文句なしの快勝だったからだ。
いや、にしても、サッカーってわからないものだな。
前節、水戸戦の後半、ただひたすらに責め続けられていた、ドMだった京都サンガ。
同じチームがたった2日間で、変わっていた。
守り、堅く。攻撃、リズムよく。ミドルシュートも積極的に。
ひょんなことから、きょうはメインSSで観戦していた。
アウェイ側なんだけど、サンガサポなんてほとんどいないものだから、東京Vのベンチ外選手がおれの周りとかに座ってたのね。
んで、若手(オサマ?とか)が後半途中に
「まだまだ、こっから1点取ったらわからないよ!」
って叫んでたんだけど、前にいた廣山が
「ふっ」
と苦笑してたんだ。
あの表情は
「この試合、勝てるムードにない」
と、ベテランらしく判断してたんじゃないかと、これ、妄想。
そんな話はさておき…。
ちょっと時系列で振り返ってみようか。
前半開始からは、お互いが守備意識高くて、雨でピッチがスリッピーだったこともあって、膠着状態。
ところが28分、フッキに与えたファウルから素早くリスタートされ、低いクロスを大野がプッシュする。
ここまでは、やばいシーンはなく、どちらかといえば京都ペースだったと思っていたので、この失点はショックだった。
それは、たぶんピッチにいたサンガイレブンにとっても同じだったと思う。
けど、まさにその直後。
DF秋田からのロングパスをDFがクリアミスしたボールが裏に抜けて、西野がフリーで抜け出した。
相手のミスなんだけど、ここは冷静にコースを狙って決めた西野を褒めたいね。
パウリーニョだったら、GKにぶつけてたかもしれない(笑)。
これで、サンガは楽になった。
そして、後半は終始サンガのリズム。
6分、徳重のFKがいやらしくGK前でバウンドして、直接ゴールイン。
19分、右サイドを斉藤大介が服部をぶっちぎってゴール前にクロス。
相手DF2人にたいして、4人(かな?)がなだれ込んできて、徳重がプッシュ。
この3点目、ビューティフルだった。
今季はじめてといっていいんじゃないだろうか、相手を崩しきっての得点。
とくに、斉藤が重心の低いドリブルで服部をぶっちぎったのは、ちょいジェラード(イングランド)みたいでかっこよかった。
ま、服部はその前にも角田に同じような形で抜き去られてたんだけどね。
元日本代表もさすがに年かな?
スピードの対応で遅れをとるシーンがいくつかあった。
サンガがなぜ快勝できたのか。
第一に、きょうのヴェルディは、どうみても出来が悪かったというのがある。
とくに、名波、ゼ・ルイスのWボランチの守備が甘いったらありゃしない。
おかげで、京都の中盤が何度もダイレクトパスをつなげていた。
名波のあの位置で使うのは、ホント諸刃の剣だ。
もちろん、相手を引きつけておいて浮き球のパスとか、すげぇんだけどね。
ただ、位置取りが低すぎて、それが決定機につながることはないから、怖くはない。
たいする、サンガの選手たちはおおむねよかった。
まず讃えたいのが、西野だ。
ディフェンスラインからのロングボールに泥臭くジャンプを続けていた。
また、中盤で攻めに詰まったとき、いい感じにオープンスペースに顔を出して、ボールを受けていた。
同じようなシーンで、パウリーニョはあっさりDFにボールを奪われて、相手の逆襲を食らったりするんだけど、西野は腰をぐっと下ろして、キープしてくれるんだよね。
献身的。
中盤から後ろの選手にとって、これほどありがたいことはないと思う。
同点ゴールも値千金だったしね。
守備陣のなかからは、チアゴ。
恐ろしく高い打点で相手のハイボールを跳ね返し続けた。
さらに、裏のボールには身体を投げ出してスライディング。
その守備能力、身体能力は、J2のなかでは図抜けてると思う。
前節水戸戦も、チアゴがいてくれれば、あそこまで苦戦しなかったのではないかな。
もちろん、2得点の徳重、攻撃でキラリと光っていた斉藤もよかった。
初登場の平島も、オーバーラップのタイミングよく、守備でも貢献してた。
フッキをぶっ飛ばしたスライディングは…相手をビビらす意味でよかったんじゃないかな。
唯一、ハライだけが、ちょっと消えていたというか存在感を示すことができなかったのが気になった。
右サイドMFは激戦区だけに、がんばってほしい。
最後に言わなければいけないことは、美濃部直彦コーチについてだろう。
正直ここまでのサンガの戦いぶりには、彼の指導力が不足しているからではないかと訝っていた。
けど、きょうの戦いは見事だった。
なにせ、試合終了のホイッスルが鳴るまで、前から前からプレスがかかっていたんだもん。
日曜日に試合があって、中2日。
選手たちの体力をリカバーさせ、なおかつ、この試合に高いモチベーションで挑ませることができていた。
拍手したい気持ちでいっぱいです。
昨日の試合を見に行けたサンガサポって勝ち組ですよね。
当方スカパーにも入っていないので(泣)、ドガッチとYouTubeにあがった動画を美味しくいただくことしかできないのですが、斉藤の3点目の突進は胸を震わせずにいられませんです。
生チアゴは初めてご覧になられたんですかね?彼は大当たりだと思いますね。うちのブラジル人スカウティングはホントによく当たりますよね(去年のアンドレ・ピネ等はケガですし、まぁやむを得ないとして)。
昨日みたいな試合が西京極で見せられたらもう少しお客も増えると思うんですが、そういう感じになった時に限って負けるのがデフォなんですよね…。しかも次の25日の西京極って独走した2005年に唯一苦しめられた鳥栖なのでイヤ~な予感がするのですが…
いつもコメントありがとうございます!
勝ち組…なのかな?
めちゃ寒いのと、味スタ特有の見づらさはありましたけどね。
でも、こんなにスッキリ得点を重ねられたのは今季初だと思うので、ラッキーではありました。
チアゴは開幕戦、西京極に遠征して以来なんですが、あのときあったポカはほとんどなく、巨神兵のようでしたよ。
鳥栖は、去年とはまったく違うチームになってるので…期待しましょう!
斉藤ちょいジェラードや、向こうのダブルボランチとか
全く同じ事をTV見ながら思ってました (*゚▽゚)
3点目とかガッツポーズしてしもたし(笑)
ええ気分で鴨池に行けそうです。
同じ意見でよかったです((○(^▽^)○))
鹿児島行くんですねー。
ナイトゲームじゃなければ、日帰りで遠征したかもなんですけど。
気をつけて行ってきてください。