【J1第17節】京都サンガ 0-2 アルビレックス新潟

京都サンガ 0-2 アルビレックス新潟
◇日時:2010年8月7日(土)18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(6818人/晴 30.1℃ 61%)
◇主審:奥谷彰男
28分【新潟】チョ・ヨンチョル
78分【新潟】オウンゴール(クァク・テフィ←CK)

■京都サンガ(4-3-3)
GK21:水谷雄一
DF24:増嶋竜也(66分-MF22:渡邉大剛)
DF5:クァク・テフィ
DF4:水本裕貴
DF17:中村太亮
MF18:加藤弘堅
MF26:角田誠
MF15:中山博貴
FW31:宮吉拓実(61分-FW23:中村充孝)
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(74分-DF19:森下俊)
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ

■アルビレックス新潟(4-2-2-2)
GK1:黒河貴矢
DF22:西大伍
DF3:千葉和彦
DF6:永田充
DF24:酒井高徳
MF15:本間勲
MF32:小林慶行(77分-DF17:内田潤)
MF10:マルシオ・ヒシャルデス・ヂ・アンドラーヂ(90+2分-MF19:明堂和也)
MF9:チョ・ヨンチョル(61分-MF14:三門雄大)
FW8:ミシェウ・ジェフェルソン・ナシメント(54分-一発退場)
FW11:矢野貴章

■負のスパイラルから抜け出せない

0点に抑えられば、負けることはない。
1点を取ることができなければ、勝つことができない。
当たり前のことだけど、この事実が重いな…。

秋田新体制になって、いまだノーゴール。
そして、今季連続失点ゲームを更新中。
つまり、泥沼はまだ続いている。
むしろ、光明が見えない戦い方を繰り広げているように感じる。

■一週間の準備期間を経て、4-3-3を選択

一週間試合がなかったことで、秋田コーチがどういった選手起用をしてくるかが注目だった。
5バック気味の3バックで守備が崩壊していたから、4バックにチェンジ。
弘堅、角田、博貴の3センターハーフを敷いて最終ラインの前でブロックを作りつつ、前線の3人の攻撃に賭けようというイメージだったと思う。
しかし、その狙いは上手くいかなかった。
その原因といえるチームの問題は、3つある。

■問題1)前線でボールがキープできない

きょうはヂエゴ、ドゥトラともいまいちだった。
簡単にボールを失ってしまう。
ドリブルをしすぎたり、無理なワンツーを仕掛けたりで、悪い状況でのボールロストが多かった。
結果、攻撃にリズムが生まれなかった。

しかし相手が10人になったというのに、ゴールの香りがほとんどしなかったのは、つらい。
最後はクァク・テフィを前線にあげてのパワープレーしか策がなくなるという。
まぁ、パワープレーのほうが、中盤のイヤなところでボールを失うことがない分、安心して見られたんだが…。

■問題2)前線からの守備の約束事がない

3トップは、奔放にポジションを入れ替えてたが、守備時にはそれが仇になった印象があった。
センターバックがボールを持ったとき、両サイドバックがボールを持ったとき、誰がチェイス&チェックに行くのか?
そこに、決まり事がなかったように思う。

ヂエゴが突然プレッシャーをかけたかと思えば、立っていたり。
ファーストディフェンスがこれでは、なかなか主導権を握れないのは間違いないだろう。
いや、あえてボールを持たせ、主導権を捨てることで、カウンターを狙う「ノーガード作戦」なのかも知れないけれど…。

■問題3)3センターの「献身度」の低さ

弘堅、角田、博貴。
この3人はボールを持って、なおかつノープレッシャーなら、ワイドに綺麗なロングパスを出す能力をもっている。
展開力は、あるのだ。

しかしその一方で、相手ボールホルダーへの寄せが甘い。
最終ラインがボールを持ったときに、顔を出さない。
サイドでボールを持って、3トップにパスをだして、そこで立ち止まっている。
つまり、3人が3人とも、チームを助ける「献身的な動き」ができていなかった。

