【ナビスコ杯予選B組第4節】鹿島アントラーズ3-2京都パープルサンガ

メンバーが足りない

鹿島アントラーズ3-2京都パープルサンガ
◇日時:2006年5月14日(日)15時00分KO
◇会場:茨城県立カシマサッカースタジアム(6715人)
◇主審:長田和久
前半10分【京都】渡邉大剛(ワンフェイク入れて左足←パウリーニョ)
前半16分【鹿島】田代砲(ヘッド←深井)
前半17分【京都】加藤大志(左足)
後半32分【鹿島】アレシャンデル・ペレイラ・カルドーソ “アレックス・ミネイロ”(左足ボレー←野沢)
後半33分【鹿島】アレシャンデル・ペレイラ・カルドーソ “アレックス・ミネイロ”(左足ループ)

■鹿島アントラーズ(4-2-2-2)
GK1:小澤英明
DF20:内田篤人
DF3:岩政大樹
DF4:大岩剛
(後半0分-DF14:羽田憲司)
DF18:石川竜也
(後半0分-DF7:新井場徹)
MF22:中後雅喜
MF26:増田誓志
(後半14分-FW23:興梠慎三)
MF25:野沢拓也
MF11:深井正樹
FW9:アレシャンデル・ペレイラ・カルドーソ “アレックス・ミネイロ”
FW19:田代有三

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF22:渡邉大剛
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”復讐再度失敗
DF26:大久保裕樹(後半5分-警告*2=退場)
DF6:三上卓哉
MF18:米田兼一郎
(後半42分-FWだけどきょうはボランチ24:小原昇)
MF16:斉藤大介
MF27:加藤大志
MF14:中払大介
(後半42分-FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
(後半6分-DF7:児玉新)
FW31:田原豊

柱谷幸一コーチ(京都)
「前回リーグ戦で戦ったときも内容は悪くなかったと思います。
ですから、きょうのゲームにかんしてなにか特別に準備したことはありませんでした。
ボールポゼッションの仕方であったり、ラインコントロールであったり、自分たちのスタイルを貫いて、力を出し切るきもちで臨みました。
ゲームを優位に進めながら、退場者が出て、結果的に勝ち点3を取れなかったので残念です。
われわれは昨年からフェアプレーを掲げています。
しかし、退場者を出すゲームが多くなっているのは、守備力のなさからくるものだと思います。
1対1の強さだったり、いいポジショニングで先に入っていれば裏をとられないはずの場面で裏をとられてひっかけているとか。
そういった守備力のなさ、準備の悪さでのイエローがひじょうに多いんです。
10人になってしまうと当然勝つパーセンテージは下がってしまいます。
もっと守備へのクオリティを高めないといけないと痛感しているところです。

退場者が出てパウリーニョを交代させた理由?
後ろの8枚がいい形で守備にも攻撃にも入れていたので、パウリーニョか田原という2択しかありませんでした。
田原を残したのは、体の強さを生かしてもらってキープをしてもらえると思ったからです」

パウロ・アウトゥオリ・デ・メロ・コーチ(鹿島)
「逆転できたのは、興梠を入れて、深井とともに両サイドを広く使う意識が高くなったからだ。
前半で2人を交代させた?
左サイドばかりで崩されていたのだから当然じゃないか。
自信なさげにプレイする選手はチームに悪影響を与えるからね。
早い時間に手を打ったほうがいい」

渡邉大剛選手(京都)
「得点はとてもうれしいです。
でも、クロスボールの対応などいろいろ課題も見えました。
次の出場機会までにしっかりと修正してきょう以上にもっといいプレーができるようがんばります」

岩政大樹選手(鹿島)
「ボールサイドに寄ってディフェンスするのだから、逆サイドにふられると苦しくなるのは当たり前。
そうさせないように、もっと球際で勝てないといけなかった」

