【J1第1節】横浜F・マリノス4-1京都パープルサンガ

西日とビニールシートと敗北

横浜F・マリノス4-1京都パープルサンガ
◇日時:3月5日(日)15時35分KO
◇会場:横浜市横浜国際総合競技場 “横酷”(2万3607人)
◇主審:松尾一
前半3分【FM】マルシオ・ホドリゲス “マグロン”(左足)
前半30分【FM】久保竜彦(ヘッド←西村のキャッチミス)
前半37分【FM】久保竜彦(ヘッド←マルケス)
後半35分【FM】マルケス・バチスタ・デ・アブレウ(左足)
後半36分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(左足)

■横浜F・マリノス(3-4-1-2)
GK1:榎本達也
DF3:松田直樹
DF30:栗原勇蔵
DF22:中澤佑二
MF17:吉田孝行
(後半18分-MF7:田中隼磨)
MF6:上野良治
MF8:マルシオ・ホドリゲス “マグロン”
MF5:アントニオ・モンテイロ・ドゥトラ
MF14:奥大介
(後半18分-FW18:清水範久)
FW9:久保竜彦
(後半39分-DF35:河合竜二)
FW19:マルケス・バチスタ・デ・アブレウ

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK26:西村弘司
DF4:鈴木和裕
(後半23分-MF22:渡邊大剛)
DF2:鈴木悟
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”
DF7:児玉新
MF18:米田兼一郎
MF16:斉藤大介
MF11:星大輔
(後半39分-FW20:林丈統)
MF14:中払大介
(後半14分-MF8:美尾敦)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
FW31:田原豊

ってきました横酷。
強風で寒すぎたぞ横酷。
西日でグラウンドが見づらいぞ横酷。
なぜかピッチ外の陸上トラック部分にビニールシートがかかったままだったぞ横酷。
で、いまTBSチャンネルの録画見ました。

んー、想定の範囲内でいちばん悪い結果って感じ?(苦笑)
結論からいえば、「J2で圧倒的に勝ってきたからといってJ1の中位以上のチームには劣る」という、当たり前の結果なわけですよ、はい。

柱谷コーチも戦前におっしゃってたように、横浜FMは守備が堅いチーム。
点を取られたくなかった。
できれば完封して、なんとか1点とって勝ちたかった。

だからきょうのゲーム、横浜の攻撃といかにしのぐかがポイントでした。
つーか、横浜の攻撃を5・7・5で表現するなら
 「放り込み/ドゥトラのドリブル/久保ヘッド」
なわけで、そこさえケアすればなんとかいってくれるんじゃないか~、と期待してました。
が!
試合開始4分で期待は打ち砕かれました。
ちゃんちゃん!
ええ加減にしなさい!
どうも、ありがとうございました~。

って、舞台裏に戻ってる場合じゃない!

いやね、やっぱ右サイドをいいように蹂躙されすぎました。
ハイここ、きょうの敗北の最大のポイント。

前半はバックスタンド2階高めで見てた(後半はゴール裏に移ったので前半だけのジャッジです)んですが、リカルドがけっこう前めにポジションを取ってるんです。
そして、和裕さんはかな~り真ん中に絞ったポジショニングをしている、と。
で、ドゥトラの前に広大なスペースが空き、そこにドリブルされてあわてて和裕さんがサイドをケアする。
そんな場面がね、何度も何度も何度も何度もリピート放送のように繰り返されたのだった。
なんつったって、前半の3失点はぜーんぶ右サイド(相手の左サイド)なんだもん。
バクスタ前で=おれの目の前で…嫌がらせかと思いましたよ!
去年、J1で横浜と戦うチームはドゥトラ対策を入念にやってましたが、京都はバカ正直に、ふだんの自分たちのとおりに戦いすぎたっていう印象を受けました。
右SBリカルドとか、そういう奇策で向かっていってもよかったのかもしれませんが、「たられば話」には意味ないので、次、後半の話。

