京都サンガ0-0湘南ベルマーレ
◇日時:2007年3月11日日曜日13:05KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(4538人/晴ときどき曇ときどき雹、6.4℃)
◇主審:砂川恵一
■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK33:上野秀章
DF6:森岡隆三
DF5:手島和希
DF3:チアゴ・プラド・ノゲイラ
DF22:渡邉大剛
MF4:安藤淳
MF16:斉藤大介
MF15:中山博貴
(後半14分-MF27:加藤大志)
MF8:美尾敦
(後半14分-FW7:徳重隆明)
FW9:アンドレ・ピント・カンダカン
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
■湘南ベルマーレ(4-2-2-2)
GK25:キム・ヨンギ
DF18:財津俊一郎
DF3:ジャーン・カルロ・ウィッテ
DF2:斉藤俊秀
DF21:尾亦弘友希
MF5:中里宏司
MF8:坂本紘司
MF10:アヂエル・デ・オリヴェイラ・アモリム
MF24:加藤望
(後半22分-MF29:鈴木伸貴)
FW11:石原直樹
FW32:柿本倫明
開幕2戦目にして、”美濃部サッカー”の限界が見えた試合。
——そんなふうに思いました。
テレビ観戦ですし、もちろん素人の受け止めかたですので、とんちんかんに思われる人もいるかもしれません。
以下、だいぶネガティブな意見ですので、そういうのが嫌いなかたはスルーしていただけるとうれしいです。
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前半から有効的な攻撃が繰り出せないまま、時間だけが過ぎていく。
問題は3つ。
その1、中山、美尾の両サイドMFが個人で局面を打開できない。
その2、2トップへのくさびのボールが入らない。
その3、チーム全体に緊張感が欠け、開幕戦より身体を張る局面が減っていた。
最大の問題はその1。
2人がボールをもったとき、まずパスが選択肢として頭にあるせいか、どうしても時間がかかってしまう。
スローダウンしてしまう。
もっと仕掛けろ。
何度も何度もそう思った。
もちろん、その2人のパスを期待して前線に走り込む動きも欠けていたという理由もあるのだが。
この光景を見ながら想起したのは、”ジーコ・サッカー”だった。
中田、中村、小野の黄金の中盤。
しかし、まったく機能しなかったのは記憶に新しい。
司令塔がたくさんいても、「船頭多くして船山に上る」になってしまう。
同じ現象が、きょうの京都サンガに見られた。
後半途中、その中山、美尾に代わって、加藤大志、徳重隆明が同時に投入される。
2人はさすがに、ドリブル能力に長けているだけあって、サイド深く切り込む場面が増える。
もっと仕掛けろ、もっと仕掛けろ。
テレビの前で声が出そうになる。
しかし、いくつかチャンスは生まれるものの、湘南も固い守備で得点を許さない。
そして焦りから前がかりになって、湘南のカウンターアタックを受ける始末。
結局、攻撃は散発的なものばかりだった。
何人もの選手が絡む重奏的な攻撃は数えるほどだった。
このままでは、得点を取れず敗れ去る試合があるような気がしてならない。
選手起用、チーム戦術、攻撃の約束事…すべてのアスペクトから、再考したほうがいいのではないか?
まだゼロスタートできる時期だから。
正直、いま、そういう気持ちになっている。