【J2第6節】FC岐阜 1-1 京都サンガF.C.

FC岐阜 1-1 京都サンガF.C.
日時:2019年3月30日(土)15:03KO
会場:岐阜メモリアルセンター長良川競技場(5,508人/雨11.5℃/82%)
主審:榎本一慶
71′-京都/ジュニオール・シウヴァ・フェレイラ “ジュニーニョ”(右足←エスクデロ)
83′-岐阜/粟飯原尚平

■FC岐阜(4-1-3-2)
GK25:ヴィクトル・イバニェス・パスクアル “ビクトル”
DF15:会津雄生
DF2:阿部正紀
DF27:イヨハ理ヘンリー
DF35:長倉颯
MF30:中島賢星
MF31:宮本航汰
MF28:永島悠史(78′-MF8:フレデリック・ビュロー・ワガー)
MF6:三島頌平
FW9:山岸祐也
FW10:ライアン・デ・フリース(62′-FW24:粟飯原尚平)

■京都サンガF.C.(3-3-3-1)
GK21:清水圭介
DF25:上夷克典
DF4:田中マルクス闘莉王
DF6:本多勇喜
MF31:福岡慎平
MF10:庄司悦大
MF5:黒木恭平
MF20:ジュニオール・シウヴァ・フェレイラ “ジュニーニョ(71′-MF14:仙頭啓矢)
MF8:重廣卓也(88′-DF30:石櫃洋祐)
MF22:小屋松知哉
FW13:宮吉拓実(66′-FW39:エスクデロ競飛王)

おれがあいつであいつがおれで

今季の岐阜は昨年のサッカーからモデルチェンジしていた。
中盤がダイヤモンド、前線が2トップ。
高い位置でボールを奪ってから、2トップの飛び出しに合わせてボールを前に運び、以前よりは「手数」をかけずゴールを狙っていく攻撃を志向しているようじゃないですか。
一方の、京都サンガは往年の…ってそんな昔じゃないけれど(笑)、大木時代を現代風にリバイバルさせたようなポゼッションサッカー。
昔やっていたサッカーの指揮官が、敵チームにいて、あれ…、もしかして入れ替わってるーーー?
思わず「前前前世」が聞こえてくるような、そんな感慨深い一戦だったなと。

京都の最終ラインから出るパスを、岐阜は明らかに狙っていた。
ポゼッションの起点となる3バックに対して、岐阜の2トップは「3バックの間」のレーンに位置。
囲碁で言うならば「ノゾキ」のポジションを取っていた。
そして、アンカー・庄司へのパスラインを分断しつつ、ワイドへのロングパスがあればインターセプトを狙うという形。

本多のパスがカットされるなど、最終ラインでのボール回しに不安定さが垣間見られた

加えて、京都の「3-3-3-1」によるパス回しも不発に終わった。
京都の攻撃のメカニズムとしては、
●大外のレーンに位置している小屋松、ジュニの両ウイングが相手4バックを「広めにピン留め」して、
●重廣がトップの位置まで上がり、
実質4トップのような形で相手最終ラインの攻略を狙う。
その際に、
●上夷、本多のセンターバックがインナーラップを狙う(ときにウイングと位置を入れ替える場面も)
●ウイングバックの福岡か黒木の一方がボランチの位置に入る(いわゆる「偽サイドバック」化)
のが特徴的なんだけど、岐阜も京都のボールサイドに人を寄せてくるし、京都も単純にボールキープでミスがあったりして、なかなかボールがうまく回らない。
そして、シュートを打つところまで進まない。

インナーラップした上夷の外側レーン前後を福岡と仙頭がフォロー。きれいなトライアングルを形成

逆に、岐阜はショートカウンター中心ながらも、京都の2ラインの間を永島悠史がうまく入り込んだりして、シュートの形まで持っていけていた。
宮吉に代えてエスクデロを入れたことで、ボールの収まりどころができて(その分、前線からの守備はゆるくなったけど)、71分にジュニーニョが先制ゴール。
続いて74分には、右サイドで複数人が絡んで、この日最高の「崩し」があったのだが、エスクデロへのラストパスがイヨハ理ヘンリーに触られて、シュートに至らず。
逆に、失点に関しては、その直前の79分、闘莉王がボールをさらわれて大ピンチを招いていたので、そこらへんからのリズムの悪さも影響したのかもしれない。

状況に応じて、庄司が最終ラインに落ち、本多と闘莉王の位置が入れ替わるような場面も

押している場面もあれば、押されている場面もあり、先制はしたもののドロー決着は妥当なところ。
ここを守りきれるような、または、2点目を取れるような力がついてきたら、もう1ランク、チームは成熟したといえるんだろうな。

※参考大木武が磨く岐阜式ダイヤモンド。「ミスマッチだから面白いんだよ!」 – Jリーグ – Number Web – ナンバー 1 大木武が磨く岐阜式ダイヤモンド。「ミスマッチだから面白いんだよ!」 – Jリーグ – Number Web – ナンバー

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