京都サンガ 0-4 大分トリニータ
◇日時:2012年11月18日(日) 14.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇時々晴14.5℃ 52%/1万760人)
◇主審:松尾一
17分【大分】森島康仁(FK直接)
33分【大分】森島康仁
61分【大分】森島康仁
90分【大分】森島康仁
■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太(60分-一発退場)
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF6:ファン・テソン
MF7:チョン・ウヨン(58分-FW11:原一樹)
MF16:福村貴幸
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝
MF15:中山博貴(46分-FW32:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー)
FW22:駒井善成
■大分トリニータ(3-1-4-2)
GK21:丹野研太
DF6:土岐田洸平
DF3:阪田章裕
DF16:安川有
MF32:宮沢正史(75分-MF11:村井慎二)
MF9:三平和司
MF33:丸谷拓也
MF15:永芳卓磨
MF10:チェ・ジョンハン(88分-FW29:林丈統)
FW24:木島悠(67分-DF17:石神直哉)
FW20:森島康仁
▼完敗で終戦
あっけなく失点する。
パスは繋げど、シュートまで持って行けない。
今季の京都の「よくないところ」が、最後にいちばん濃く出てしまった一戦だった。
では、今季はなぜ守備がもろく、そして点が取れなかったか?
ちょうど去年後半の快進撃時期のVTRを眺めていて、思ったことがひとつある。
去年の戦い方のほうがバランスがよかった、ということだ。
久保、ドゥトラ、工藤、博貴といろんな選手がゴールに絡んでいた。
逆に、今季の戦い方は、ひとことでいうなら
「充孝システム」
に帰結してしまった。
充孝がタメを作り、充孝が個で突破をして、ゴールに迫る。
トップ下に配置された「エース」に一度ボールを預けることがマスト、のような状況になってしまっていた。
最終節でケガをして以降、きょうのゲームでも充孝はミスを続けていた。
正直、交代させたほうがいいかなと思った。
だが、大木コーチはそうしなかったし、その気持ちも分かった。
最後まで「心中」するしかなかったのだ。
その「充孝システム=4-2-3-1」が採用されて、1トップがなかなか固まらなかったことも大きい。
チームには、1トップに適した人材がいなかった。
最後は駒井の前線起用という「0トップ」に落ち着いたのだが、それも結果的に正解だったかというと疑問は残る。
最終節、プレイオフ、肝心なゲームで、チームはシュートにすらなかなか行けなかった。
今季の京都サンガは、最後までシステムを模索しつづけ、最後までチームとしての完成度が低かった。
負け数が多かったことが、その証拠。
サイドで密集して、細かいパス交換から突破。
後ろから選手が「わき出す」ように、オーバーラップしていく。
目指すスタイルは、ピッチ上でなかなか見られなかった。
図面はあるのに永遠に建築中…、まるで「サグラダ・ファミリア」だ。
▼負けに不思議の負けなし(←またか)
そして、大分には今季3敗。
厳しいことをいえば、大木コーチが常々言っていた
「自分たちのサッカーをやれば勝てる」
が過信だった。
まず前述のように、今季の京都は「自分たちのサッカー」を完成できなかった。
加えて、相手に対するリスペクトが薄かった。
その2点が、きょうの敗因だろう。
大分の「対京都戦術」は一貫している。
厳しいチェックからのショートカウンター。
ボールを持たれたときは、5バックにして最終ラインを固める。
それに対して、京都は崩せなかった。
きょうも何もできなかった。
決定機を作れたのは
・後半、駒井の突破とスルーからサヌーのシュート。
・ロスタイムの原のシュート。
これぐらいしかない。
シーズン2敗しているのだから、冷静な考えならば
「大分相手に自分たちのサッカーができないときの”代案”」
を考えておくべきだったが、果たしてそれはできていたのだろうか。
長くなったけど、
「自分たちのサッカーが完成していないのに、自分たちのサッカーにおぼれた」
それゆれの敗北だった、と個人的には思った。
▼来季はどう戦う?
あ、最後にひとつだけフォローしておくと、染谷のレッドカード。
リプレイ見るかぎりボールに行っていたような?
そして来季もし染谷が残留したとしても、開幕戦出場不可能か…。
というか、来季はきょう出場した選手がどれぐらい残るのか?
