2年越しのレコンキスタ
京都パープルサンガ3-1水戸ホーリーホック
◇日時:10月22日午後14時04分KO
◇会場:西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万230人)(14.7℃)
◇主審:田辺宏司
前半42分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ “パウリーニョ”(左足←アレモン:ヒール)
後半14分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ “パウリーニョ”(左足←加藤)
後半21分【水戸】ジョゼ・ファビオ・サントス・デ・オリヴェイラ
後半44分【京都】星大輔(左足←美尾)
※注:オリベイラ、オリヴェイラの表記は所属チームの公式HPに準拠しました
■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF4:鈴木和裕
DF3:リカルド・カヴァルカンテ・リベイロ
DF2:鈴木悟
DF13:三上卓哉
MF18:米田兼一郎
MF16:斉藤大介
MF27:加藤大志
(後半17分-MF11:星大輔)
MF14:中払大介
(後半44分-MF8:美尾敦)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ “パウリーニョ”
FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”
(後半39分-FW31:田原豊)
■水戸ホーリーホック(4-1-4-1)
GK1:本間幸司
DF6:小椋祥平
DF20:深津康太
DF32:大和田真史
DF10:森田真吾
MF19:永井俊太
MF8:関隆倫
(後半8分-FW9:ジョゼ・ファビオ・サントス・デ・オリヴェイラ)
MF17:秋田政輝
(後半0分-DF2:須田興輔)
MF29:眞行寺和彦
(後半25分-MF22:伊藤仁)
MF7:秦賢二
FW11:磯山和司
柱谷幸一コーチ(京都)
「水戸が引いてくることはわかっていました。
ですから、サイドチェンジをしたり、2トップに縦のボールを入れたりしながら、相手のすきをついて攻めようというのが、われわれのプランでした。
きょうはとくにアレモンとパウリーニョの動きがよかったですね。
おかげで先制点、2点目とうまく取ることができましたが、そのあと少し気のゆるみが出てしまいました。
水戸の攻めに受け手に回ってしまって、ボールホルダーに厳しくチェックにいくことができなくなって、1点を返されてしまいました。
これは、チームとしての課題とすべきところです。
さいご、なんとか星が得点してくれるまでは、ほんとうに試合のゆくえはわかりませんでした。
J1に昇格することが内定して、いま、正直ほっとしてます。
ONE FOR TEAMというスローガンのとおり、サポーターのみなさん、スポンサードしていただいている企業のみなさん、チーム関係者、サンガにかかわるすべてのみなさんのおかげで、きょうという結果を迎えることができたんだと思います。
応援して下さったみなさんには本当に感謝しております。
しかし、われわれがめざすものは、もっと上にあります。
気持ちを切り替えて残りの試合に望んでいきたいですね。
胴上げ?
サッカーの試合では、今までに経験がないですね。
結婚式以来です(笑)」
2003年。
京都パープルサンガはJ1から降格した。
シーズンオフ。
手島が残留した。
黒部が、松井が残留してくれた。
チェ・ヨンスもやってきた。
圧倒的戦力。
そう思っていた。
きっと1年でJ1に戻れる。
信じていた。
おごりがあった。
甘えがあった。
J2の戦いは、厳しかった。
守備は乱れ、攻撃は機能しない。
勝てなかった。
あっけなく負けた。
突きつけられた、容赦ない現実。
ほかにもつらいことがあった。
スポーツニュースで取り上げられることがなくなった。
サッカー雑誌で記事になる機会も減った。
J1では、満員の観客のなかでのゲームがある。
J2では、3000人程度のなかでのゲームがある。
わかっていたよ。
ちょっとだけ、さびしい思いがしただけだ。
結局、2004年はJ2残留という結果に終わる。
悲しかった。
悔しかった。
だけど、そのとき、気がついたんだ。
京都パープルサンガ――。
このチームを、自分が、ほんとうに好きだということを。
J2にいても、負けても、やっぱり好きなんだ。
2005年。
昨季途中から就任した柱谷監督が、チームを変えていた。
開幕戦、雪が残る水戸で大逆転勝利。
第1クール、勝ちつづけた。
喜んで、また、喜んだ。
だんだん、勝ちが当たり前のように感じてしまっていた。
1年まえは、あんなに勝利がうれしかったのに。
なんて、自分は愚かなんだろう。
第2クール、勢いが衰えてきた。
もちろんライバルもプロだ。
研究もされる。
かんたんにはいかない。
わかっていても、いらだってきた。
なぜ勝てないんだ。
なぜミスをするんだ。
なぜあの選手を使うんだ。
理不尽に高ぶる感情。
なんて、自分は愚かなんだろう。
第3クール、勝てなくなった。
下位チームが差を詰めてくる。
でも、ここにきて、ふしぎと落ち着いた気持ちになっていた。
試合内容は悪くない。
苦しい状況の中で、チームはまた強くなりつつある!
確信をもって、感じることができたからだ。
加藤大志の台頭。
鈴木悟のレギュラー奪取。
平井の好セーブ。
斉藤、米田のコンビネーションが安定感を増した。
アレモン、パウリーニョの2トップが成熟していった。
ボールをポゼッションする時間が増えてきた。
鋭いカウンター攻撃が冴えだした。
守りは堅くなった。
明るい未来。
もう、結果が出なくても一喜一憂なんてしない。
サポーターである自分も、少しは成長したのだろうか。
第4クール、調子が戻った。
見えてきた、上が。
そして、きょう。
10月22日。
京都パープルサンガ、来季、J1昇格決定。
男たちがやってくれた!
雨上がりの西京極。
空に虹。
地に歓喜。
感じる。
興奮がからだの中を駆けめぐっている。
J1。
行くよ、春になったら、そこへ行く。
ああ、おれは、京都パープルサンガが大好きです。
おめでとう、サンガ。
ありがとう、サンガ。
これからも、ずっと、愛しつづけます。
ご挨拶がおくれました!すみません初めまして。
勝手にTBしちゃいました!
そしてTBし返して下すってありがとうございます!!
ホントにホントにサンガ昇格が嬉しいですね!!
あとは黒部が帰ってきて欲しいです!
来年のJ1サンガも本当に楽しみです。
Tバックはご自由に~。
黒部はどうでしょう。
先日の広島×セレッソ戦をテレビで見てたんですが、あの西澤のデキを見てると、出番は少ないだろうなぁと思うので、帰還もおおいにありえるのではないでしょうか。