【J1第4節】ジュビロ磐田 2-3 京都サンガ

ジュビロ磐田 2-3 京都サンガ
◇日時:2010年3月27日(土)
◇会場:静岡県磐田市ヤマハスタジアム(晴 11.9℃ 33%/7258人)
◇主審:岡田正義 “ジャスティス”
20分【磐田】イ・グノ
47分【京都】ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ(左足35mスーパーミドル)
diego goal

58分【磐田】前田遼一(pen)
66分【京都】柳沢敦(左足←中山)
yanagisawa goal

92分【京都】中山博貴(右足スーパーループ←安藤)
nakayama and miyayoshi

■ジュビロ磐田(4-2-2-2)
GK21:八田直樹
DF5:駒野友一
DF2:加賀健一
DF13:イ・ガンジン(88分-FW19:荒田智之)
DF14:パク・チュホ
MF 6:那須大亮
MF10:成岡翔(75分-MF28:船谷圭祐)
MF11:西紀寛(70分-MF23:山本康裕)
MF24:松浦拓弥
FW18:前田遼一
FW33:イ・グノ

■京都サンガF.C.(4-1-4-1)
GK21:水谷雄一
DF24:増嶋竜也
DF5:クァク・テフィ
DF4:水本裕貴
DF19:森下俊
MF3:ウィリアム・チエゴ・ヂ・ジェズス
MF22:渡邉大剛(59分-MF16:安藤淳)
MF26:角田誠
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
MF15:中山博貴
FW13:柳沢敦(82分-FW31:宮吉拓実)

劇的ヤマハ初勝利
そのとき、時が、止まった——。
ロスタイム、アンジュンのパスから博貴が抜ける。
キーパー・八田が前に出る。
瞬間、放たれたシュートは、ループ。
ふわり宙に浮いた、ボール。
「クロスバーの…上……?」
ゴール裏バックスタンド側から見ていて、そう思った。
しかし、スピンがかかったかのようにボールは急速に落下する。
ふぁさり。
音がして、ボールがネットに包まれた。
ゴールイン。

いやーーーーー、MAJI凄かった!!!
その昔、ヤマスタでパウリーニョがロスタイムに決めたゴールも目撃したけど、あれは同点弾。
きょうは逆転ゴールだから、感激もひとしお。
それも、京都サンガの歴史上、ヤマスタ初勝利。
見に来てよかった、生きててよかった。
ウォッウォーヘイヘイ。
サッカーってほんと、いいものですね。
それではさよならさよならさよなら(お約束)。

で、今新幹線の中なわけですが、まだ震えが止まりません…寒さで(笑)。
いやーーーーーー、MAJI寒かった!!!
風冷たすぎ、もうすぐ4月じゃなかったのかよー。
そんな天候の中、前半のサンガの内容も寒かったです。
ボールを奪っても、相手が帰陣してしまうと、打つ手なし。
頼みの柳沢もイ・ガンジンに潰されて、前線でくさびになれず、倒れまくり転びまくり。
ロングパスどっかんどっかん。
どこかで見た、いつもの、京都サンガでした。
対する磐田も、けっこうミスパスが多くて。
正直イーブンぐらいの感じかなぁと思っていたら、ウィリアム・チエゴのアンビリバボーなミスパスから失点した。
それからチャンスらしいチャンスが作れず、前半終了。
こりゃ、このまま1-0(ウノゼロ)のつまらない試合になっちゃうのかなとちょっと覚悟したのでした。

しかし予想は外れ、後半早々ヂエゴがアンビリバボーなミドルで同点。
ここから、ゲームがぐるんぐるんとローリングしはじめます。
シーズン初勝利が欲しい磐田は、直線的なパクの動きと懐深い松浦のドリブルで左サイドを制圧にかかる。
一方のサンガも、両サイドバックが積極的にオーバーラップ。
2人にマークされた森下が、タッチライン際をマルセイユルーレット気味に突破するという、すばらしい光景も(笑)。
よしっ、これで逆転ゴールを決めればきょうはもらった!
そんな雰囲気が、京都サポーターの間に広がり声援も熱が入ってところで!!
やられていた左サイドから、松浦にペナでドリブルを許してPK…。
ありゃりゃ。
でも、ここから逆転できたんだから、結果オーライかな。

狙われた、磐田ディフェンス裏
さて、きょうのサンガはどうして逆転できたのか——?
振り返ると、2得点とも、相手ディフェンスライン裏へ浮き球のパスが渡り、それを受けた選手が決めたものです。
パスを出した選手もすばらしかった。
ゴールを決めた選手もすばらしかった。
そして、磐田の両センターバックが裏に弱かったのかな、と。
イと加賀、2人も前には強い選手だったと思うんですけど、これ以外にも裏を取られるシーンがけっこうあって。
ことしからペアを組む日韓センターバックコンビだけに、ラインコントロールや意思疎通などでまだ問題があるのかもしれません。
逆に、サンガの日韓センターバックコンビは、きょうはほぼパーフェクト。
高さと身体の強さが、目立ってました。

そうそう、高さといえば、中盤のルーズボールの競り合いで京都が有利だったのも、逆転のもうひとつの要因と言えるでしょう。
ウィリアム・チエゴ、角田、ヂエゴ。
彼らが磐田の選手をフィジカルで蹴散らし、ルーズボールを磐田より拾えていました。
とくに、チエゴ。
ディフェンスラインの前の位置で守備で存在感を見せ、アンカーとしてロングボールでサイド攻撃を演出。
よかったです。
でも、ありえないミスパスを何回か…。
バルサのマルケスのような、よくも悪くも目立つ選手だなー。
ただ、ミスから先制点を許した後、ポカポカと自分の頭を叩いて反省してたのは…ちょっとかわいかったです(笑)。
ウィリアム☆自演乙☆チエゴ、と呼ぶことにしよう。

かわいいといえば、宮吉きゅんの姿も見られたし。
ロスタイム逆転弾も含めて、きょうはとても満足度の高いゲームでした。
ミスパス、判断の遅れからボールロストするシーンなども多かっただけに、安心ばかりはしていられませんが。
とはいえ開幕戦に比べると、今後にだいぶ期待がもてる内容でした!

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