京都サンガF.C. 1-4 ジュビロ磐田
日時:2022年3月5日(土)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(7,894人/曇のち雨 15.8℃ 39%)
主審:井上知大(VAR:佐藤隆治)
35′-磐田/大津祐樹
62′-磐田/鈴木雄斗
67′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(左足)
68′-磐田/鈴木雄斗
90′-磐田/ジャーメイン良
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人※45+3′-一発退場(VAR介入)
DF14:白井康介
DF5:アピアタウィア久
DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス(76′-DF3:麻田将吾)
DF17:荻原拓也(76′-FW13:宮吉拓実)
MF19:金子大毅(55′-MF24:川﨑颯太)
MF16:武田将平
MF18:松田天馬(55′-MF8:荒木大吾)
FW7:武富孝介
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW23:豊川雄太(45+3′-GK1:若原智哉)
■ジュビロ磐田(3-4-2-1)
GK21:三浦龍輝
DF6:伊藤槙人
DF3:大井健太郎
DF25:森岡陸
MF17:鈴木雄斗
MF50:遠藤保仁(79′-MF10:山田大記)
MF23:山本康裕
MF14:松本昌也
FW8:大森晃太郎(74′-MF7:上原力也)
FW11:大津祐樹(63′-MF5:小川大貴)
FW9:杉本健勇(79′-FW18:ジャーメイン良)
曺貴裁コーチ(京都)
「サッカーですから1人少なくなるということは、好んでそうなるわけじゃないですけど、あります。
上福元の責任ではないと思いますし、こういうことが起こりうるサッカーをやらせている中で、責任は俺にあると思っています。
その後、0-1から0-2にされて1点取って、すぐ取られた3点目がゲームとしては痛かったかなと。
そのへんのメンタルコントロールというか、勝ちに行くためにもう1点、という中で全体をまとめられなかった自分の采配はまだまだだなぁと思っています。
ただ、J1をはじめて戦う選手が多い中で、この時期にすべてをパーフェクトにできるかといえば、そんなことはないですし。
この5連戦で勝ち・負け・引き分け、全部あった中で、5試合で学んだことをちょっと空く時間でみんなで整理したい。
われわれがやってきたことは間違ってないと思いますし、見せてきたものは、きょうお客さんに拍手してもらいましたけれど、相手に勝つために準備してきたことをじゅうぶんやってくれている。
きょうは負けを認めて、次に進まなければいけないと思っています。
(ーーピッチを退く上福元選手にかけたことばは?)
全然お前のせいじゃないから、と。
本人は謝ってましたけれど、選手が起こすことは全部監督の責任だと思っているんで。
キーパーが退場になって試合の途中でいなくなることは、自分にとってもおそらく初めてじゃないかなという感じなんですけど。
自分にとっても学びというか、次に向かうための材料として捉えないといけないですし。
全員で跳ね返して、次の湘南戦に向かいたいと思います。
(ーー次の試合につなげたいことは?)
前半からピンチもありましたけれど、相手のコートに入ってシュートを打てた場面もあったし、狙っていた攻撃もできていた。
そこで1点取れていれば、全然違った形になっていたと思います。
なによりサンガスタジアムのたくさんのサポーターが、後半2-1から2-2にできるような雰囲気も作ってもらったので。
今度の試合はアウェイになりますけれど、また戻ってきたらホームのサポーターにわれわれらしい試合を見せたいと思います」
伊藤彰コーチ(甲府)
「3戦目の初勝利、ホッとしています。
きょうの試合にかける意気込みが高かった選手たちには、ありがとうと言いたい(笑)。
ただ、もっと試合をコントロールできるようにならなければいけないですし、もっともっと怖い場面を作らないといけません。
これからも〝一戦必勝〟のつもりで、選手たちと話し合って、次の試合に向けて準備をしていきたいと思います」
FOOTBALL STAND TOGETHER
上福元へのイエローカード、からの〜VAR介入でレッド。
厳しすぎるDOGSO(Denial of an Obvious Goal Scoring Oppotunity)だった。
あそこで杉本が抜けてもボールはライン側に流れているし、この時間で赤出したらゲームが壊れてしまうし。
と思ったら、VAR担当・佐藤隆治さんか……。
2008年のアウェイ新潟戦で京都の選手を3人退場させ大ブーイングを喰らって以来、何度も京都に不利な判定を披露。
この人、京都に対して完全に私怨を抱いているよねヽ( ´ー)ノ
ただ、レッドカードがなかったとして勝ち点3を取れていたか?といえば、それはまた別。
昨シーズン、磐田に2敗したときと同じ〝穴〟をまた露呈してしまっていたと感じた。
それは、京都のサイドバック後方に流れる磐田の1トップへの対応。
そこに磐田は、遠藤ほかパス能力に長けた選手が浮き球のパスを出して起点をつくる。
そして、京都のセンターバックの1枚が外側にフォローに入って手薄になったところを、シャドーの2人が出てきてバイタルエリアを支配する。
はたして浮き球パスの出どころを潰すべきだったのか、あるいは、サイドに流れる1トップをガツンと潰すべきだったのか。
もちろん、磐田の中盤およびシャドーの選手がプレッシングをいなせるだけの技術があるのも、京都の戦い方を難しいものにしていた。
ただ今後、3-4-2-1のチームにはちょっと苦労するかもなぁと思わせる試合だった。
試合後のデータを見てみると、磐田の攻撃は右サイドが51%と偏重。
ということは、左サイドは完全に守勢に回っていたということ。
後半荒木を左サイドバックに入れて、荻原を右サイドハーフに回したのは、その状態からの挽回を狙っていたのだろうか。
結果、守備面で綻びができてしまって、荒木と荻原を入れ替えることになったが。
ということで、退場もあって攻守ともになかなか自分たちの時間をつくることができず、完敗。
次は、曺さんにとって古巣の湘南戦という注目の一戦となる。
京都の選手がリバウンドメンタリティーを見せることができるのか、選手起用を含めて戦術面でどういった修正が入るのか。
現地で観戦できそうなので、じっくり見守りたいと思います。