【J1第12節】京都サンガF.C. 0-3 FC町田ゼルビア

京都サンガF.C. 0-3 FC町田ゼルビア
日時:2024年5月6日(月)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万1,191人/曇 23.9℃ 50%)
主審:山下良美
22′-町田/オ・セフン
64′-町田/ナ・サンホ
75′-町田/ミッチェル・デューク

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF24:宮本優太(46′-DF2:福田心之助)
DF5:アピアタウィア久
DF3:麻田将吾
DF6:三竿雄斗(75′-DF4:松田佳大)
MF19:金子大毅
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(66′-MF17:安齋悠人)
FW28:鈴木冬一(66′-FW9:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス)
FW22:一美和成(57′-FW14:原大智)
FW31:平賀大空

■FC町田ゼルビア(4-2-2-2)
GK1:谷晃生
DF6:鈴木準弥
DF5:イブラヒム・ドレシェヴィッチ
DF3:昌子源
DF26:林幸多郎
MF45:柴戸海(86′-MF41:安井拓也)
MF8:仙頭啓矢
MF10:ナ・サンホ(73′-FW11:エリキ・ナシメント・ヂ・リマ)
MF22:藤本一輝(46′-FW7:平河悠)
FW47:荒木駿太(60′-FW9:藤尾翔太)
FW90:オ・セフン(60′-FW15:ミッチェル・デューク)

負けはさだめ、さだめは死

首位と下位という現在の順位差をまざまざと見せつけられたゲームだった。
曺さん試合中に見せた、なんともいえない表情がすべてを表していた。
必然的な敗北。

とにかく、京都はサイドバック裏のスペースを狙われすぎた。
町田のビルドアップは明快。
レイオフから、ワンタッチで浮き玉のパスをサイドのスペースに送って、そこに前線の選手が流れてくる。
そこで起点を作られ、相手CBを釣り出したところでクロスが送られる。
京都のハイライン・ハイプレスを〝無効化〟するために一番シンプルかつ有効なやり方だった。

対して、京都はビルドアップがままならない。
最終ラインがボールを持ってから、町田の2トップに真ん中をカバーされると無理やりサイドバックに出すぐらいしかない。
金子が2CBの間に降りて、川﨑・平戸がボールをもらいに降りてきて、そこに相手ボランチがついてくることで出現するスペースを生かすとかーーそうした「相手を崩そうとする意志」が見えてこないのだ。

フリーのスペースが見つけて、そこにフリーの選手をどう走りこませるのか?
町田にはチームとしての決めごとがあり、それを11人で共有できていた。
京都は選手がアドリブで、その場その場で考えているように見えてしまった。
強いていえば、サイドへと流れたシャドーがサイドバックと連携して、相手SBと「2対1」の局面をつくりたいんだろうけど、そこまでボールが進まないんだもんな……。

75分に松田佳大を入れて3バックにしてから、相手2トップに対して最終ラインが数的優位になれたせいもあって、特にアピアタウィア久→福田に斜め前方のパスが入るようになった。
とはいえ、時すでに遅し。
前線の選手のタイプを変えて、マルコ、安齋の個人技に期待するよりは、ビルドアップにおける選手の並べ方を先に変えたほうがよかったかもしれない。

Jリーグも年々レベルアップして、各チームの戦術も寝られている。
京都が2年前からやっている、「前からのハイプレスからのショートカウンター」が通用しなくなっている。
試合後、曺さんが「全否定しては前に進めない」と言っていた。
だけど、ある程度「否定」してリニューアルしないと、同じ結果を繰り返すだけになりかねない。

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