神様、もうすこしだけ
セレッソ大阪2-2京都パープルサンガ
◇日時:2006年4月29日(土)15.01KO
◇会場:大阪市東住吉区長居スタジアム(2万0268人)
◇主審:穴沢努 “アナザーさん”
後半2分【C大】柿本倫明(右足←西澤)
後半21分【京都】中払大介(左足というか体ごと)
後半28分【京都】カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”(ヘッド←加藤)
後半36分【C大】森島寛晃(右足←西澤)
■セレッソ大阪(4-1-4-1)
GK22: 吉田宗弘
DF7:山田卓也
DF14:江添建次郎
DF2:ブルーノ・エヴェルトン・クアドロス
DF6:ジョゼ・カルロス・ガルシア・レアル “ゼ・カルロス”
MF23:下村東美
MF13:苔口卓也
(後半0分-FW18:柿本倫明)
MF8:森島寛晃
MF11:徳重隆明
(後半19分-DF3:柳本啓成)
MF9:古橋達弥
FW20:西澤明訓
■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”
DF32:手島和希
DF19:登尾顕徳
DF7:児玉新
MF18:米田兼一郎
(後半20分-FW20:林丈統)
MF16:斉藤大介
MF27:加藤大志
MF8:美尾敦
(後半15分-MF14:中払大介)
FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”
(後半41分-FW30:松田正俊)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
柱谷幸一コーチ(京都)
「結果的に勝ち点1しか取れないゲームになってしまいましたけれども、90分間を通じてわれわれもセレッソも気迫のこもった試合だったと思っています。
前半、ひじょうにいい内容でチャンスを数多くつくれました。
ボールの運び方もよくて、カウンターで『そのラストパスが正確に通れば』というチャンスが4、5回ぐらいあったのではないでしょうか。
ラストパスの精度や動き出しのタイミングをあわせておけば、2点、3点ぐらいは取れるゲーム内容でした。
結果的に2-2になってしまったのは、前半の決定機を決められない、ラストパスを通せないという部分が原因だと思います。
ただ、先制されたなかで2点返して、最後またとられてしまったが、選手たちは最後まであきらめずによくやってくれました。
手島?
80から90点つけていいできばえでした」
塚田雄二コーチ(C大阪)
「前節でJ最速ゴールを決められたこともあって、前半は守備は堅実に確実にコンパクトフィールドをつくって、攻撃は大きな展開を、という狙いで試合に入った。
しかし、あまりにもイージーミスが多くて、自分たちのリズムがつくれなかったと思う。
そこで後半は、柿本を入れてターゲットを2枚にして、シンプルにやろうというイメージをつくった。
流れは少しよくなったが、反面、攻から守に戻る自分たちの共通理解が崩れてしまった」
平井直人選手(京都)
「手島はグッド。
声を出してディフェンスラインをコントロールしてくれるので、やりやすかったね。
おかげで、オレもいつも以上にはっきりと指示が出せたよ。
これからディフェンスとのコンビネーションはよくなる一方だろうから、失点は0になるんじゃないかな」
手島和希選手(京都)
「勝てたな」
加藤大志選手(京都)
「前半はボールにあまり触れなかったんで、後半に走れたのかもしれません。
チャンスは多くて勝ちゲームだったと思うけど、勝ちきれなかったです。
最後、パウたんは入れてくれようって感じでーす」
中払大介選手(京都)
「くやしい、勝ち点2を失なった試合だった。
次の新潟戦はもっとゲーム内容をステップアップして臨みたい」
アレモンがめずらしくヘッドでゴールに叩き込んだのを見てテレビの前でじゅんと濡れてしまったけど、8分あとにはすっかり乾いてしまった。
おれの涙腺。
ゆっくり泣かせて、お願いだから。
両チームのコーチが背水の陣で臨んだこの一戦。
結果は、痛み分けに終わった。
きょうの京都サンガ。
前半はペースを握ってたと思うんだけれど、どうだろう?
