【J1第8節】京都サンガ 1-2 モンテディオ山形

京都サンガ 1-2 モンテディオ山形
◇日時:2010年4月24日(土)13.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇 14.4℃ 31%/8073人)
◇主審:廣瀬格
42分【京都】角田誠(ヘッド←FK:ヂエゴ)
82分【山形】ハン・ドンウォン
92分【山形】田代有三

■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK21:水谷雄一
DF24:増嶋竜也(69分-DF6:染谷悠太)
DF5:クァク・テフィ
DF4:水本裕貴
DF19:森下俊
MF7:片岡洋介
MF26:角田誠
MF2:西野泰正(61分-MF9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール)
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
MF15:中山博貴
FW13:柳沢敦(86分-FW31:宮吉拓実)

■モンテディオ山形(4-2-2-2)
GK1:清水健太
DF14:宮本卓也
DF4:西河翔吾
DF3:石井秀典
DF13:石川竜也
MF19:秋葉勝(77分-MF5:下村東美)
MF17:佐藤健太郎
MF11:北村知隆(77分-FW21:ハン・ドンウォン)
MF7:宮沢克行(46分-MF16:キム・ビョンスク)
FW9:古橋達弥
FW10:田代有三

加藤久コーチ(京都)
「負けなくてもいい試合に負けてしまった、2点目を取れなかったツケを払わされてしまったゲームでした。
後半の30分ぐらいまでは悪くなかったが、そこから相手に押されてしまった。
真ん中であれだけ選手をフリーにさせてはいけない。
(——試合運びに安定感はあるが?)
ただ、チームにまだ甘さがあると思います。
集中力、冷静さ、そして点を決めるときは特別なエネルギーを必要としますが、そこが甘い。
それらにかんして、自分の立場としては待つしかないわけですが…。
しかし、やろうとしてることにかんしては代えるつもりはありません。
精神的な準備、そして戦術的なことを含めて、トレーニングでやっていることをくり返すだけです。
やはり、厳しいJ1を勝ち抜くためには闘争心が必要ですがら、それを自分の心から引っ張り出すことが必要。
”いいゲーム”をやるためにサッカーをやってはいけない」

小林伸二コーチ(山形)
「リスタートで点を取られて、厳しいなぁ…とは思っていました。
なんとか点を取るために、バイタルがうまく付けそうだったので、ワンボランチにして攻めました。
ひとつは、トレーニングからハン・ドンウォンがとてもよかったので、使いたかったのもあります。
もうひとつは、やっぱり田代はボールを競れるので、シャドウに2人いるとボールがこぼれてくる。
ひとりがダメでも、ひとりがシュートまでもっていける。
それで、うまく1点が取れました。
同点になってもう一度ダブルボランチに戻しましたが、得点の可能性はあったので、引きすぎなくてもいいなと。
最後、東美がいいクロスをあげてくれました。
前半の戦いが守備的だった?
エスパルス戦で仕掛けて0-3で負けたことがあって…。
昇格して、初めての経験だったので、それからはしっかり守ることを優先してきました。
しかし、70分ぐらいから選手を代えるとは言ってありますし、それがスイッチになってみんなが戦ってくれた。
交代選手を含めて全員の戦う気持ちの勝利だと思います」

■痛恨のスローゲーム

カウンター志向の両チームの一戦。
ですので、試合開始から両チームとも中盤である程度パスは回るものの、リトリートした相手を崩せない。
足下へのゆったりとしたパスが続くだけの、スローテンポなゲームでした。
そんな中で、フリーキックから先制するも、後半2失点を喫して敗戦。
ホーム2連敗となりましたとさ、はぁー。

失点の原因ですが、山形の小林コーチも指摘してましたが、京都の2ボランチの位置取りに問題があったのかなと。
前気味の角田、後ろ気味の片岡のコンビ。
2人いるわりには、わりとバイタルを空けたりすることがあって。
去年シヂクレイがひとりでアンカーをつとめてたときと比べたら、「危険なゾーン」に京都の選手がいないシーンが多いんですよね。
チエゴが「ミスパスをしない」ようになってくれれば、片岡と代えることである程度は緩和されそうな気もしますが。
なんにしろ、ボランチはチームの芯。
1枚にするか2枚にするか、誰を使うか——。
はやくビシッと決まってこないと、チーム戦術も固まってきませんわな。

■スピード、もっともっと速く

でもって話を攻撃に移しますと、これが辛い。
前述のとおり、パスは回れどシュートまで行けない。
逆に、山形のほうが無理なパス回しはせず、シンプルに田代、遠目からもミドルという感じで。
おお、昔のわれわれを見てるみたいだ。
しかし、京都ですが、パス、パス、パス、パス。
パスばっかの印象が残ってます。
逆に、縦へ仕掛けるとかドリブルが極端に少なかったんじゃないかな。

それはもちろん選手起用に起因しています。
中山、西野の両ワイドでは、スピードで縦をついたり、ドリブルで相手をぶち抜いたり…は期待できないわけで。
ほか、京都のスタメンは守備的な選手と上手い選手が占めていたと思います。
きょういちばん、前に仕掛けようという気持ちが見えたのが左サイドバックの森下だったってのが、なんともはや…。
サイドバック、サイドハーフ、トップ。
どこでもいいから、もう少し「速い」選手、「仕掛けられる」選手がいないと、これからも攻撃は厳しいんじゃないかな。
そういう意味では、きょうドゥトラが少し可能性を見せてくれたのが好材料です。
柳沢に迫力が感じられない(というかワントップは不向き!?)昨今、ドゥトラに”カカ2世”的な活躍を期待したいものです。
(以上、テレビ生観戦)

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