田主審が後半早々、大久保にレッドを突きつけたのを見て、娘が聞いてきた。
「ぱぱぁ、どして、サンガのひと、は、いつも赤い紙、もらうの?」
「それはね、『われわれに勝たせたくない何か』が働いてるからだよ」
「???」
試合終了寸前に2人のフォワードが投入されたのを見て、また質問が飛んできた。
「ぱぱぁ、どして、ふたり、が、いっしょに、こーたいするの?」
「それはね、選手を交代させるタイミングが遅れちゃったからだよ」
「どして、遅れ、ちゃったの?」
「それはね、監督があんまり交代がじょうずじゃないんだねー(苦笑)」

…。
…すみません。
娘などいません、脳内でした。
しかし、そうしたほほえましい会話を妄想することで、ささくれたこころをいやそうとしてたのです(謝)。
つか、鹿島くんだりまで来て、またレッドカードかよ!
きょうのは見ててしょうがねーなと思ったけどさ(笑)!

えと、退場話の前に、前半の振り返りから。
先制点は、パスがつながってボックス内にいたパウがシュート打つと見せかけて、上がってきたダイゴにパス。
キーパーと1対1のダイゴが、右足シュートモーションのフェイク入れて、左足にもちかえて、ていねいにシュートで「ダイゴール」。
予想外の先制に、少数ながらもサンガサポばんざーい。

んが!
そのあとダイゴは左サイドで深井の深ーいドリブルであっさりかわされてクロスを許し、タシーロが同点ヘッド。
リーグ戦につづいてまたもタシーロで、「ミニにたこができる」ならぬ「耳にたこができる」です、ほんとに。

んが!んが!
同点のわずか1分後ですよ。
田原のポストから左に回っていた大志がまたもフリーで抜け出して、これもゴールにパスするようなていねいなゴール。

前半は2-1リードで折り返し。
いや、サンガはサンガで、いつもどおりのサッカーをやってただけなんですよ。
でもなぜか、「憑きもの」が落ちたようにシュートが決まってくれたんです。
それに、鹿島のセンターバックがなぜか集中力を欠いてて、あっさりシュートチャンスが訪れちゃったりなんかしちゃったりして。
前半はこのほかにもパウが中央でフリーになる決定機を2度あって、これは両方キーパーにはじかれたんですが、4回決定機があって2ゴール。
いままでの決定力不足を考えると、上出来上出来。

一方で、守備のほうは…。
CBがリカちゃん&裕樹の公式戦初(?)コンビだもんで、あぶねぇったらありゃしない。
ミドルがポスト叩いたり、平井さんが何度も空を飛んだり(ヒライイェイ!)。
1失点ですんだということで、運が味方してくれてるなぁという前半でした。

そして後半。
鹿島は、パウのマーク役ながらも再三シュートを打たれていた大岩と、ダイゴに再三攻め上がりを許していた石川が交代。
まさにアルツ鬼コーチ。
荒治療で勝負に出ます。

で、後半はじまって5分で大久保退場ですよ。
京都側エリアで見ていた感じでは、すり抜けられようとしたところを体で止めたんで、まぁ黄色かなと。
ただ試合後、鹿島サポのおっちゃんは
「悪いねぇー、ダイブでレッドもらって。きょうの審判へたくそだから」
って、言ってくれてましたけど。
にしても、1枚目のイエロー(センターサークル付近でバックチャージ)が要らなかったなー。
じつは前半、センターバック2枚に黄色が出てたんで、ハーフタイム中
「ひょっとしてまた? フラグ立った?」
とこっそり思ってたんですけどね、はい。

ひとり足りなくなったサンガは、パウを下げて児玉をイン。
この日は、田原がポスト役としてけっこう効いてたし、いっぽうでパウはきわどいシュートを放ってた。
だれを下げるのか、難しいところでした。
ちょっと球離れが悪かったハライを交代させて、パウを1列下げてもよかったですけど、これはまぁ結果論。
それより意外だったのは児玉がそのままセンターバックに入ったことで、これって練習でやってましたっけ?
てっきり石井ちゃんだと思ってたので。

ここからはサンガは守りモードで、攻めは大志のドリブルだけ。
とはいえ、大志の細かくアングルを変えるドリブルがキレキレで、鹿島も2人がかりじゃないと止められない。
そして、急遽登場した児玉も周囲に指示出しまくって、ラインの統率者としてがんばる!