サンガのできがまずますよかったともいえるし、セレッソが新しいフォーメーションにきゅうきゅうとしていたともいえる。
手島がラインを高めにして、登尾は西澤に勝負して。
米田と斉藤がよくボールを奪って。
美尾と大志がサイドで相手に体を寄せて。
組織だって、いいカタチで守れていた。
唯一ネックだったのが、リカルドの軽さ、柱谷さん流にいうならばアラート不足で、
「ひょっとしたら前半で交代させられちゃうんじゃね?」
と思ったほどだった。
さすがにそれはなかったものの、結果後半に響いてくるんだからサッカーって怖い。
一方、攻撃の部分でも、奪ったら斉藤を経由してすばやくアレ、パウ。
こちらもカタチはできていた。
でも、シュートまでいくのはアレ、パウが裏に抜け出したときだけで、中盤から攻撃をきちんと組み立てられなかったのもまた事実。
アレ、パウ依存症だ。
最後のパスの精度もいまいちだった。
また、2人がゴールに突進したときに、美尾と大志はサイドにいることが多く、後ろからフォローする選手が少なかったため、2次攻撃、3次攻撃にもつながらなかった。
トップ下の選手がいればよかったんだろうけれど、そうすると4人の中盤で構える守備のカタチが崩れてくる。
んー、難しい。
0-0のままで迎えた後半、試合は動く。
開始早々、京都の右サイド高い位置までゼ・カルロスがオーバーラップ。
マークについた大志を避けるように、ゴール前の西澤にグラウンダーのパスが入り、これをダイレクトで裏に送られ、後半から出場の柿本がゴール右隅にビューティフルゴール。
西澤の完璧なパス、柿本の完璧なシュート。
平井さんノーチャンス、どうしようもなかった度80%。
ただ、西澤にパスがいったところでマークについていたのは手島。
その横並びに登尾がいて柿本のマークを外していたこと、プラス、なぜかそのラインのうしろ1メートル地点にリカルドが残っていたのが問題だったと思う。
リカルドがラインにそろっていれば、柿本はオフサイドだった。
そもそも、ゼ・カルロスに大志がマークについたとき、リカルドはペナルティボックス前で「リカちゃん人形」状態、ボールウォッチャーになっていた。
そして、西澤がパスをダイレクトではたくのを見て、自分がラインから取り残されているのに気がついて、あわてて柿本に寄せようとするも手遅れ。
失点シーン以外でも中途半端なボール処理やパスミスが多かったため、きょうのリカルドには辛口になっちゃって、リカちゃんファンには申し訳ない。
またまたまたまたまたしても、審判の笛が吹かれてから数分以内での痛い失点だった。
その後、セレッソが2トップにしたことで、前線高めで起点をつくられ、前半とは一転サンガは押される展開。
でもありがたいことに、後半19分、セレッソの塚ちゃんが先に動いて、柳本を入れて守備意識を高める。
負けるもんかと柱谷さんは、1分後に米田に代えて林で、中盤ダイヤモンドだねー♪にフォーメーション変更。
で、交代したばかりの林が、ちょうど左サイドで得ていたフリーキックをちょこんと右足。
このタマがいやらしーくディフェンスラインとキーパー・吉田の間にインサートされて、焦った吉田がキャッチミス。
そこを、林と同じく途中交代組のハライがプッシュで同点!
ハライ、ゴール裏にチュチュチュのチュ(キス)。
交代策がズバリ決まりまくったとともに、今季不調だったハライにとってうれしいうれしいゴールだった。
さぁ、こっからは、両チーム「打ち合い」の意識が強くなり、お互いの中盤が間延びのびのーびのび。
後半28分、中盤で林がナイストラップ、浮かせたまんまガラガラの右オープンスペースへ早いパスを出す。
ダッシュした大志が、寄せてきたゼ・カルロスをヒラリと牛若丸チックにかわすと、ていねいに左足でクロス。
すると、江添の前に走り込んだアレモンがヘッドでズドン!
頭は苦手じゃなかったっけ?
こんなプレイもできるのね!
お約束の「ふしぎなおどり」も飛び出して、これでセレッソのHPを吸い取ったのに…。
勝ち越しからわずか8分後、セレッソの同点弾はサンガのCKの流れから。
右サイド、柳本のクロスが児玉に当たってコースが変わると、これがアンラッキーにも手島と登尾の間に入った西澤の目の前に。
平井が飛び出すも、西澤が滑り込みながらうまくダイレクトで中へ返される。
ゴール前には、押し込んだ森島以外にももうひとり余っていた…。
そのわきにいたのはリカルドと大志、どっちかがカバーにいってれば…。
この時間帯、同点にしようというセレッソの執念にやや圧迫されていた。
ふとももの裏の筋肉を痛めたアレモンの交代が遅れていた。
そして、CKの流れでセンターバックが上がってきていたせいか、どうも守備全体に集中が欠けていた。
そんな要因が複合しての失点だったんじゃないだろうか。
いずれにしても、こういった局面をしのぎきるチカラがなくては、勝ち点3は手に入らないということ。
でも、残り時間あと10分を切ってたのに…。
その後、サンガは大志のクロスからパウがフリーでジャンピングシュートする場面もあったが、同点のまま試合は終わる。
勝ち点3を取れたかもしれないという理想。
アウェイで勝ち点1を取れた現実。
微妙で複雑な気分がまだ心のなかでくすぶっている。
それは守備と攻撃のことについても同様だ。
2点は取られたけれど、以前よりは堅くなってきたディフェンスライン。
2点は取れたけれど、リズムが悪かったアタック。
前述したように、4-4-2がもっている固有の問題があいかわらず、京都サンガの前に立ちはだかっている。
個人的には、やっぱりトップ下に林か中山がほしい。
ただ中盤の4人のラインは捨てがたい。
ベストソリューションは3-5-2という気もするが、まぁそれは対戦相手によって変わってくる話なので深入りは避けて…。
以上、
「勝てた試合?順当な結果?勝てた試合?順当な結果?」
と、お花畑で花びらをちぎりながら、ひとりごちたくなるゲームだと思ったのだった。
このメンヘル状態で中断期間に入るのだけは、なんとか避けたいのです ><
もう CB は テシとケントクで 控えは鷲やと もう リカの居場所が。
プレーに 自信がなさそう。 J2では あんだけ ドリブラーで 前線まで行ってたのに。
ダイシとのコンビもいまいちやし。
だから どうしても 新→みおたんラインの方に 集まってる気がした。 特に 前半。
右 どうなるんでしょう。
右、ほんとにどうなるんでしょう。
リカルドはセンターバックかボランチのほうが生きますね。
サイドバックは大久保かダイゴか、あるいは三上を右に回すか。
順当に大久保かな、とも思います。