京都サンガF.C. 0-0 アルビレックス新潟
日時:2019年2月24日(日)14:03KO
会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万4,069人/晴 18℃ 23%)
主審:谷本涼
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:清水圭介
DF5:黒木恭平
DF25:上夷克典
DF3:宮城雅史
DF28:冨田康平
MF10:庄司悦大
MF14:仙頭啓矢(87′-MF7:ヘナン・カルヴァーリョ・モタ “レナン・モッタ”)
MF8:重廣卓也
MF22:小屋松知哉(72′-DF30:石櫃洋祐)
MF29:中野克哉
FW13:宮吉拓実(87′-DF4:田中マルクス闘莉王)
■アルビレックス新潟(4-2-2-2)
GK1:大谷幸輝
DF24:川口尚紀
DF32:新井直人
DF4:大武峻
DF15:渡邊泰基
MF17:カウエ・セシリオ・ダ・シウヴァ
MF10:加藤大
MF6:戸嶋祥郎
MF33:高木善朗(71′-FW19:矢野貴章)
FW14:田中達也(59′-FW11:渡邉新太)
FW9:レオナルド・ナスシメント・ロペス・ヂ・ソウザ
中田一三コーチ(京都)
「ゲームに関しては、できた部分とできなかった部分がある、課題を挙げるなら、まずメンタル。メンタルをうまくコントロールできるようにしていきたい。スタジアムの雰囲気は最高だった。次節もホーム、きょうは決着で持ち越しということで次も楽しみにしてもらえたら」
確実に変わった京都
ついに、ヴェールを脱いだ今季の京都サンガ。
狙いはわかりやすくて、なるべくボールを保持していこうというもの。
なんと、ゲーム支配率60%超。
「ボールロスト後のハイプレスがない大木サッカー」って感じ?
左サイド、3人でロンドやってるときとか、まさにあの当時を思い出しましたね…(遠い目
フォーメーションはこんなふうで、左利きの黒木が右サイドバックに入って、攻撃時には庄司の右側へとサポートに入る。
一方、左サイドバックの冨田は積極的に前線に。
さらに、センターバックのうちひとりもセンターラインを超えて前に上がって、ビルドアップに参加していた。
攻撃にキーになっていたのは、左利きで右のウイングに入ったルーキー・中野。
カットインをしてカーブしたシュートでゴールを狙うのは、伊藤優汰(対戦相手・新潟を退団して、所属先未定)を彷彿とさせたな。あ、これも大木さん時代か…。
逆に右サイドの小屋松は、ちょっと思い切りに欠けたというか、ボールが渡ってもあまり勝負することなく、冨田&重廣が抜け出す動きの起点となるイメージだった。
で、ポゼッションはできていたけれど、ゴールの“匂い”は漂っていなかったというのが正直なところ。
一番のビッグチャンスが石櫃→闘莉王、というのも皮肉な感じだった。
サイドからクロスを上げるわけでもなし、スルーパスが通るわけでもなし。
復帰の宮吉が、まぁワントップだとね…。
ポストにもなりきれなかったのは、仕方ないよね…。
きょうの内容だと、誰がここにフィジカル強めの選手を置いて、宮吉を“偽右ウィング”(ロレンツォ・インシーニェ的な)で見たくなったな。
守備は結構危なっかしいところもあったが、無失点で終われた。
新潟の攻撃はショートカウンターが発動しなければ、そこまで怖くなかった印象。
もっとロングボール中心で来られたら、レオナルドの強さも出てやばかったかもしれないけれど、京都の攻撃に影響されてか?そこまでパワープレーをしてこなかったのは、助かった。
ということで、総じて「今季の狙い」はある程度ピッチで表現できた、という印象のシーズン初戦だった。
ただ「これで勝てるか? 強いチームになれるか?」といえば、まだ確証はない。
きょうも単純なミスから失点をしていたら、同点にすることは難しかっただろう。
当面の課題は「ゴールまでの崩し方」。
ここが整理できたら、もっといいチームになれそうな雰囲気はある。
しかし、きょうの京都を見て、これからの対戦相手は「穴」を見つけてくるだろうから、ポゼッションはすれども、スコンスコンと失点してしまうという危険性もはらんでいる。
それで、選手たちがポゼッションスタイルに自信をなくし、チームとしてのやり方が揺らぐと…。
そういう意味で、序盤の京都が勢いを持って戦えるかは、次の試合で勝ち点3を取れるかがカギになりそうだ。