いや、コーチ陣も確か契約期間終了だから、一新される可能性もある。
もし大木さんが続投するとしたら、来季は
「いかにシュートまで持っていくか? それを逆算したパス回し」
を構築してほしいところ。
大木さんが崇拝するズデネク・ゼーマン(ローマ)、マルセロ・ビエルサ(ビルバオ)が2人とも今絶不調だし、ちょうど考え直すにはいい頃なのかと…ね。
しかし、昨シーズンは元旦までサンガを見られていたことを考えると、オフシーズンが長いなー。
とりあえず、選手・スタッフ、みなさま、お疲れ様でした。
ちょっと休んで、できれば京都で戦いつづけてね(ハート)と。
(以上テレビ生観戦)
今日はお疲れ様でした。また、1年お疲れ様でした。僕たちはまだ1試合できる、まだJ1への道がある事を喜びたいと思います。個人的には大分寄りのジャッジだったかなと言った印象でした。染谷選手のファウルも、こちら側から見るとかなり微妙なものであり、ラッキーとしか言いようのないものでした。見えづらかったのでハッキリとはわかりませんが。コレオ綺麗でした。また対戦できる日を楽しみにしてます。
西京極から帰ってきてまだ映像を見てないのであれなのですが、前半から主審のジャッジがウチにやや厳しいような
気がしたのですがテレビだとどうだったのですかね?まぁ別にそれが敗因とは思えないような内容でしたが。
今年のサンガのまとめには同意。結局充孝が躍動できたかどうかで今年の勝敗は決まっていた気がします。
去年のドゥトラはサンガのやってたサッカーの中では異色の選手でいわゆるエクストラキッカーでしたが、
チームの歯車とは別口なかんじで、別にドゥトラが機能しなくても宮吉なり久保が機能すれば別に問題なかったの
ですが、今年は充孝も歯車の一員であまりに充孝の個人能力に頼るあまりそこにマークがびっちりついて歯車が回ら
なくなるとチーム全体が回らなくなる、とそんな感じでしたかね。
セットプレイの失点率の高さが改善されず、厳しいプレッシャーをいなすやり方が構築できなかった以上、こうなることは
必然だったのでしょうか?
もう1試合選手が湧き出してくるような大木サッカーが見たかったなぁ…
>とりさぽ様
お疲れ様です、そしておめでとうございます!
とはいえ、あと一試合あります。
千葉はプレッシングよりも、ある程度リトリートして守備の布陣を固める守り方なので、大分さんにとってはやりにくい相手だと思います。
でもせっかくなので、6位からJ1に上がって欲しいですね。
あ、ジャッジに関しては、ホームアドバンテージはないな…とは思いましたが、PKのところ以外はそんなに文句はありません。
>おじゃこ様
参戦、お疲れ様でした。
国立は行く気満々だったんですが…。
ただチケット余ってるようだったら、大分の行く末を見守りたいかもしれません。
ジャッジにかんしてテレビで見るかぎり、PKは誤審だと思いましたが、それ以外は納得いくものでした。
全般的に、チャージやタックルに対しては流す傾向にありましたが、手を使って相手の進行を止めるプレイに関しては厳しく取ることで一貫してたと思います。
逆にいうと、京都の選手がチャージに弱かったし、守備陣も簡単に手を出しすぎました。
一対一の守り方に関しては、この2シーズンずっとそうなんですが、改善の余地はありますね。
>結局充孝が躍動できたかどうかで今年の勝敗は決まっていた気がします。
そうですね。
ことし一年で大きく成長した選手だとは思いますが、J2でも上位相手の試合ではなかなか本領を発揮できませんでした。
あと、どうしてもスペースではなく足もとでボールをもらいたがるので、いったん彼にボールが行くことで、どうしても攻撃がスローダウンしてしまいます。
そして、相手の守備陣が帰りきってしまうと…。
その守備を打ち破るだけの選手も戦術も、今季のサンガにはなかったかもしれないですね。
上記の文章には書きませんでしたが、長澤やサヌーを試して模索するならば、久保&宮吉で固定して戦っていればどうなったかな?というキモチもあります。
中盤に充孝という軸ができたので(来季も残ってくれたらですが…)、来季は前線の軸を固定したいところですね。