最終ラインがボールを持ったとき、出し手がなく前に放りこんだことが何度あったか。
前線の選手がボールを持ったとき、彼を追い越す動きが何回あったか。
3センターの選手は、攻守にわたって中盤をたゆたうばかりだったように見えた。
安藤がいれば、まだマシだったかな…。

■最下位で前半戦終了

ということで、きょうで全チームとの対戦が一巡した。
振り返ってみると、今のチーム状況は開幕当初と似ている気がする。
ボールはサイドに運べても、時間がかかりすぎているし、そこからシュートにまで行けない。
相手にボールをキープされる時間帯が多くて、体力を消耗し、後半運動量が落ちる。
いろいろあって、春のチーム状態に戻ってしまったようだなぁ。

秋田コーチが「メンタル、体力向上」をスローガンにしているけど、さすがにすぐには改善されないだろう。
そして、改善されているころにはシーズンが終わりかけている可能性もある。

指揮官交代が実を結んでない今、残るは選手補強ぐらいか。
きょうのゲームで、必要だと感じたポジションは、以下のとおり。
●クァク・テフィではない、前線のポストプレイヤー
●もう少しいいクロスが上げられる、右サイドバック
●中盤で運動量豊富で、危機察知能力も高いボランチ

J2からハーフナー・マイクを引っ張ってくるとか、禁断の菊地直哉に手を出すとか…。
「新指揮官を信じる」
ことならサルでもできるわけで、サンガのフロントは補強策に奔走してほしい。
移籍は13日が登録期限最終日。
サポーターの抗議に
「こっちは寝てねーんだよ!」
と逆ギレできるぐらい、全力を尽くしてほしい。
そういえば、昔セレッソのデカモリシに手を出して、その動きがバレて大分にかっさらわれたこともあったな。
何もかも、懐かしい。

というわけで、次もホームゲームでセレッソ戦。
チーム状況が悪い中で仕方がないものけど、きょうの6818人という観客数はやはり寂しい。
テレビ中継でバックスタンド映ると、J2っぽいんだもの…。
ワタクシも帰省に乗じて次戦は観戦に行きますので、もう少し西京極に来るサポーターが増えるといいな。
(以上、テレビ録画観戦)

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2件のコメント

  1. 試合後、ゴール裏が殺伐としたあと、団長氏が挨拶の中で言われるには、サンガにはもう補強費がないそうです。
    団長氏の言うことですから、多少なりともフロントからの情報が入っての言でしょうし、それなりに根拠がある情報だと考えてもいいでしょう(だから、お客を入れて少しでも補強費を助けるようにうサポで頑張りましょう的なことを言ってましたが、昨日の内容ではねぇ…)

    次々節はセレッソ戦ですからアウェイサポも結構来るでしょうし(向こうは調子いいですから)、お客の数は増えるんじゃないですか?(あ、うちのサポが減ればプラマイゼロか…)

  2. 殺伐としてましたか…。

    書かなかったですけど、川崎戦のあとはサポーターさん同士の殴り合いも発生してました。
    それを受けて団長さんが「自分も悪かった」と謝ってらっしゃって、大変だなぁと思いました。
    チームが不甲斐ないと思っていても、それを口にすることは許されない立場ですからね。

    ただ、補強費がないっていうのはちょっと…。
    まず、開幕前に大盤振る舞いして、予算を残してなかったのは問題でしょう。
    またそんな状況でも、誰かを放出して費用を工面するとか…。
    与えられた状況の中で最善を尽くすのが、フロントの仕事だと思うんです。
    今のチーム、フロントはそういう行動をしている様子がまったく見えない上、「現有戦力で十分」とか恥の上塗り的な発言をしちゃってます。
    で、お客さんに来てもらいましょうとは…、なかなか言いづらいんじゃないかな。

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