【J2第15節】愛媛FC 1-2 京都サンガF.C.

愛媛FC 1-2 京都サンガF.C.
日時:2018年5月20日(日)17:03KO
会場:愛媛県総合運動公園陸上競技場(3741人)
主審:西山貴生
52′-京都/大野耀平(ヘッド←染谷)
61′-京都/岩崎悠人(右足ダイレクト←本多)
77′-愛媛/有田光希

■愛媛FC(3-4-2-1)
GK1:岡本昌弘
DF3:玉林睦実
DF4:西岡大輝(71′-MF17:小暮大器)
DF2:山﨑浩介
MF14:小池純輝
MF16:田中裕人
MF6:野澤英之
MF5:前野貴徳
FW15:丹羽詩温
FW20:河原和寿(57′-MF7:近藤貴司)
FW18:西田剛(57′-FW9:有田光希)

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK34:若原智哉
DF15:染谷悠太
DF24:増川隆洋
DF6:本多勇喜
MF10:エスクデロ競飛王
MF30:石櫃洋祐
MF8:重廣卓也(81′-FW4:田中マルクス闘莉王)
MF14:仙頭啓矢
MF22:小屋松知哉(81′-MF7:田村亮介)
FW13:岩崎悠人
FW19:大野耀平(74′-MF16:沼大希)

前節戦った徳島の「シシーニョ=アンカー」にインスパイアされたかどうかは分からないが、今節の京都は「3バック+エスクデロのアンカー」という攻撃的布陣を採用。
「ピルロがいたユベントス」を想起させるような、そんなシステムだ。
そして、前線はロペス(ベンチ外)、闘莉王がコンディション不良ということで、「大野+岩崎」の若い2トップがチョイスされている。

闘莉王不在がポジティブに働いたのは、前線に運動量があったこと。
これまで以上に相手ボールホルダーにプレッシャーをかけ続け、そのおかげか特に前半はボールを支配し、ある程度パス回しもすることができた。

ただ、このように「上手くいった」背景には、愛媛のサッカーが変わったことがあるのも否めない。
今節から、青野新体制になって愛媛は「ボールを大事にする」ことを標榜している。
マイボールになっても安易にロングボールを放り込んだりせず、無理せずパスを繋いできた。
逆に、割りと早めに前線を走らせるチーム、カウンターチームと対戦したとき「エスクデロ=アンカーシステム」はどうなるのか?
真価が問われるのは今後、と言えるかもしれない。

しかし、岩崎のゴールに繋がったエスクデロの攻め上がりは、布部体制では見られなかった「見事な連携」だった。
このシステムをボスコ氏が採用したのは、最終ラインでパスの出しどころに困るような状況を打破するため、ボールキープとパス出しに長けたエスクデロを3列目に置いたという狙いだろう。

ならば、アンカーのパスを受けることが多いウイングバックに独力での突破力が欲しいとか、右センターバックは染谷より下畠が適任じゃないか(サイドバック的な役割も求められるため)とか、いろいろ注文は出てくるけれど、まぁ今回、策が成功したことは良かった。

次節以降は相手チームも研究をしてきて、エスクデロの守備力不足を狙われることになるだろう。
一方、京都はこのシステムをどう熟成させるか。
闘莉王をスーパーサブ起用のままで納得させられるか。
“裏天王山”で勝利して、最下位は脱出できたものの、これからも厳しい戦いは続いていく。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください