■試合前日、急転直下の首すげかえ
京都サンガは、成績不振のため加藤久コーチをご解任。
※なお、本サイトでは一般的な「監督」をコーチ、「コーチ」をアシスタントと呼称しております。あらかじめ、ご了承ください。
■監督交代のお知らせ:ニュースリリース|京都サンガF.C.オフィシャルサイト
この度、京都サンガF.C.では、加藤久監督(54歳)に代わりまして、後任として現トップチームコーチの秋田豊(39歳)が新たに監督として指揮を執る方針を固めましたのでお知らせいたします。なお、Jリーグ登録手続きが完了次第、正式に監督交代となります。明日7月28日(水)に行われますJ1第15節(vs.浦和レッズ@西京極)につきましては加藤久監督に代わり、秋田豊が指揮を執ります。
クラブリリースでは「方針を固めた」とかよくわからんのですが、現在上がってるニュースソースを見るかぎり、
●Jリーグへの登録手続きはまだ完了していない
●あしたの浦和戦は、秋さんが代行で指揮を取る
●Qさんはクラブを離れる
●あしたの試合後に、就任会見
ってところ。
※ソース(22時現在)
■J1京都:加藤監督、成績低迷で解任へ 後任に秋田コーチ – 毎日jp(毎日新聞)
加藤監督は07年10月に就任。今季は14節を終え、2勝4分け8敗。ここ10試合白星がなく、最下位に低迷していた。兼任していた「チーム統括」の役職も退任し、完全にクラブを離れる。
■時事ドットコム:京都の新監督に秋田氏=成績不振、加藤監督から交代−Jリーグ
■J1京都が加藤監督を解任 秋田コーチが新監督に – 47NEWS(よんななニュース)
28日の浦和戦(西京極)は秋田コーチが代行として指揮を執る。試合後に監督就任の記者会見を行う。
しっかし、きょうの朝の報道にあった
■京都加藤監督「オレは進退伺出さない」 – サッカーニュース : nikkansports.com
加藤監督は「相手よりも、クラブにある見えないものと戦っている。自分も試されている。トップ(首脳陣)の望んでいることと違えば(退任も)仕方がない」と監督職を辞する覚悟も固めた。
ってのは、完全に経営陣と対立していたことを示唆してますね。
■京都サンガF.C.というチームに巣くう「見えないもの」とは何か?
気が付けば、柱谷さん解任→美濃部さん就任、美濃部さん解任→Qさん就任に続く、3人連続の内部昇格でのコーチ交代。
そのいずれも「なぜ、このタイミングで?」という交代。
この現象を換言するなら、京都サンガF.C.のフロントには、
・外から監督を招聘できるようなコネクションがない、その監督が妥当であるかを判断できる能力がない
・時流、自社がおかれている流れを読めない、最適な経営判断ができない
といわざるをえない。
この混乱に乗じて、失礼なことを書いてしまうならば、
「京セラという企業から人事異動してやってきた、サッカーのことはよく知らない経営陣が、
稲盛名誉会長という”絶対君主”のお顔を伺いながら、会社のマネジメントをしてきた」
つーところでしょうか。
その結果、
・現場のマネジメント、チームのマネジメント面は、松本育夫、西真田光司、木村文治らサッカー経験者に委ねるだけとなる
・成績が悪くなるたびに、チームマネジメント責任者および監督の首を切る
・自分たちは、時間が経ったら出向元に戻って、責任を問われることはない
そんなことの繰り返しだったと。
この「悪夢」をくり返さないために、Qさんが「GM的役割」でフロントに入ったハズでしたが…。
うっかりチームの指揮官に据えちゃって、このたび将来のGM、社長を失ってしまったという。
はーぁあ。
結局は、トカゲのしっぽ切りなんですよね。
経営陣はチームの成績が悪くても職を失うことがない一方、現場の担当者はつぎつぎ変わっていく。
なんだか、ブラック企業を見ているようです。
つまり、Qさんが言いたかった「見えないもの」とは、
サッカーチームをマネジメントする能力がない京セラから来た経営陣が、チームの権力を握っている構造
なんじゃないだろうか。
■さよなら、Qさん
チームとしては、とてもとても惜しい人材を失ってしまった。
今振り返っても、もう少しうまくやることはできなかったのか?と思う。
たとえば、昇格時とか去年のシーズン末とか、Qさんにフロントに入ってもらうチャンスは何度もあったわけで。
育夫さんや、西真田、文治のように、今後京都には関わらないようになってしまうのかなぁ。
というわけで、最後に夏休みのレポート。
↓
「ぼくのかんがえた きょうとサンガのかいかくあん」
●うめもとさん、いまいさん、くび
●せんむに、きゅうさん
●しゃちょうに、けいりにあかるいひと
これで、いまよりもつよいチームになるとおもいます、まる