アビスパ福岡 1-0 京都サンガF.C.
日時:2022年7月10日(日)19:03KO
会場:福岡県福岡市東平尾公園博多の森球技場(5,436人/晴 29.5℃ 68%)
主審:荒木友輔
6′-福岡/山岸祐也
■アビスパ福岡(4-2-2-2)
GK41:永石拓海
DF29:前嶋洋太(90+5′-DF2:湯澤聖人)
DF3:奈良竜樹
DF5:宮大樹
DF13:志知孝明
MF40:中村駿
MF6:前寛之
MF14:ジョルディ・クルークス(79′-FW16:渡大生)
MF39:田中達也(79′-DF33:ドウグラス・ヒカルド・グローリ)
FW11:山岸祐也(84′-MF7:金森健志)
FW17:ルキアン・アラウージョ・ヂ・アルメイダ(84′-FW9:ファン・マヌエル・デルガド・ジョリア “フアンマ”)
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介(46′-DF2:飯田貴敬)
DF5:アピアタウィア久
DF3:麻田将吾
DF17:荻原拓也
MF24:川﨑颯太(82′-MF18:松田天馬)
MF16:武田将平
MF7:武富孝介(74′-FW13:宮吉拓実)
FW27:山田楓喜(46′-DF31:井上黎生人)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW50:大前元紀(69′-MF25:中野桂太)
長谷部茂利コーチ(福岡)
「失点を抑えて得点を取れた、勝ちに値するゲームだった。
危ない場面も多く、最後は相手もリスクをかけて攻めてきたが、どうにか守ることができた」
曺貴裁コーチ(京都)
「福岡さんのやり方もわかったうえで選手を送り出したつもりですし、われわれの中でここ最近よくなってきたことをグラウンドの中で封印させたつもりはありません。
ですが、やはり前半始まって10分以内に、2試合連続失点が続いているということは課題です。
その後も、自分たちの内面から湧き出てくるものがなかったですし、選手たち同士で解決したりすることもできませんでした。
それは選手たちの責任ということではなくて、〝J1というリーグ〟で戦うということがどういうことか?
選手たちがまだ認識できていないことも、原因としてあると思います。
ですが、指導しているのは俺なんで……。
選手たちに認識させられなかった、という思いはすごく強く持っています。
そういうもの(意識)が、もちろんすべてではないですが、きょうのような試合で(前半早く先制された後、相手がより守備的になった中で)勝つ、負ける、引き分けるという結果につながってきます。
そのことをチームとして、また、選手それぞれが共有していなかいと、上には行けないなと思いました。
きょうの福岡さんも、われわれのチームも、お互い良さを生かしたサッカーをしました。
ゲーム内容としては、選手はよくやってくれたと思います。
選手全員を勝負の厳しさに向き合わせることをできていないーー監督としてのマネジメント力の低さを痛感しています。
しかし、だからといって、チームとしてやっていくことの勢いがなくなるとか、みんながみんな違う方向に向かっているというわけではありません。
いまの状況をポジティブに捉えながらも、選手同士でこのリーグでやるっていうことはどういうことなのか?
覚悟をし直したときに、もっともっといいチームになって、いい試合ができるようになると思っています。
今シーズン、アビスパさんには2回負けましたけれど、前期に負けたときとは違う内容だったと思います。
そういうことを含めて、全部をネガティヴに捉えないようにして、これからもやっていきます」
覚悟のススメ
開始早々にセットプレイを与え、あっけなく失点。
その後、福岡の全体的に低めに設定した4-4-2のブロックをこじ開けることはできず。
0-1の惜敗となった。
まぁサイドであれば、ハーフウェイラインを超えたところまではボールは運べた。
ただ、その先、相手が守備を整えた状態でファイナルサードを攻略するのは難しかった。
4-3-3の前半、3-4-3に変えた後半、どちらも相手を崩したシーンはほぼなかったと思う。
決定機って、CKから麻田のヘッドぐらいだしね。
縦パスからのレイオフ、ワンタッチでのフリックバス……。
いろいろ試みてシュートまで持っていこうとした。
その中で、パスの出し手・受け手の息が合わなかったり、トラップを浮かせてしまって相手選手のプレッシャーを強いられたり、単純なミスも多かったと思う。
ハーフタイムで2人投入してしたことで、65分ごろからチーム全体の運動量が落ちてしまったとき、選手交代でリカバリーすることもできず。
そこから、飲水タイムあたりまでずーっと福岡のターンだった。
交代が唯一ハマったのは、松田天馬がいわゆる〝ポケット〟のところへランニングすることで、相手の守備網を混乱させたことぐらいだろうか。
試合後の曺さんのインタビューは、抽象度が高い内容。
インタビュアーも追加の質問ができないぐらい(苦笑)。
絶対に勝つんだ!というパッションの発露が足りなかったというか、戦う覚悟が足りなかったというか、そんなことを指摘しているのかな?