川崎フロンターレ 1-0 京都サンガ
◇日時:2010年7月25日(日)19.03キックオフ
◇会場:川崎市等々力陸上競技場(曇一時雨 28.5℃ 86%/1万7862人)
◇主審:西村雄一
89分【川崎】カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”
■川崎フロンターレ(4-2-2-2)
GK21:相澤貴志
DF2:伊藤宏樹
DF4:井川祐輔
DF17:菊地光将
DF8:小宮山尊信
MF14:中村憲剛
MF29:谷口博之(62分-FW10:カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”)
MF6:田坂祐介(77分-MF16:楠神順平)
MF11:ヴィトール・シウヴァ・アシス・ヂ・オリヴェイラ・ジュニオール
FW34:レナト・カルロス・マルチンス・ジュニオール “レナチーニョ”(71分-MF18:横山知伸)
FW7:黒津勝
■京都サンガF.C.(3-4-4)
GK1:平井直人
DF4:水本裕貴
DF24:増嶋竜也
DF19:森下俊
MF22:渡邉大剛
MF26:角田誠(70分-MF8:中谷勇介)
MF16:安藤淳
MF17:中村太亮
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
FW31:宮吉拓実(78分-MF18:加藤弘堅)
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(46分-FW13:柳沢敦)
■コントな失点、コントな敗戦
熱湯風呂の上で
「押すなよ!押すなよ!絶対押すなよ!」
的な感じで、スタジアムにいたみんなが
「点取られるなよ! 絶対取られるなよ!」
と思っていた。
その空気をビンビン感じる中で、89分に失点。
期待に応えすぎだ!
それに、復帰戦のジュニーニョに点を取られて、川崎のJ1 100勝を達成させてあげるなんて。
きょうは、等々力に言ってたんですが、失点の瞬間、
「ちゃららららら…」
って、ドリフのコントでオチに流れる効果音が流れてました、脳内で。
しかし、なんであんな時間帯でカウンターされるんだろう?
川崎の攻めはそれしかなくなってたわけで。
しっかり、後ろに人数を残していれば、こんなことにはならなかったわけで。
「リスク管理って…何かね?(高倉健風に)」
と言いたくなるような、ばかばかしい失点で負けてしまいました。
平井さんが、あれだけキックに時間を掛けて、
「ドローでもいいぞ」
的な無言の指示をだしてたのになぁ。
■サイドで勝てても、中では…
きょうは、スタジアムで見るかぎり、3バックでした。
ナビスコカップのスタイルに戻した形ですね。
でもって、守備は引き気味で、バイタルも空け気味(涙)。
川崎の選手が、ペナルティボックスの「角」のあたりで、ドリブルで勝負しまくってました。
危ない! 危ない! って声に出しちゃうほど。
一方、京都の攻めはサイドが中心。
ウイングとウイングバックが絡んで、ライン際で勝負を仕掛けてました。
大剛、太亮の「大太コンビ」は、けっこう勝負に勝てていました。
でも、残念なことに、クロスを上げようにも、ワントップの選手しかいないんだな。
仕方がないから、真ん中に戻したりしているうちに、ボールを失ってしまう。
あとは、後半になるにつれて、ヂエゴがいつものように後ろへ下がりまくる(涙)。
なのに、代わりに中盤の選手が前に出たりすることがない(涙そうそう)。
得点の可能性が、きょうにかんしては、まったくありませんでした。
あーあ。
■アンバランスの解消を
ということで。
改めて、スタジアムで見て思ったこと、改善すべきことを3つほど。
その1。
せっかくサイドでは勝負ができるようになってきたのですから、やっぱり前で高さのある選手が欲しいですよね。
そうすれば、こぼれ球、セカンドボールが中盤の選手に転がってくることもありますし。
ゴールキックをドゥトラ、ヂエゴに競らせてましたが、全然勝てないんだよね。
その2。
ヂエゴのポジションは最初から低めにしておく。
ボランチぐらいの位置に。
どうせ時間が経つにつれ、下がってきて、選手間の距離感、バランスが悪くなるんだしね。
その3。
ボランチのコンビネーションを熟成させる
アンジュン、角田の2人だと、なんだかバランスが悪い。
2人とも下がっていたり、2人とも上がってたりするんだよね。
ボールの裁き方、ロングパスの送り方も似てるし。
昔のような、ひとりは守備、ひとりは前に出る。
シンプルな役割分担でいいんじゃないだろうか。
そういう意味では、角田に代えて中谷ってのはおもしろかったですね。
チェイサー(ボール追いかけ役)中谷と、アンカー(ボールさばき役)安藤っていう分担で。
…って、書き連ねましたけど、まぁ救いようがない状態に入りつつあります。
試合後の挨拶では、ヂエゴが先頭に立ってアタマを下げてましたけど、選手の間からも
「うまくいかねーな」
っていう雰囲気が漂ってました。
いよいよ、ちょっと、監督を代えてみるとか…。
そういうことをしないと、流れが変わりそうにないかもしれない。
(以上、等々力にて観戦。武蔵小杉にて執筆)