【J2第16節】大宮アルディージャ 1-0 京都サンガF.C.

大宮アルディージャ 1-0 京都サンガF.C.
日時:2020年9月2日(水)19:03KO
会場:さいたま市大宮公園サッカー場 “ナクスタ”(1,844人/曇 26.7℃ 90%)
主審:山岡良介
89′-大宮/戸島章

■大宮アルディージャ(3-4-2-1)
GK40:フィリップ・クリャイッチ
DF50:畑尾大翔
DF24:西村慧祐
DF4:ヴィターリス・マクシメンコ
MF18:篠塚一平 “イッペイ・シノヅカ”
MF41:小野雅史(70′-MF15:大山啓輔)
MF7:三門雄大
MF13:渡部大輔
MF11:奥抜侃志(59′-FW37:髙田颯也)
MF10:黒川淳史(45′-MF26:小島幹敏)
FW19:アブドゥラーヒム・ラーヤブ “イバ”(70′-FW27:戸島章)

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK34:若原智哉
DF25:上夷克典 “notかみえびす”
DF16:安藤淳
DF6:本多勇喜(86′-DF19:麻田将吾)
MF31:福岡慎平
MF32:上月壮一郎(78′-DF30:石櫃洋祐)
MF22:谷内田哲平(78′-MF11:曽根田穣)
MF41:金久保順
MF5:黒木恭平(86′-MF8:荒木大吾)
FW20:李忠成(70′-MF29:中野克哉)
FW18:野田隆之介

高木琢也コーチ(大宮)
「選手たちが粘り強く戦ってくれたことが、7試合ぶりの勝利につながったと思う。本来でいえば、自分たちでボールを持つ時間も増やしたかった。しかし、ウォームアップでのアクシデントによる選手交代もあって中でやむを得ない一面もある。
振り返ると前半は、向こうのポジショニングで優位に立たれてしまった。勝ち点3につながったのは、途中で入った選手が状況を変えてくれたこと。
イバ? 彼が基点を作ってくれるのはありがたいし、戦い方としてもわかりやすい。 けれども、それだけではない、違う変化もつくっていなかいといけないと認識している」

實好礼忠コーチ(京都)
「選手たちはモチベーション高くファイトしてくれました。チーム全体で攻守に動けた部分は、めざしている部分であるので良かったです。
勝敗を分けたのは、なんだったんでしょう?(笑) いい方向に転ばせることができたら…残念です!」

このサンガは変身をするたびにパワーがはるかに増す…(「ドラゴンボール」より)

バイス、庄司、ウタカ。
今シーズンのサンガの“柱”となるセンターラインを全部取り除いたら、攻守に一体となった躍動感あるサッカーを見せていてクソワロタ…ワロタ…。
きょうサンガがナクスタで展開していたのは、昨シーズンを思い出させるようなサッカーだった。

昨シーズンっぽい、っていうのを箇条書きするならば…。
●バイス、庄司のロングパスがないぶん、選手間の距離を狭めて、細かいパスをテンポよく繋ぐことでリズムとペースをつくる。
●サイドの攻略は、大外のレーンとハーフスペースとでジグサグに選手が立つことで、ダイレクトパスから前への抜け出しを図る。
※黒木がハーフスペースに立ってインサイドMFのように振る舞う場面を見て、「あぁ、懐かしい」という郷愁がw
●そうして、ポゼッション時は選手がある程度狭いスペースにいるので、ボールを奪われた瞬間、周りにいる複数人で“即プレス”に行く。
●前線へのロングパスは裏ではなく、FWがポストで収められるものを中心にする。
※野田が体幹を生かして前線で奮闘する姿は、一美がダブって見えるようだった!

出色だったのは、初スタメンの谷内田、最終ラインのセンターに入った安藤だろうか。
谷内田のバイタルでボールを受ける能力は“中村充孝ぽさ”もあり、18歳とは思えない成熟したプレイぶりだった。
同じくインサイドMFに入った金久保にも負けない存在感を見せていたといえるだろう。
安藤は最終ラインを下げすぎることなくイバとバトルを繰り広げ、またボールを持っても何本もいい縦パスを入れていた。
バイスが出場停止明けで戻ってきても、アンカーとか右ウイングバックとかにして、安藤の真ん中は続けてほしいと思ったぐらいだ。

って、こんなに褒めてばかりだけど、残念ながら勝てなかったこと。
後半開始早々、李忠成が立て続けに得た決定機がひとつでも決まっていれば、結果はまた違ったものになっていただろう。
また先発のイレブンが“ベスト”すぎて、交代選手を入れるたびにチームのパフォーマンスが劣化していったのも残念だった。
きょう勝ってたら、このサッカーを継続してくれる可能性もあったんだろうになぁ。

しかし…。
週末は、バイス-庄司-ウタカがセンターラインの前後分断サッカー。
ミッドウィークは、走れる選手を集めたポゼッションサッカー。
変身の振り幅が広すぎるだろ、常識的に考えて。
個人的好みは後者だし、きょうのサッカーを続けてほしいけれど。

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