【J1第5節】横浜FC 1-4 京都サンガF.C.

横浜FC 1-4 京都サンガF.C.
日時:2023年3月18日(土)14:03KO
会場:神奈川県横浜市三ツ沢公園球技場 “ニッパ球”(3,401人/雨 8.8℃ 81%)
主審:山本雄大
12′-横F/小川航基
34′-京都/アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”(ヘッド←CK:福岡)
48′-京都/木下康介(左足←山田)
71′-京都/山﨑凌吾(ヘッド←CK:武田)
80′-京都/オウンゴール(ンドカ・ボニフェイス←FK:三竿)

■横浜FC(4-2-3-1)
GK1:永井堅梧(57′-GK21:市川暉記)
DF3:中村拓海
DF2:ンドカ・ボニフェイス
DF22:岩武克弥
DF6:和田拓也
MF4:ユーリ・リマ・ララ(72′-MF20:井上潮音)
MF25:三田啓貴
MF33:近藤友喜(57′-FW7:山下諒也)
MF16:長谷川竜也(82′-FW15:伊藤翔)
MF31:坂本亘基(72′-FW10:マウリシオ・カプリーニ・ピント)
FW18:小川航基

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:若原智哉
DF14:白井康介
DF3:麻田将吾
DF4:井上黎生人
DF44:佐藤響(77′-DF6:三竿雄斗)
MF7:川﨑颯太
MF10:福岡慎平(66′-DF24:イヨハ理ヘンリー)
MF16:武田将平(77′-MF19:金子大毅)
FW27:山田楓喜(77′-MF18:松田天馬)
FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”(54′-FW11:山﨑凌吾)
FW17:木下康介

木下康介選手(京都)
「前半苦しい時間もありましたが、パトがいい時間に決めてくれて。
後半、チーム一丸となって勝ちに行くことを意識していた中で、いいカウンターで決められてよかったです。
相手は気にせず、ゴールが見えたので振り抜くことだけを意識しました。
京都は勝ち越したら守り抜くのではなくて、また1点取りに行くのがチームスタイル。
それを表現、体現できたかなと思います。
(ーー横浜FCは中高6年間を過ごしたクラブ)
お世話になったクラブに成長した姿を見せようという気持ちは少なからずあるので。
去年(水戸時代)に続いてゴールを決められてよかったです」

曺貴裁コーチ(京都)
「最初の15分は横浜FCさんの勢いにちょっと押されちゃって。
そんなプランじゃなかったんですけど……。
そこで1失点で我慢できたことが、きょうの勝利に繋がったと思います。
去年J1に上がって、はじめて3連勝したということで、選手はよく頑張ってくれました。
ただ、4-1で勝ったからといって、全部がよかったわけじゃないんで。
悪いところは悪いところとして自分たちを戒めながら、次に向かっていきたいです。
(ーー後半、カウンターからの得点で流れを引き寄せた)
世界どこの国のサッカーを見ても、得点を取るための重要な戦術のひとつとしてカウンターが挙げられると思います。
それをどの場面でどう出すか、という練習は常にしています。
見方によっては、もっと綺麗にパスを繋いで、もうちょっと綺麗にやったほうがいいという人もいるかもしれません。
しかし、最短でゴールを取れる方法を極めない限り、勝つことやチームが強くなっていくことはありえない、と僕は思っています。
選手がよく反応して、ゴールを決めてくれたと思います。
(ーーコーナーキックからの2得点はファーから回り込んで決めたものだが、狙いどおりのものか?)
スタッフが分析をしてくれていて、やっとゴールという形に結びつきました。
日々努力をしているスタッフには頭の下がる思いですし、選手がしっかり実行して、勝ちにつなげられたということには、また違った喜びがあります。
(ーーJ1での3連勝は2002年以来)
2002年、僕は京都にいなかったのでよくわからないですけれど(苦笑)。
勝ちを続けられるのは、チームにとって幸せなこと。
長いシーズン、連敗をするかもしれないですし。
ただ、負けようが勝とうが、続けていくことは続けていく。
そのことを選手たちと共有して、次の試合に向けて頑張っていきたいと思います」

たどりついたらいつも雨ふり

寒さを吹き飛ばす快勝!
……
いや、4得点には興奮したけど、雨強すぎ&気温低すぎでしょ。
横浜への帰り道、コンビニで買った缶コーヒー握ったら、手の感覚がおかしくなってて缶が冷たく感じたぐらい。
屋根付き新スタジアム構想が早く進むといいね。

そんな雨の三ツ沢で観戦した試合を振り返ると、「得点差ほどの内容差がなかった」ということに尽きる。

曺さんがコメントしていた通り、試合開始から横浜FCペース。
横浜FCに中盤でボールを繋がれ、京都両SB裏へ長いボール送られ、攻めたてられる。
そして12分に、はやばや失点。

逆襲を試みるも、雨のせいもあってか、パトリックへのロングボールからセカンドボールの回収もうまくいかない。
前半のリードされていた時間帯、スタンドから見る限り、曺さんは中盤の選手に指示を多く出していたようだ。
特に、武田選手が低い位置で横パスを出して相手選手に奪われた後は、かなりの大声で叱咤していた。

で、あんまり点が入る雰囲気がない中で、31分パスカットした左SB佐藤がゴール前に進入して2度シュート。
ここで得たコーナーキックから、パトリックの同点弾が生まれた。

これ、後半にCKからの山﨑がヘッドで決めたのとまったく同じ形だった。
ボックスの真ん中に人はいないようにしておいて、インスイングのボールに対してファーから選手が走り込むというもの。
完全に狙い通りだね。
主導権がどちらのチームにもない、一進一退のゲーム内容で、セットプレイから2発決まったのは大きい。

その後、後半で京都にとって決定的だったのは
62分、スローインからのパス交換でうまくポケットに侵入した白井のクロス
 →中央で木下が合わせるも、相手DFにゴールライン上でクリア
のシーンかな。
横浜FCのほうは、疲れからか後半だんだん精度が落ちてきて、あんまりやられる雰囲気もなかった。

3点目が入ってからは、寒くて震えながらも試合は安心して見られた、という感じ。
後半ロスタイム5分の表示が出たときは
「GKの治療時間考えたら5分は短かすぎない?」
と一瞬思ったけど、
「もうロスタイムなんかしなくていい。
観客はみんな帰りたがってるし、実際かなり席を立ってしまっている。
4-1だし、とっとと終わりでいいだろう」
という致命的な言葉をレフェリーに投げつけそうに……ならなかった。
寒すぎて体感温度が奪われ、野次を言うにも口が動かなくなってたからね。

三ツ沢は大木さん時代の逆転勝利とかいろいろな思い出があるスタジアムだけど、きょうも記憶に残るゲームになった。

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