【2006FIFAワールドカップMatch28】日本0-0クロアチア

◇Match 28 Group F
日本0-0クロアチア
※22分【クロアチア】ダリオ・スルナPK大失敗

■ジャパン(日本)(4-2-2-2)
GK23:川口能活
DF21:加地亮
DF5:宮本恒靖限界
DF22:中澤佑二
DF14:アレッサンドロ・ドス・サントス “三都主アレサンドロ”
MF15:福西崇史
(46分-MF17:稲本潤一)
MF7:中田英寿
MF8:走らなくても鹿島だから代表なんだなぁ。みつを
MF10:中村俊輔風邪っぴき
FW13:戦犯扱い柳沢敦
(61分-FW20:玉田圭司)
FW9:高原直泰
(85分-FW16:大黒将志)

■クロアチア(3-4-1-2)
GK1:スティペ・プレティコサ
DF3:ヨシップ “ジョー”・シムニッチ
DF4:ロベルト・コヴァチ
DF7:ダリオ・シミッチ
MF2:ダリオ・スルナ
(87分-FW22:イヴァン・ボスニャク)
MF5:イゴル・トゥドル
(70分-FW18:イヴィチャ・オリッチ)
MF10:ニコ・コヴァチ
MF8:マルコ・バビッチ
MF19:ニコ・クラニチャル
(78分-MF14:ルカ・モドリッチ)
FW17:イヴァン・クラスニッチ
FW9:ミラディン “ダド”・プルソ

アルトゥール・アントゥネス・コインブラ “ズィッコ”コーチ(日本)
「とても均衡した試合だった。
日本もクロアチアも負ければ終わりだったからね。
ともに勝ち点3を狙った結果が0-0。
サッカーというのはえてしてこういうものなんだ。
いずれにしても、われわれは敗れなかった。
たしかに得失点差でも不利で、状況は厳しいけれど、まだ可能性は残っている。
まだ呼吸をしている。

選手たちの評価?
よくやってくれたと思うが、昼のゲームは2試合連続だから最後はすっかり疲労していた。
日本でのライブ中継のせいだというが、テレビ局と電通はまったく余計なことをしてくれたものだよ。
試合を通していえば、前半はクロアチア、後半は日本に分があった。
しかし、あまりチャンスをつくることはできなかった。
ようやくゴール前にたどり着いても、相手の選手が帰陣してしまってるというありさまだ。
これが問題だ。
毎日毎日シュート練習をしてきたが、このワールドカップという場面ではそうそうシュートのチャンスはやってこないんだよ。

ただ、われわれはブラジウに勝てると信じている。
サッカーにはなにが起こるがわからない。
この大会で生き残るために、次の試合は “戦争” になる」

米朝師匠似なズラトコ・クラニチャル・コーチ(クロアチア)
「この暑さはふつうやありまへん。
そんななか、よぉプレイした両国の選手たちをほめたたえたいと思います。
とくに、われわれはたくさんチャンスをつくりました。
得点できなかったことは不運としかいいようがありまへん。
試合もコントロールしてましたし、きょうにかんしては勝ち点2を失なったと言わせてもらいます。
PKの場面?
あれはPKが順当な判定だと思いますけどね。
日本のキーパーがすばらしかっただけでしょう。
それ以上にコーナーキックも無数にありながら、ひとつも決められなかったのが痛かったですわ」

マンオブザマッチに選ばれた中田英寿選手(日本)
「よくいえば、可能性を残したとはいえる。
だけど率直な感想としては、勝てる試合を落としてしまったと思う。
前半は自分たちでパスを回していたが、後半は回させられていた。
緩急をつけず、敵のペースに合わせてしまったのが、うまく攻められなかった原因だ。
相手の守ってカウンターという、相手の狙いにハマってしまってた。
おたがいリスクを背負いすぎず、総攻撃に行かなかったしね。
ブラジル戦?
内容はどうこう、勝つしかない」

川口能活選手(日本)
「正直勝てる試合だったのに、残り10分足が止まってしまった。
そこで走るのが日本のよさだというのに。
守備にかんしては、中澤を中心によく守ったと思う。
次のブラジル戦ですべてをかけたい。
失なうものはない。
脚をつっても、気を失っても、戦いつづけたい」

中村俊輔選手(日本)
「うーん、選手はみんな100%のチカラを出そうとしてたんだけど。
暑さで厳しかった。
まぁ、勝ち点3が欲しかったけどしかたないんだよね」

イヴァン・クラスニッチ選手
「チャンスはつくれていたし、そのうちにゴールが決められるだろうと思っていたんだが、タイプアップになってしまった。
PK失敗が影響した?
それはないね。
フットボールのゲームにおいてはしばしばあることじゃないか。
とにかくもう、オーストラリアに点差をつけて勝つしかないよ」

ミラディン “ダド”・プルソ選手
「日本はブラジルに負けるに決まっている。
われわれがオーストラリアに勝てばいいだけだ。
決勝トーナメントに行けると信じているよ」

ヨシップ “ジョー”・シムニッチ選手
「とにかくあんなにチャンスをつぶしてしまってはしょうがない。
試合後のドレッシングルームはお通夜のようだったよ。
だが、まだまだポジティブな空気は残っている。
われわれはいつも大事な試合をものにしてきた。
次の試合も、きっと同じようになるはずさ」

ダリオ・スルナ選手
「PKをミスして心底落ち込んでいるよ。
いい場所に蹴ったと思ったんだけどね…。
日本のキーパーに神風が吹いちゃったよ、ちくしょう」

試合採点:4.5
「実質グループステージ敗退ですから〜、残念!」
と、ギター・サムライ・ブルーでなくても言いたくなるようなこの結果。
(つぎの試合、ブラジウが順当に勝ったと仮定して。
 第3戦、クロアチアがオーストラリアに1点差で勝ったと仮定して。
 日本はブラジウに2点差以上で勝たなければいけない!)
いや、むしろ、クロアチアが決定機を外しまくってくれて勝ち点1をめぐんでもらえた、という感すらする。

とにかくも〜、「パス出し地蔵」を3枚も中盤に置いたせいで、サイドバックが上がってこないことには攻撃にならん。
トップの選手もボールを引き出す動きすら少ないうえに、マークする相手に簡単につぶされてしまう。
スローすぎるぜ!
こんなロハスなサッカー、出場国中でいちばんヒドいかもしれない。

そうした戦術面に加えて、メンタル面も問題いっぱいで。
三都主ぐらいしか勝負にいかねーし。
サムスピ(サムライスピリッツ)をまったく感じられなかったのだ。
川口選手が「脚がつっても」っていってましたが、日本もクロアチアも脚つってる選手がほとんどいなかった。
ほかの試合だとしょっちゅういるんスけど。
やっぱ、選手たちは「戦ってなかった」…のか。

まぁ、ズィッコさんが監督になってからは、ある意味ずっとこんな調子だったのも事実なわけで。
ラッキーとかがあって勝っていたことを理由に、ズィッコさんを更迭できなかったことが、すべての原因としかいいようがない。
2010年の監督はもっと慎重に選んでくださいね。

※参考
マッチレポート:FIFAworldcup.com

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