京都サンガF.C. 0-0 松本山雅FC
日時:2021年3月7日(日)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(6,556人/曇 13℃ 43%)
主審:谷本涼
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜
DF17:荻原拓也(82′-DF41:白井康介)
MF24:川﨑颯太
MF31:福岡慎平(82′-MF25:中野桂太)
MF4:松田天馬(65′-MF33:三沢直人)
FW11:曽根田穣(57′-FW13:宮吉拓実)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW14:中川寛斗(46′-MF29:中野克哉)
■松本山雅FC(3-1-4-2)
GK1:圍謙太朗
DF33:大野佑哉
DF13:橋内優也(28′-DF44:野々村鷹人)
DF27:下川陽太
MF38:佐藤和弘
MF5:前貴之
MF17:表原玄太
MF4:安東輝(82′-FW32:横山歩夢)
MF23:外山凌(76′-MF24:平川怜)
FW8:河合秀人(76′-FW18:戸島章)
FW11:阪野豊史(82′-FW14:鈴木国友)
松田天馬選手(京都)
「チャンスを多く作ったし、相手が球際を激しくきたところも負けずにやれたかなと思います。
ただ、セカンドボールの処理をうまく前につけられなかったのは課題ですね。
きょうは初めてのホーム、すごくいいスタジアムですし、絶対勝つということ、観客の心を動かすことを心がけて戦いました。
勝ち点3が取れなかったことは悔しいですけど、次に向けて頑張ります」
曺貴裁コーチ(京都)
「ことしから監督になって、選手には『ホームでもアウェイでも攻撃する』という意欲をしっかり見せようと話してきました 。
そうしたことを積み上げている中で、きょうも一歩も引かないゲームができたと思います。
ただ、松本さんの本当にハードな守備には苦しめられました。
結果は0-0で勝てませんでしたけど、自分たちのめざしている方向、やろうとしていることの面では、逆に良かったと思っています。
勝ち点3を取れるときもあれば、勝ち点1、勝ち点0で努力が認められなくても、最後に花が咲くときがあります。
どういう結果にせよ、自分たちのサッカーを信じ続けて花を咲かせることが、われわれの今季の目標。
なので、きょうの結果もポジティブに捉えたいと思います。
後半は選手も代えて、勝ち点3を狙う、ホームのお客さんにいい思いをしてもらいたいという姿勢を最後まで貫きました。
ただ、例えばアカデミーから入った中野桂太も、練習でやれていたことがきょうゲームでやれてなかったと思うので、そういったメンタル的なことも含めて、彼ら若い選手がポジティブにゲームに入っていけるようなマネジメントをしていきたいなと思います。
(ウタカ選手について?)
ウタカに関しては、守備も攻撃も献身的にやってくれました。
彼が最後『アイムソーリー』って言ってましたけれど、われわれはチームなので、彼が外したから負けたということはなくて、彼がゴールを入れて勝つこともあるだろうし。
そういう意味では下を向かず、全員でこの現実に向き合って、次の大宮戦で勝ち点3が取れるように準備をしてきたいと思います。
(ホーム開幕戦を終えての気持ちは?)
僕の地元で指揮を取れることを本当にうれしく思っていますし、勝ち点3を届けたかったです。
一歩及ばすでしたけど、これからの長いシーズン、たくさんのいい試合を見せて、地元の人たちに喜んでもらえるように頑張りたいと思います」
柴田峡コーチ(松本)
「個人個人に力があり、新しい監督のもと統一された戦術行動をとっている京都相手に、自分たちも一歩も引くことなく戦えたのは、非常に大きな収穫だったと思ってます。
後半、4人を一気に代えたのは想定内ではなくて、何人か筋肉系で疲れが出ているという報告があったので代えたというところ。
相手も疲れてきたところでフレッシュな選手を入れてなんとか打開したかったんですけれど、最後の扉はこじ開けられなかったな、という感じですね。
前節はキャンプの疲れからなのか全体的に動きが重かった。
きょうは90分みんながファイトしてくれて、チームの成長を感じることができたという意味でも、次に繋がる試合だったと思います」
あと少し、もう少し
ホーム開幕戦はスコアレスドロー。
フィジカルコンタクトを厭わない、前線からの激しいプレッシングを展開した松本。
対する京都は最後まで“プレス回避”の有効策を見い出せず、相手を崩し切れなかったゲームだった。
最終ラインでサイドバックにボールが渡っても、松本の選手がビュッとぶつかるぐらいの勢いで駆け寄ってくる。
本来ならサイドバックを起点として、フォワードと縦のチェーン、インサイドハーフとは斜めの関係を作りたいところだが、パスを出す時間的余裕も空間的余裕も与えてくれない。
やむをえずラフにダイレクトパスを出して相手に奪われカウンターを受けたり、前線にロングボールを蹴り込んだりする場面が、特に前半は目立った。
また、きょう1トップを務めたピーター・ウタカを生かすためだったのか、早めの縦パスも多かった。
中盤でのつなぎも少なく、荻原の単独突破ぐらいしかチャンスを生み出せない展開が続く。
後半、停滞していた右サイドを活性化させるべく、中野克哉を投入。
さらに、57分には曽根田に代えて宮吉を入れた。
ピーター・ウタカが左サイドに流れて、宮吉とポジションチェンジを繰り返すことで、相手の守備に多少の混乱を与えられるようになる。
相手プレスの圧力も少し落ちたところで、70分あたりから京都の時間帯が続いた。
ここで、なんとか得点を取りたいところだったかな。
2試合終わって、京都のやりたいサッカーはおおむね見えてきた。
チーム全体で連動した動き、守備での強度は、早くも昨シーズンを上回っているとすら感じる(※去年がなんだったんだ、という話だが……!!)。
当面の課題は、相手のプレッシャーに対して“剥がす”プレイ、“裏を取る”プレイがいかにできるようになるか?、と個人的には感じた。
そして、前線のうち1トップ以外の2人、シャドーストライカーともウイングとも言えるタスクを担う2人に誰を起用するかも、前節、今節と試行錯誤が続いている。
他の選手の使い方が上手い宮吉が一歩リードといった雰囲気だが、現在ベンチ外の選手を含めて、誰がレギュラーを奪取するのか?は、目下の注目対象といえるのかな。