【J2第20節】京都サンガ 1-1 栃木SC

京都サンガ 1-1 栃木SC
◇日時:2011年7月10日(日) 18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 30.7℃ 54%/4402人)
◇主審:松尾一
15分【栃木】チェ・クンシク
90+2分【京都】セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(FK直接)

■京都サンガF.C.(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF22:駒井善成
MF19:内藤洋平(86分-FW14:ハウバート・ダン)
MF8:安藤淳(74分-MF23:中村充孝)
FW25:伊藤優汰(62分-MF17:中村太亮)
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
FW15:中山博貴

■栃木SC(4-2-2-2)
GK21:武田博行
DF19:赤井秀行
DF23:渡部博文
DF4:大和田真史
DF6:入江利和
MF7:パウロ・ホベルト・ゴンサガ “パウリーニョ別人”
MF13:本橋卓巳
MF16:杉本真(64分-MF14:水沼宏太)
MF10:高木和正
FW9:ヒカルド・ロボ
FW18:チェ・クンシク(46分-FW8:廣瀬浩二)

▼パスサッカー、いまだ完成の兆しナシ
前半7分、内藤がドフリーのシュートを外したこと。
15分、一発の縦パスから、あり得ない失点をしたこと。
これで、ゲームが「京都が押すも栃木が勝つ」流れになってしまった感じ。
最後、帳尻合わせのフリーキックが決まったけれど、お世辞にも褒められた内容じゃなかった。

たしかに、ボールポゼッションでは上回っていたのは京都。
とはいえ、相手のプレスが整ってた状態だと、最終ラインからでもパス出しに困るレベル。
博貴やドゥトラのアバウトなダイレクトパスが相手に渡り、サイドをえぐってもクロスが満足にあげられない。
詰められて、パスをミスする、パスサッカー。
…なんて、五七五でまとめたくなる気分でございます。

あと、ディフェンダーの1対1の弱さは致命的。
あのゴールの決められ方は、完全に京都側の対応ミスといって問題ないかと思う。
森下も、きょうはなぜかゴール中央に返す「プレゼントクリア」を連発。
これじゃ今後も、簡単な縦パスやクロスで失点を重ねるシーンが容易に想像できる…。

▼10代選手の成長だけを胸に…
唯一の光明は、伊藤と駒井が並んだ右サイド。
ミスはあったもののドリブルで相手に挑む姿勢は、チームに躍動感を与えていた。
それでなくても、ほかは足下への緩いパスばかりで、リズムがのっそりしていたしね。
2人のキープのおかげで、酒井もオーバーラップが可能になった。

その右サイドに、早い段階でパスが届けば良いんですけどね…。
逆サイドから右に正確に振れるほどのキック力をもった選手がいないから、どうしてもピッチ中央を挟まなくてはいけない。
いわゆる「各駅停車のパス回し」。
これじゃ、高い位置で相手ボールが奪えない限り、伊藤、駒井が1対1の勝負を仕掛けることはできないだろう。
徳島に行くことになった斉藤大介がいればなぁ…。

そういえば、伊藤に代わって出てきた某選手はなんとかならんものか。
個人攻撃はしたくないんで匿名ですが(笑)、フリーではシュートも打たず、ぼんやりしたパスミスを連発。
伊藤ステイのままでよかったんじゃないかと、強く思うほどだった。

というか、選手交代のカードを切っても、得点への匂いがあまりしてこないのもつらいところ。
ジョーカー的な選手がいないからなぁ…。
そういえば、きょうの栃木は選手をターンオーバーさせてたんだよね。
それでも、かろうじて引き分けなわけだから、今のチームの実力は順位が示している通りなのかもしれない。
まぁ、若手の成長を見守るシーズン、それが2011年ということになりそうだな。

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