後半14分、鹿島はボランチの増田に代えて、コーロギがイン。
コーロギが右サイドにキーチョン、キーチョンと張って、野沢がトップ下に回った。
攻撃的な中盤の選手がコーロギ、野沢、深井となったことで、京都はダブルボランチだけでは中盤が対処できなくなり、サイドMFもディフェンスライン近くまでに下がるように。
いよいよ、京都は♪引きこもりだーい・さーく・せーん!(例のジングル音で)に突入です。

でも作戦は15分しかもたなかった。
後半32、33分と、ディフェンスラインの裏に抜けたアレミネが2連発。
同点にされて、チーム全体に集中が切れた直後、平井さんが飛び出しをちゅうちょして、またやられた——魔の2分間でした。
長門裕之さんと南田洋子さん夫妻もがっかりです。
アレミネのマーカーは、リカルド。
失点の直前には、相手FWと1対1の場面ですっ転んじゃったりしてて、10人になって以降ナーバスになってたのが気になってたんですが…。
つねにアラート!
関係ないけど、長門・南田夫妻は仮面夫婦状態ってうわさは本当なんですかね。

えー、話を戻しまして、京都は点を取りに行かなければならない状況に。
なのに、ひとり足りないのと鹿島も守りの意識を高めたために、攻め手がない。
アレモン、小原も残り5分弱では仕事もできない。
FKから田原の頭で折り返して、誰かが合わせてゴール!
という場面もあったんですが、これは田原のファウルを取られちゃって、万事休す。
リーグ戦につづいて、鹿島にまたも1点差負けという結果に終わりました。

きょうの鹿島は代表組がおらず若いチームのせいかミスパス連続。
京都のほうが正直いいサッカーを展開してたと思います。
退場者さえ出なきゃ、ね…。

試合後、ゴール裏にあいさつに来た選手たちは、また10人になったことと逆転負けで心身ともにぐったりしていたようでした。
斉藤は礼をしたあと、看板に手をついてうなだれる。
で、パウがなんか、泣いてた!?
前半にフリーでシュート、決められなかったからなのかな。
でも、斉藤は前半、マーカーついた状態で前に走り込んだダイゴにバックスピン掛けながら浮き球のパス!という松井ばりのアクロバチックなスーパープレイなど見せてくれるなど、とてもよかったです(ちなみにこのパスは通りませんでした)。

ということで、ナビスコ予選は敗退決定。
捨てゲームですから、とくに感慨もありませんが!
強いていうならば、残り2試合をどう戦うのか?という問題ぐらいでしょうか。
若手も使いたいけれど、勝ち星で自信もほしい。
やっぱ、勝ち点かな。
どうでしょ。

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2件のコメント

  1. 児玉CBはこの前のTMの2本目で、途中からやってました。
    サンガじゃそれが初めてかな?
    リカは充電しきれない古電池みたいに後半はよく落ちますね。。。

  2. 情報ありがとうございます。
    児玉センターは、ぶっつけじゃなかったんですね。

    リカルドは、自陣深くからサイドのMFにいいロングパスをばしばし通してたことも、いちおうお伝えしておきます。
    でも、リカルドにかぎらず、なんかいつもマークを外してあっさり失点しちゃうなぁ、と。
    ゾーンでマークの受け渡しをしてるんですけれど、相手のFWが一度中盤に下がってそっから再度突っ込んでくるときによくマーク外しちゃってるよう(しろうと目ですが)なので、守備陣は最後まで責任感をもって守ってほしいと思います。

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