【京都サンガ】大木コーチがめざす「チリ代表サッカー」とは何か?

ことしの名鑑によれば、大木さんの好きなチームは「チリ代表」だという。
チ、チ、チ、チ、チリ代表!
先だって辞任しちゃったけど、マルセロ・ビエルサ・コーチの指揮していたチームだ。

有名な彼のことば。

わたしは今まで2万5000試合以上のビデオを分析してきた。
そして分かったのは、現在までに生まれた「サッカーの戦術」は28種類に分類できるということだ。
うち19種類は守備的なもの。
攻撃的なものは、残りの9種類である。

そして、「28の戦術」の中で、ビエルサは「アヤックス式=オランダ式」の3-4-3を愛好していることで知られている。
ビエルサのサッカーについては、以下を一読いただきたい。

悲劇の名監督、マルセロ・ビエルサを擁護する:Variety Football Column
Who can explain Marcelo Bielsa 3-3-1-3? – Xtratime Community

で、今季のサンガだが、トレーニングマッチを見ていると、以下の「並び」が多い。
右のセンターバックは内野がファーストチョイスだが、まだ契約してないので…(笑)。

で、ポイントは3つ。
●DFでは、3センターバックのうち両側にサイドバック的な選手が使われている。
おそらく、いちばん大外からオーバーラップがかけられる選手を選んでいると思う。
これはビエルサ的というより、元ジェノアのジャン・ピエロ・ガスペリーニ的というべきか。

●MFでは、アンカーの前の選手は3人とも「ボールを持てる、さばける」選手を並べている。
中盤でボールをポゼッションしたい意図があるのではないだろうか。
3人のところでボールを保持して、ウイングとの連動で崩す。
そしてそこに両センターバックのオーバーラップが絡むというイメージか。

●FWでは、真ん中にヂエゴがファーストチョイスになっている。
3トップを採用するとして、さぁ今のサンガで3トップの真ん中に置くべき「ワントップ型点取り屋」が…薄いんだな。
宮吉はフィジカル的な面で、キム・ソンヨンは決定力的な面で、まだ全幅の信頼を置くには至らない。
そういうときは、
「真ん中にゲームメーカーを置け。サイドにストライカーを置け」
っていうのが、天才・クライフの教え。
そのゲームメーカーが相手のセンターバックを引き寄せながら、サイドのストライカーがゴールに向かえばいい、というのだ。
そういえば、ことしのバルセロナがメッシを真ん中に置いているのも同じイメージなのかもしれない。

ということで、話題は尽きないわけだが、このへんでいったん中断。
はたして、ことしのサンガはどんなチームになっていくのだろうか。
去年のサッカーとは「正反対」の内容になっていく可能性は、高い。

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