京都サンガF.C. 1-1 ガンバ大阪
日時:2022年4月6日(水)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(9,869人/晴 13.8℃ 59%)
主審:岡部拓人
45′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(右足←金子)
58′-G大/ダワァン・フラン・ウラノ・ダ・プリフィカソン・オリヴェイラ “ダワン”
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介
DF31:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF17:荻原拓也(82′-DF6:本多勇喜)
MF24:川﨑颯太
MF10:福岡慎平(82′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
MF19:金子大毅(51′-MF16:武田将平)
FW27:山田楓喜(60′-DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW18:松田天馬(82′-FW20:クエンテン・ジョーディ・フェリックス・マルティノス)
■ガンバ大阪(4-2-2-2)
GK22:一森純
DF13:髙尾瑠
DF5:三浦弦太
DF3:昌子源
DF24:黒川圭介
MF15:齊藤未月(71′-MF17:奥野耕平)
MF23:ダワァン・フラン・ウラノ・ダ・プリフィカソン・オリヴェイラ “ダワン”
MF8:小野瀬康介(86′-MF41:中村仁郎)
MF48:石毛秀樹(57′-MF14:福田湧矢)
FW37:山見大登(71′-FW32:坂本一彩)
FW18:アンデルソン・パトリッキ・アグイアル・オリヴェイラ “パトリック”(86′-FW9:レアンドロ・マルコス・ペルチェナ・ペレイラ)
曺貴裁コーチ(京都)
「うーん……、心の底から勝ち点3が取りたかった、と思っています。
それに近づくために、僕なりに全力は尽くしたつもりです。
選手はガンバさん相手に一歩も引かず、自分たちを出してくれたと思いますけど……。
僕の中では勝ち点3、なぜ取れなかったのかなと悔しい思いでいます。
選手を讃えたい気持ちの一方で、自分は何ができたのか?をいまちょっと考えているところです、すみません。
(ーーマルティノス、イスマイラとリーグ戦初出場の選手を起用したが?)
勝ち点3を目指すための交代だった、と言い切れます。
逆に失点をして(勝ち点が)0だったとしても、自分たちがめざすのは〝勝ち点3〟だということ。
その温度、エネルギーがきょう来てくれたお客さんに伝わって、(試合後に)まるで勝ったかのような拍手がもらえたんじゃないかと思っています。
そして見てくれた人、応援してくれる人のためにも、あそこで1点取って、2点取るようなチームになっていかなければいけない。
次、中3日での鳥栖さんとの試合で、課題として向き合っていきたいと思います」
片野坂知宏コーチ(G大)
「両チーム、死闘を繰り広げました。
勝ちたい気持ちを出して最後まで戦って、あぁいいゲームだったなぁと思います。
課題は、前半チャンスがありながら先制点が取れなかったこと。
ただ、後半ギアを上げて追いついてくれたし、選手たちはいまチャレンジをしてくれています。
これを勝ち点3に繋げられるようにしていきたいです」
禁断のMIU MIU
82分、曺さんが切った交代策には驚嘆した。
マルティノス、イスマイラの2人を入れるなら、少し疲れも見えたウタカは下げるかと思いきや、そのまま。
MIU(Martinus + Ismaila + Utaka)という3トップを敷いたのだ。
京都FWはセンターのウタカ以外、最終ラインにまで下がってくるほどのの守備力が要求されてきた。
それが、おせじにも守備力が高いとは言えない2人を入れたのだから、リスクを背負ったすごい選択だな!と思ったよね。
結果として、その後は一方的に京都の時間帯。
G大阪の脚がかなり止まってしまっていたせいもあって、守備力が下がったことはまったく問題にならなかった。
結果として勝ち越しゴールは生まれなかったけれど、まさに
「(マルティノス、イスマイラが)出てくる前に負けることを考えるバカがいるかよ!」
であり、少しでも失点するんじゃないかと不安に思ってしまった自分を恥じたい。
で、試合全体に話を戻すと……。
両軍ともに相手を崩したようなチャンスメークはほぼ見られなかった。
どちらとも守備が堅い、カッチカチやぞ!なゲームだった。
京都視点でいえば、前半、最終ラインでボールを持っても、なかなか前に進めないでいた。
G大阪がよい距離感とバランス感でプレッシャーをかけてきて、ボールの出しどころが少なかったからだ。
また、自陣の深いエリアで相手にパスを出してしまったり、どうにもイージーなミスが続き、リズムを失ってしまった。
このあたりを改善して、前線に早く楔を打てたり、サイドに流れるFWにロングボールが出せるようになると、チームは一段成長できるんだろうけど、まぁそう簡単にはいかない。
ただ、ホームでの戦いながらもG大阪と完全に互角かそれ以上の戦いができた。
振り返ってみると、開幕時よりチーム力は明らかに向上しているとも思える。
伸び代、ありまくり。
中3日で、また次の試合が見られるのがうれしい限りだ。