京都サンガ 0-0 サガン鳥栖
◇日時:2011年5月4日(水)13.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 23.1℃ 37%/8924人)
◇主審:井上知大
■京都サンガF.C.(3-4-3)
GK1:水谷雄一
DF5:アライール・ヂ・ソウザ・カマルゴ・ジュニオール
DF3:森下俊
DF16:福村貴幸
MF18:加藤弘堅
MF7:チョン・ウヨン
MF19:内藤洋平(90分-MF8:安藤淳)
MF17:中村太亮
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(73分-FW31:久保裕也)
FW13:宮吉拓実(32分-MF23:中村充孝)
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
■サガン鳥栖(4-2-2-2)
GK21:室拓哉
DF4:田中輝和(71分-FW26:岡田翔平)
DF2:木谷公亮
DF13:浦田延尚(75分-警告*2=退場)
DF3:磯崎敬太
MF8:永田亮太
MF6:岡本知剛
MF25:早坂良太
MF16:國吉貴博(77分-MF10:キム・ミウ)
FW18:野田隆之介(65分-FW9:豊田陽平は京都サンガが善意をもってお貸し出ししております)
FW22:池田圭
■退屈な90分
スタジアムに着いたら、女性2人組がピッチにいまして。
「RSP」!?
携帯ゲーム機か!?
お、歌いだした…。
「ライフタイム・リスペクト(Lifetime Respect) 女編」の人か!
iphoneでググったら、けっこう美人!
うひゃ!!
と、振り返ってみると、このイベントがきょういちばん「いい時間帯」だったな…。
とにかく、きょうのサンガは、「焼肉酒家えびす」でユッケでも食ってきたんじゃねーか!
と言いたくなるような低調な内容。
運動量も少なかったし、ミスが多い!
前半は、決定機作られまくり〜ので、鳥栖タイム・リスペクトな感じ。
相手のシュート精度の低さに助けられた格好だった。
後半、相手の守備が緩んで多少は攻撃できたが、ゴールを奪うまでには至らず。
試合後、ブーイングも出る「0-0」ドローゲームだった。
せっかく無料招待券で人たくさん呼んだのになぁ。
■新フォーメーションも、攻守かみ合わず
きょうのゲーム、ちょっとシステムが変わっていた。
内藤とチョン・ウヨンがダブル・ボランチになって、中盤がフラットに並ぶ「3-4-3」の布陣だったと思う。
ところが、これが功を奏さなかった。
まず、守備時。
中盤から後ろは4人と3人の「2ライン」を形成するんですが、この間がけっこう空いていた。
なもんで、中盤で、鳥栖にドリブル突破やパス交換で「マークをはがされる」とやばかった。
最終ラインの3人による「チェック&カバー」の役割分担も不明瞭。
2ラインの間でボールをもたれ、そこからサイドに振られると簡単にクロスを上げられていた。
チーム全体として、相手にどこから、どうプレスをかけるか?が固まってない印象があった。
あと、相手にワイドに攻められると、このフォーメーションはやっぱり苦しいなぁ。
一方、攻撃時。
こりゃもう、全然駄目でしたね。
決定的シュートまで行けたのは、ドゥトラの相手ボールかっさらいシュートを除くと、カウンターのみ。
ショートカウンターでドゥトラを走らせないかぎり、チャンスが作れなかったと思う。
とにかく、攻撃が遅いんだな。
相手がリトリートした状態で、狭いエリアでワンタッチパスを回しても厳しいものがある。
逆サイドに振るにも、必ずボランチを経由しているから時間がかかるし。
あと、パスを回すこと、ポゼッションをすることが「自己目的化」しているようだった。
パス回して、サイドに振って、戻して、パス回して…みたいな。
まぁ、司令塔的な選手がピッチに多かったのを差し引いても、「前への推進力」がもっと欲しかった。
それは、久保が見せていたような強引な突破でもあるし、または中盤からゴール前に飛び出す動きでもある。
クロスを上げても、ボックスに1人か2人しかいないし…。
得点が入る「匂い」は薄かった。
もっとムラムラくるような匂いが、欲しい。
■理想と現実の狭間で
というわけで、理想はポゼッションサッカーであることは踏まえつつ、当面は軌道修正が必要になってきたと思う。
理想は理想として、うまくいかないとき現実的にどう戦うべきか?という修正だ。
いまいちばん迫力がある攻めは、やっぱりカウンター。
だから、なるべく前から前からボールを追って、奪っていきたい。
そして、ドゥトラ以外にもあと少し、前へ仕掛けられる選手をピッチに投入しておきたい。
「守」と「攻」をカチッと機能させるには、とりあえずきょうの11人よりはベターな組み合わせがあるんじゃないだろうか。
個人的には、4-3-3も試してみてほしいなぁ。
とかいって、もう日曜日にはアウェイ・徳島戦が来ちゃうんですけどね。
とりあえず、きょうの試合は「ターンオーバー」ができたゲームだった…ということで。