まぁ、後半は横浜がセイフティにやってきたことで、わりと京都がボールをもてるようになった。
で、ここできょうの敗北の2番目のポイント。
奪ってからの展開が遅い。
サイド攻撃が機能しない。
つか、星、和裕さん、ハライ、児玉と、サイドの選手たちがまったく縦への勝負ができなかった。
厳密にいえば、させてもらえなかったのかもしれない。
やっぱ、J1レベルではそう簡単に突破させてくれませんでした。
とくに深刻だったのが星で、う~ん…。
いいクロスは皆無だし、シュートチャンスでスッ転んじゃうし。
やっぱ、対J1チームとの戦いという意味においては、ドリブルで勝負できる大志くんのほうが向いてるかもしれません。

また、田原も相手が中澤&松田ということで、なかなかポストになれずじまい。
後半に、ハライのクロスから惜しいヘッドが一発あったんですが、これはキーパーの正面でした。
たしかにパウの1点はありましたが、あれはスーパーゴールであり、個人技であるからして、そうそう今後は期待できないのでして。
あ、2点目を取られる直前、パウの抜け出しに中澤が足をかけた場面は、ビデオで見たらPKくさかったですね。
あれがPKで同点になっていればまだ…。
っていけね!
また「たられば話」しちった。

ネガなことばっかりになっちゃったので、よかった選手を挙げるならば、
 リカルド、斉藤、パウ
でしょうか。
リカルドは高さへの対応がダメでしたが、ボールカット、攻撃時のビルドアップ、右サイドからの攻め上がりでチームにリズムを与えてました。
パウはあの得点。
そして、斉藤。
前半のランパードっぽいドリブル突破とか、ミドル連発とか、とてもいいデキだっだと思いました。
相手のプレスにあっても、体の軸がぶれない強さも頼もしい。
もう、斉藤不在の京都は考えられないといっていいでしょう。

以上、まとめるならば守備も攻撃も課題山積のゲームだったと思いました。
でも、次! 次!
来週はホーム開幕戦だし、ビシッ!と締め直して戦ってほしい。
そして勝ってほしいです。
お相手は川崎。
…え?
きょう、6対0で爆勝してるっ!?
左サイドの新外国人・マルコンが2アシストっ!?

◇採点
西村 5
鈴木和裕 4.5
(後半23分-渡邊 5.5)
鈴木悟 4.5
リカルド 5.5
児玉 5
米田 5.5
斉藤 6.5
星 4.5
(後半39分-林 ー)
中払 5
(後半14分-美尾 6)
FW:パウリーニョ 6
FW:田原 5

※追記
「J」みどころ
うは、湯浅さんと「たられば」オチでカブった。

柱谷幸一コーチ(京都)
「非常に残念…完敗でした。

敗因のひとつには、開幕戦の雰囲気に選手たちが自分たちの力を出せなかったこと。
もうひとつには、ディビジョン1のチーム相手に恐れてしまって、前を向いてボールをポゼッションができなかったこと。
そしてもうひとつには、普段はやらないようなかんたんなミスを冒してしまったことがあると思います。

特に、前半のようなプレイはもう見たくありません。
あれでは今後を戦うには厳しいですし、お金を払って見てきていただくお客さまに申し訳ないと思います。
攻撃に転じるときには、恐れずにもっと前に出て相手を引きつけるようなプレイをしなければなりません。
守備でも、ラインをプッシュアップしないといけないし、ボールをイージーに前線に放り込まず、しっかりつなぎを考えるべきです。
安全なプレイ、受け身なプレイに終始してしまいました。

ハーフタイムでは
『これで死ぬわけじゃない、怖がることはないからもっと前へ仕掛けていこう』
と指示しました。
それに選手たちが応えてくれたことは好材料だと思います。
とにかく、後半のようなプレーを前半からできるようにしなくてはいけません。
勝利にふさわしいチームになるには、敗北を真摯に受け止める必要があります。
きょうの経験を次のホームゲームで生かせるよう、メンタリティのアップを計るとともに、しっかりとトレーニングをしていきたいと思います。
次の試合でもビビッている選手がいたら?
その選手はもう使いません」
(以上、公式ページを超訳しました)

やっぱり来てた稲盛和夫名誉会長(京都)
「あとに引きずらないといいけれど…。
とにかく次ですよ、次」

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