【J1第10節】京都サンガF.C. 2-0 湘南ベルマーレ

京都サンガF.C. 2-0 湘南ベルマーレ
日時:2025年4月12日(土)16:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万1,419人/曇 21.9℃ 37%)
主審:川俣秀
40′-京都/川﨑颯太(ヘッド←須貝)
63′-京都/川﨑颯太(右足)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響(87′-DF2:福田心之助)
MF10:福岡慎平(46′-MF8:米本拓司)
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(78′-MF18:松田天馬)
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(59′-MF29:奥川雅也)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(87′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
FW14:原大智

■湘南ベルマーレ(3-1-4-2)
GK99:上福元直人
DF37:鈴木雄斗
DF47:キム・ミンテ
DF5:鈴木淳之介
MF15:奥野耕平(66′-FW9:小田裕太郎)
MF50:藤井智也
MF7:小野瀬康介
MF25:奥埜博亮(80′-MF18:池田昌生)
MF3:畑大雅
FW10:鈴木章斗(87′-FW27:ルイス・フェリッピ・ルシアーノ・シウヴァ)
FW19:福田翔生(80′-MF14:茨田陽生)

勇気と愚直のアマルガム

2位……ゴクリ(;・`д・́)
しかし、この順位にいてもなお降格圏との勝ち点差を気にしてしまうのは、長年の経験から染みついた〝習性〟とでもいおうか。
シーズンはまだ4分の1が終わったにすぎない。
いいときもあれば悪いときもある。
ただ、だからこそ、いまこの瞬間だけはウキウキしておきたい。

そして順位もそうだけど、試合内容もウキウキできるものだった。
前半の湘南ペースを先制点で封じ込めて、後半は押せ押せ。
試合後のインタビューでは、曺さんが
「自画自賛するのは恥ずかしさもありますが、きょうは強かったです」
というほどのものだった。

キックオフから振り返ってみると、しばらくの間は湘南にうまくボールを回されていた。
その起点はサイド。
鈴木・福田の2トップがライン際に開いたり、中盤に降りてきたりしてボールを収めて、両ウイングバックがサイドの裏のスペースを突こうとする。
そこから縦の突破が難しければ、簡単にクロスを上げる選択は取らない。
中央のバイタルエリアにパスを出して、ミドルシュートまたはゴール前にいる選手とのワンツーから打開を図る。
湘南のやり方は理詰めというか、明確なものだった。
ボール回しに奥行きと幅があり、守る京都はプレスもスライドも間に合わず後手後手になっていたと思う。

しかし、京都のほうがウイングバックへの対応をアジャスト(※須貝、佐藤の両サイドバックが高い位置まで進出してケアするように)するようになって、やや落ち着きが見られるようになる。
そんなタイミングで、丁寧にボールを回す湘南を嘲笑うかのような、手数をかけない形で川﨑が先制ゴール。
こんなに綺麗なクロスと、こんなに綺麗なヘッドで京都が得点したのはいつ以来だろうか(涙そうそう……)。
得点の瞬間、エリアスが須貝のほうに誉めにいったのも味わい深い。

さて、押されながらも先に点を取ったことで、京都に心理的余裕が生まれ、湘南に少し〝気落ち〟が生まれたか。
さらに、京都は福岡に代えて米本を入れることで中盤の守備強度を高め、試合のペースを自分たちの手中におさめることができた。

後半の京都のボール回し、その裏にある〝勇気〟はここ数節、見られるものだ。
シーズン序盤に最終ラインから無理せずロングボールを蹴っ飛ばしていたのとは、明らかに変化がある。
守備ではハイプレス一辺倒ではなくなってきたのと同様、攻撃もバリエーションが増えてきていることを感じる。
それがシーズン前から戦術的に構築されてきているものなのか、あるいは試合を重ねるごとにチームとして「できるようになってきた」のか。
いずれにせよ、2位という順位がフロックではないのは確か。
ここ数年やろうとしているスタイルをブレずに続けながら、一方でいままでできなかったことにチャレンジするという意思が、チームの強さにつながっているのだろう。

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