【J1第19節】湘南ベルマーレ 2-2 京都サンガ

湘南ベルマーレ 2-2 京都サンガ
◇日時:2010年8月18日(水)19.05キックオフ
◇会場:平塚市平塚競技場(9302人/曇 29.5℃ 77%)
◇主審:岡部拓人
59分【京都】キム・ソンヨン(右足)
69分【湘南】田原豊
81分【湘南】エメルソン・ヂ・アンドラーヂ・サントス “エメルソン別人”(pen.)
90+5分【京都】柳沢敦(左足)

■湘南ベルマーレ(4-1-2-3)
GK39:都築龍太
DF5:臼井幸平(53分-DF6:村松大輔)
DF3:ジャーン・カルロ・ウィッテ
DF4:山口貴弘
DF30:島村毅
MF2:田村雄三
MF41:永木亮太
MF8:坂本紘司(88分-MF7:寺川能人)
FW11:阿部吉朗
FW9:田原豊
FW22:中村祐也(61分-MF40:エメルソン・ヂ・アンドラーヂ・サントス “エメルソン別人”)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:水谷雄一
DF22:渡邉大剛
DF5:クァク・テフィ
DF4:水本裕貴
DF19:森下俊
MF15:中山博貴
MF16:安藤淳
MF18:加藤弘堅(46分-FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール)
MF17:中村太亮
FW23:中村充孝(73分-MF26:角田誠)
FW28:キム・ソンヨン(71分-FW13:柳沢敦)

■止まった6連敗、6試合連続無得点

ロスタイム。
最後の最後の時間。
柳沢の同点弾!

ゴール裏の観客席で見ていたときの気持ちを表わすと、
「クァク・テフィのシュートがポスト、あーっ…
→アンジュンが怒濤の勢いで走ってきてランニング、ファーに抜けた…
→誰かがヘッドで落として誰かがシュート、フカした…
→なんか、ネットにボールが刺さってる!」
っていう、なんだかよくわからないゴール(苦笑)。
試合後、VTRを見返してみると柳沢のボレーだったんだな。
中山のヘッドでの落としも、痛い彼女をいたわるような丁寧なものだった。

よく、追いついた。
しかし、勝ちたかった。
勝ち点3が欲しかった。

■かすかに見えた光明

相手がひとつ上の順位の湘南。
そんな事実は差し引いても、きょうの後半はよくボールが回り、シュートにまで到達できていたと思う。

要因として上げたいのは、まず”サテライト2トップ”の出来。
キム・ソンヨンはトップで体を張って、ボールを2〜3秒キープしてくれていた。
今までだと、ドゥトラがあっさりボールをロストしたり、ヂエゴが横にドリブルしたりしてたからな…。
そして、中村充孝は10代らしからぬ、視野の広さを見せていた。
2人とも、前からディフェンスをしていたのも評価したい。
攻守で、チームに貢献してくれた。

もうひとつは、ドゥトラをワイドハーフで使ったこと。
単純なスピード勝負をしかけたり、精度の高いクロスをあげたり。
トップで使うよりは、全然安定していた。
後半、太亮&ドゥトラの両ワイドは十分相手にとって驚異になっていたと思う。

■きょうを踏まえて、ヂエゴはどうする?

ってわけで、きょうの後半の戦いをベースに、チームとしての完成度を高めてほしいものだ。
ただ、考えておきたいことが3つある。

第一に、中盤の守備。
安藤、弘堅、前半途中から弘堅とポジションチェンジした中山、後半から入った角田。
みんな攻撃面で魅力はあり、ボールさばきやロングパスも持っている。
しかし、守備が「足りない」。

危険なスペースを察知して埋めたり、相手ボールホルダーにガツンと体を当てたり。
そういうプレイをしてくれる選手を、ドイスボランチのうちひとり入れればいいんじゃないかな。
ひとりボールをさばく”指揮官”、ひとりは守備に走り回る”猟犬”。
そんな役割分担で、もう少し失点を減らしたいのだ。
とはいえ、人材がいないんだよね…。
チエゴ、片岡あたりか。

第二に、ボランチ同様人材が足りないポストプレイヤーについて。
キム・ソンヨンの代わりに出てこれるような選手が、ほしい。
きょうは角田をトップ下に使って、まったくロングボールが収まらなくなってしまった。
最後の時間帯では角田とクァク・テフィを入れ替えていた。
やっぱ、本職が要る。
とはいってももう補強はできないから、西野をサブに入れとくとかかな。

最後、第三の問題にして最大の問題は、きょう出場停止だったヂエゴをどうするか?
はっきりいって、きょうヂエゴがいないことで、チームがよくなった部分がある。
ヂエゴが下がってくる”ヂエゴダウン現象”が起きなかったため、選手間のバランスがよくなった。
なんでもかんでもヂエゴに預けていたのがなくなって、パスの出所が増えた。
そして何より大きいのは、前線からの守備が効いていた。
と考えると、次節はサブでスタートさせたほうがいいんじゃないか。
役割的に考えると中村充孝とチェンジになるんだろうが、そうすると前線からのチェックが薄くなってしまうし。

ただ、ヂエゴがピッチにいないとプレイスキッカーがいなくなるんだよな。
きょうの大剛のフリーキックなんて絶望的だったし。
うーん、悩ましいところだ。
とはいえ、悩んでる暇なく、次も中2日でホーム・横浜FM戦。
きょうの試合内容を検証して、次こそ勝ってほしいぜ!

最後に、ひとこと。
VTRで見返したら、PKじゃなくてシミュレーションじゃん!
岡部拓人うぜぇ。
(以上、現地にて生観戦)

ディスカッションに参加

1件のコメント

  1. テレビで後半だけ観ました。
    僕はテレビだとあんまり声を出してみたりしないタイプなのですが、柳のバーやポストに当て続けるのを観てると、それまでに1点入っていたとはいえ、「やっぱり点の入らないチームはどれだけうまいシュートを打っても入らないのか」と思っていたのですが、あの柳の得点を観ると思わず腹の底から変な声が出ました(w。

    まぁ光明が少しさしたとはいえ、今後は湘南より順位的には強いチームばっかりなんだし、もう一つ二つ起爆剤がないと浮き上がれない感じですよね。にわかに誰かが覚醒するとか。
    前節セレッソ戦でも交代で出てきてがんばってたソンヨン、あるいは充孝あたりでしょうか?

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください