京都サンガF.C. 0-1 FC東京
日時:2022年3月19日(土)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万790人/曇のち雨 10.3℃ 65%)
主審:小屋幸栄
68′-F東/ヂエゴ・ケイロス・デ・オリヴェイラ “ディエゴオリヴェイラ”
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:若原智哉
DF14:白井康介
DF5:アピアタウィア久
DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス
DF17:荻原拓也(75′-MF8:荒木大吾)
MF24:川﨑颯太
MF10:福岡慎平(75′-DF31:井上黎生人)
MF16:武田将平(78′-MF19:金子大毅)
FW13:宮吉拓実(75′-FW11:山﨑凌吾)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW7:武富孝介(57′-FW23:豊川雄太)
■FC東京(4-1-2-3)
GK24:ヤクブ・スウォビィク
DF5:長友佑都
DF30:木本恭生
DF3:森重真人
DF6:小川諒也
MF16:青木拓矢(82′-DF23:渡邊凌磨)
MF31:安部柊斗
MF44:松木玖生
FW17:紺野和也(71′-FW11:永井謙佑)
FW9:ヂエゴ・ケイロス・デ・オリヴェイラ “ディエゴオリヴェイラ”
FW15:アダイウトン・ドス・サントス・ダ・シウヴァ(82′-MF8:髙萩洋次郎)
曺貴裁コーチ(京都)
「前節の反省を踏まえて〝自分たちらしさ〟を出そうということで、立ち上がりから選手たちはファイティングスピリットを見せてくれていました。
戦術的にも臆せずわれわれの良さを出すということで、相手もわれわれに合わせざるをえない状況もありました。
差は、やっぱり(得点を)取れるところで取ったということ。
チャンスの数はFC東京もそんなに多くはなかった中で、決め切る力はさすがです。
ただ、きょうはチームとして出来がいい部分はたくさんあったので、結果は残念ですけれど前向きにやっていきたい。
来週カップ戦を挟んだ後、リーグ戦が2週で3戦と厳しい日程が待っています。
勝ち点3を取れるような準備を選手たちと一緒に話しながらやっていって、次戦に向かいます」
アルベル・プッチ・オルトネダ コーチ(F東)
「3連勝だろうが10連勝だろうが、一番大切なことはチームの成長なんだ。
きょうの勝利で、チームはまた成長できたと思うよ。
その証拠に、リードを奪って残り時間が少なくなったときに〝ボールを繋ぎながら守備をする〟ということができていたからね」
♪てんてんどんどんてんどんどん
前半も後半も、アタマ15-20分程度は前線からの追い込みがどハマり。
相手に自由にボールを持たせず、ゲームを支配することができていた。
しかし、時間が過ぎるにつれ、京都の前線からの圧力が弱まっていく……。
前半・後半、〝天丼〟の展開だった。
なぜ、そうなったか?
ひとつには、3トップの頂点に入るウタカに、そこまでの激しいプレス&運動量は望めないことが挙げられるだろう。
もちろんチームとしても織り込み済みのことだし、守備でパワーを使い過ぎて攻撃の局面でガス欠になると困るのも確か。
とはいえ、プレスの〝鉾先〟が緩んでいるならば、そこをJ1の技術の高いチームならば突いてくるだろう。
実際きょうのゲームでも、F東のセンターバック2人とアンカー(青木)のところでボールを回せるようになってから、次第にペースを握られた印象だった。
2番目の理由は、F東の最終ラインからロングボールを蹴られ、前からのプレスを〝無効化〟されたこと。
具体的には、森重がフリーでボールを持てる局面を作ってしまい、
→精度の高いロングボールを京都両サイドバックの裏へ蹴られ、
→サイドで1対1勝負の局面をつくられてしまう
という流れ。
失点シーンも、森重→裏に走り込んだ紺野と繋がり、京都DFおよびMFたちの戻りが遅れたことで生まれたものだった。
〝ハイプレス殺し〟としてロングボールは定石だけど、精度を高いボールを蹴れる森重を自由にさせすぎてしまった、とも言えるだろう。
ただ、試合後に曺さんが話していたように、F東にボールをもたれ、CKをたくさん与えていたけれど、決定機をつくられていなかったのも事実。
逆に、京都の方にあった2つの超決定機ーー
・前半、福岡CKからメンデスがドフリーでヘッド
・後半ロスタイム、ウタカのクロスから白井のシュート
どちらかが決まっていればなぁ〜というのはある。
J1リーグ戦が5つ終わって、そう簡単に勝てる試合はないな!というのが実感だ。
なお、川﨑選手は相手に臆することなく守備でも攻撃でも奮闘、きょうのベストプレイヤーのひとりじゃないだろうか。
U-21日本代表(ドバイカップ)でも頑張ってね!