「J1でも見られない崩し」by川勝良一
ヴァンフォーレ甲府2-1柏レイソル
◇日時:12月7日19.05KO
◇会場:山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場(1万2372人)(6.7℃)
◇主審:柏原丈二 “ジョージ”
前半10分【柏】レイナウド・ダ・クルス・オリヴェイラ (ヘッド←FK:大野)
前半24分【甲府】倉貫一毅(ヘッド←バレー:ヘッド←アライール)
後半3分【甲府】ジャデル・ヴォルネイ・スピンドラー “バレー”(右足←倉貫)
■ヴァンフォーレ甲府(4-3-3)
GK34:阿部謙作
DF4:山本英臣
DF2:秋本倫孝
DF15:アライール・デ・ソウザ・カマーゴ・ジュニオール
(後半29分-DF3:津田琢磨)
DF5:青葉幸洋
MF28:奈須伸也
MF8:倉貫一毅
MF10:藤田健
FW14:石原克哉
(後半27分-FW9:須藤大輔)
FW16:ジャデル・ヴォルネイ・スピンドラー “バレー”
FW18:長谷川太郎
■柏レイソル(3-2-3-2)
GK1:南雄太
DF20:永田充
DF4:波戸康広
DF17:土屋征夫 “バウル”
MF15:谷澤達也
(後半39分-FW25:イ・チュンソン)
MF23:大谷秀和
MF13:小林祐三
(後半26分-FW19:宇野沢祐次)
MF14:大野敏隆
MF12:増田忠俊
(後半13分-MF2:小林亮)
FW18:矢野貴章
FW8:レイナウド・ダ・クルス・オリヴェイラ
いろんな意味で今季ベストゲーム!
後半40分、甲府と柏の選手競り合って流れたボールを甲府GKアベケンがキャッチ。
…ん? ジョージが手を挙げてる…。
ぁゃιぃ判定でボックス内、ゴール前2メートルで柏に間接FK。
でも、これは甲府が全員体を張って守り抜く。
そしてロスタイムに入って、柏FWがボックス内で甲府DFに激しく体を寄せられた瞬間。
…え? 画面が真っ暗。
停電ってなんだそりゃ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!
プリンセス・テンコーのイリュージョンかと思いましたよ。
30分以上たってから、ロスタイム残り4分で試合再開。
柏の勢いがすっかり削がれていて、甲府リードのままタイムアップ。
このとき、時計はゲーム開始から130分がたってましたとさ。
って、話はゲーム開始時点に戻しますと、もうもう、もうもう猛攻甲府。
セットプレイから先制されますが、前半はほとんど甲府ペース。
3バックの柏にたいして、バレー、長谷川が裏のスペース突きまくり。
そこでポイントをつくって、中盤から選手が追い越しまくり。
あっというまにボックス内に甲府の選手がなだれ込むんで、決定的チャンスが生まれまくり。
寺西アナも解説の川勝塾長もピッチレポートの遠藤さんも叫びまくり、ですよ。
そして、いい感じに逆転したあとは、柏がキープする時間が増えてくるのはサッカーの道理。
ただ、レイナウドと矢野の足下に預けてから2人が裏に切り返すのが攻めの形なもんで、ど~もリズムが生まれない。
とはいえ、後半30分過ぎてからは、サイドの選手がドリブルで仕掛けたりして、甲府は一転守勢に回って…。
で、冒頭の後半40分に戻ります、と。
次戦、甲府が勝つか引き分ければ、甲府がJ1昇格。
柏が1点差以上で勝つと、柏がJ1昇格。
アウェイゴールシステムは採られていないため、柏が1点差で勝つと延長戦→PK戦となります。
以上、甲府のナイスゲームでした。
大木武コーチ(甲府)
「まず最初に、柏の選手、スタッフ、サポーターの皆さんに謝らなければなりません。
停電というあってはならないことが起きて、ホームチームの監督として、すみませんというしかないです。
そうした事態はありましたが、われわれとしては勝つ姿勢を見せることができました。
出来としてはとてもよかったと思います。
1点は先にいれられましたが、ゲームの入りかたがよかったので必ず点を返せると考えていました。
次の試合、勝つためには? 100%プレイするだけです」