大分トリニータ 1-3 京都サンガ
◇日時:2011年10月23日(日)14.05キックオフ
◇会場:大分県大分市大分スポーツ公園総合競技場 “ビッグアイ”(晴時々曇 24.1℃ 45%/8522人)
◇主審:松村和彦
36分【京都】宮吉拓実
49分【京都】工藤浩平(←右:酒井)
56分【大分】三平和司
81分【京都】宮吉拓実(←中央:久保)
■大分トリニータ(3-4-3)
GK29:丹野研太
DF6:土岐田洸平
DF4:作田裕次
DF24:カン・ソンホ
MF2:藤川祐司
MF15:永芳卓磨
MF32:宮沢正史
MF11:チェ・ジョンハン
FW19:前田俊介(82分-MF28:為田大貴)
FW18:イ・ドンミョン(46分-FW9:三平和司)(63分-MF34:長谷川博一)
FW20:森島康仁
■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF32:内野貴志
DF4:秋本倫孝
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF20:工藤浩平
MF23:中村充孝(69分-MF18:加藤弘堅)
MF15:中山博貴(86分-MF19:内藤洋平)
FW13:宮吉拓実
FW31:久保裕也
大木武コーチ(京都)
「勝因は、選手たちが頑張ってくれたから、それに尽きるでしょう。
遠く大分まで来てくれたサポーターに勝利をプレゼントできて、とてもよかったです。
4バック?
いいところもあれば悪いところもありました、はい」
▼ゴラッソ2発
難しいシュートを決めたフォワードがいた京都。
それほど難しくないシュートを外したフォワードがいた大分。
この差が出たゲームだった。
てか、宮吉の2発は豪快すぎだな。
打ったあと、ボールがネットに突き刺さっているのを見て、
「え、それ入るの?」
と正直思ったぐらい。
AFC U-19選手権の代表合宿から金曜日に帰ってきたという久保も、その疲れを感じさせないプレイだった。
(※ちなみに、久保は次節以降お休みの予定だが、AFC U-19選手権がタイで開催されるとあって、ひょっとしたら大会延期も…
■AFC U-19選手権予選に挑むU-18日本代表メンバー23人を発表:ゲキサカ[講談社] 無料サッカー速報 )
▼ブラジウ的な攻撃的MF
んで、前節同様、4バックを敷いた京都。
攻め方も前節同様、ショートパスの交換を連続させながら相手のスキを狙うもの。
工藤、中山博貴は攻撃的なポジションだが、ワイドには張らない。
むしろ、久保、宮吉の2トップが開いたポジションでボールを受けて、そこから攻撃が始まる。
(1)中央にいる、工藤、博貴、充孝にパスを預けて…
(2)そこからダイレクトでパスを繋ぎつつ、スペースに走り込んだ選手へのスルーパスを狙う
(3)あるいはサイドバックの攻め上がりを待つ
といったのが、基本的な攻撃スタイル。
あえて喩えるなら、ブラジウ的な4-4-2。
伊藤、駒井をワイドに置いていて、彼らの単発でのドリブル突破に主眼を置いていた攻撃とは、だいぶ違うものになった。
トライアングルを意識したポジショニング。
スペースを走り込むタイミング。
これらの面で、博貴、工藤の2人が効いているなぁ、といった印象。
もし今後、相手に読まれて攻撃が「詰まった」としたら、博貴を真ん中に置いて、どちらかのサイドに伊藤、ドゥトラらのドリブラーを置くこともできる。
そういった意味で、まだ成長の余地が残った、面白い攻撃システムだと思った。
▼まだ不安定な最終ライン
対して守備は、ついに4バック変更以来はじめてとなる失点を喫した。
というか、簡単なパスで最終ラインの背後を襲われ、カバーリングする選手がいないなんて…。
失点シーン以外にも、森島が超決定機を2本外してくれたが、一発で裏を取られるシーンがあって、超怖い。
前線でボールロストしてからのプレッシングはしっかり出来ているだけに、そのプレスをかわされた場合、あるいは中盤でボールを失なった場合の守り方に問題があるような気がする。
札幌戦と同じく、「結果的に」相手に先制点を奪われなかったから勝てた、とも言えるだろう。
もし先制点を奪われてたら、全体的にメンタルが落ちて、いいパフォーマンスができない傾向もあるし。
まぁ、最終ラインはけが人が多いからやむをえない部分もあるけど、来週は今節7点を取っている湘南との2連戦だけに…。