【J1第9節】京都パープルサンガ1-2鹿島アントラーズ

気持ちを、動きを、もっともっと

京都パープルサンガ1-2鹿島アントラーズ
◇日時:2006年4月22日(土)15時04分KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万2295人)
◇主審:松尾一
前半10分【鹿島】青木剛(右足←本山)
後半39分【鹿島】田代有三(ヘッド←新井場)
後半44分【京都】松田正俊(右足←斉藤)

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”復讐失敗
DF19:登尾顕徳
DF5:鷲田雅一
DF7:児玉新
MF18:米田兼一郎
(後半42分-FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”)
MF16:斉藤大介
MF14:中払大介
(後半26分-MF11:星大輔)
MF8:美尾敦
FW20:林丈統
FW31:田原豊
(後半20分-FW30:松田正俊)

■鹿島アントラーズ(4-2-2-2)
GK1:小澤英明
DF20:内田篤人
DF3:岩政大樹
DF4:大岩剛(後半40分-警告*2=退場)
DF7:新井場徹
MF6:本田泰人
MF24:青木剛
MF8:小笠原満男
MF10:本山雅志
(後半31分-MF25:野沢拓也)
FW9:アレシャンデル・ペレイラ・カルドーソ “アレックス・ミネイロ”
(後半32分-FW11:深井正樹)
FW19:田代有三
(後半42分-DF14:羽田憲司)

柱谷幸一コーチ(京都)
「90分をつうじいいゲーム内容だっただけにくやしい敗北です。
前半はボールを失ったあとのプレッシャーがゆるかったのが問題でした。
『もっとプレスに行くように』とピッチサイドから指示を出して、そこから展開が好転したと思います。
とくに、斉藤と米田がマイボールになったときに真ん中でひじょうにいいポジショニングをしてくれました。
ただ、そこから両サイドにボールを振っても、さすが鹿島はなかなか突破させてくれません。
前線の選手も引いてきて、スペースがありませんでした」

パウロ・アウトゥオリ・デ・メロ・コーチ(鹿島)
「選手たちが疲れていた?
連戦が続いているのでそうだろうが、それはほかのチームも同じだ。
たしかに内容はよくなかった。
しかし、サッカーはあくまでも相手よりも点数が上回るのが勝ちというゲーム。
そういう意味では、きょうはうちは相手よりもしっかりやれたんじゃないの」

松田正俊選手(京都)
「J1初ゴールですが、その喜びよりも負けた悔しさのほうが大きいです。
これからも敵の中でうまくボールを受けて、点数を取っていけるようがんばります」

稲盛和夫名誉会長(京都)
「何とかしなければならん状況にはありますね」

べてがスローモーションで進んでいるような試合でした。
ヤマなしオチなし意味なし。
やおいサッカー。

ピッチでは、それはそれはみずぼらしいパフォーマンスが繰り広げられていました。
出足の遅さ。
アバウトなダイレクトパス。
単純なトラップミス。
パスを受ける際の体の使い方がラフで、相手のプレスにバランスを失なう。
中盤の底でボールをもっているのに、前線では選手がてくてく歩いている。
おかげで出しどころがなく、あげくのはての放り込み。
フリーランニングの少なさ。
フィジカルコンタクトでの弱さ。
中盤での高さ不足で、セカンドボールが奪えないこと。
縦にドリブルで仕掛けられない右サイド。
なぜか、試合終了後イエローもらってるアレモン。

反省点ばかりです。

じゃあ、そのぶん相手がよかったのかといえば、けっしてそんなわけではありません。
鹿島も、京都におつきあいしてくれたように、時間が進むにつれミスを繰り返す。
両者がグタグタ。
中身はスカスカ。
結果、試合前にテレビで眺めていたJ2の試合のほうがずっと見どころがあったのでした。

1-2というスコアだけ見れば、惜しくも敗れ去ったように見えてしまうのがおそろしい。
だけど、これは敗走です。
自分から負けにいって、そして負けたんだと思います。
浦和戦までは、ここまでひどくなかったんじゃないでしょうか。
誤解を恐れずにいえば、7点取られても、まだ京都の戦いに「光」を見つけられたんです。
でも、この2戦は悲しくなるぐらいに、コンテンツがない/やる気がない/運動量がない。
浦和と鹿島にたいして、必要以上にびびってしまって、そしてチーム全体がおかしくなってしまった。
いちばん悲しいのは、(きっと動員があったのだろうけれど)1万人が集まった前でこんなやる気のない、テンションの低いサッカーを見せてしまったことです。

また、心配なのが柱谷さんの顔。
なにか追いつめられた、やることなすことがうまくいかない、借金で街金に追い込まれてニッチもサッチもいかなくなった工場のおやじさんのような表情に見えました。
そもそも、このところ用兵、交代策、すべてが相手チームありきで、「受け」に回っているのが気になります。
そして、開幕以来まったく機能していない4-4-2に固執していることも。

暗い内容ですみません。
明るいこと…なにか、明るいこと。
ああ、斉藤。
斉藤だけが心のよすがです。
プレス、体の張り方、散らし、ドリブル、勝負心、責任感。
まちがいなく、両チームの選手のなかでいちばん輝いてました。
きょうの小笠原と本山が日本代表なら、斉藤は宇宙代表ですよ。
斉藤が6つ子だったらよかったのに。

ただ、つぎはパウが帰ってきますんで。
きょうよりはひどくなることはないと信じます。
もう、ディフェンスラインはピム時代くらい押し上げて。
マイボールになったらガンガン走りまくって。
自分たちの手で流れをつかみ取ってくれればと思います。

臆病なカウンターサッカーはもういいや。

※追記
「負けたけど試合内容は良かった」サンガ、鹿島に迫り手応え
MAJI?
なんか各地で負けつづけているのに国民への発表は違う、大戦時の日本軍みたいな気がするのは、わたくしだけでしょうか。
教えて、名誉会長!

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3件のコメント

  1. はじめまして。 
    今日は 生 ケントクをはじめてみました。 なかなか 良いなと 思ったんですが。
    消えてる選手がおおいです。 キャプテンとブラジル人はね。。。
    正直 点取れるきがしないんですが。 林 かわいそう。

  2. キャプテンは…消えてたっていうか、本来は周りに「使われる」選手だと思うんですけれど、去年からずっと「使う」ほうのプレイが多くてうまくいってないような気がします。
    リカルドは戻りが遅すぎてヒヤヒヤしました。
    サイドバックとしては大久保、和裕さんよりもキツいなぁ、というのが印象です。
    たぶん、もう右では使わないとは思いますが。

    ただ、ケントクくんはほかのDFにはない高さと強さがあるので、このままいけば京都のセンターバックを長く支えてくれる選手になりそうですね。

  3. そうっすね。 なんか リカ は サイド 上がって ぼーるもらった
    とき、
    「どないしよう ここから」
    みたいな 動きがおおかったですね。CB に いきなり SB やれっていうのは 難しいんでしょうね。 野球でも レフトからライト
    に コンバートするのでも かなり キャンプから練習してから
    やから。 サッカーは あんまりどうかしらないですけど。

    中盤で 展開できるのが 斉藤しかいないところが 素人なりに
    見てて、 「ほか おらんのかい」と 思ってしまいます。
    サイドでくずして っていうのが 期待できないので、 通用するか どうかわからないけど、博貴 みてみたいです。 
    応援してても、フラストレーションたまるばっかりで、、、

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