京都のチームヴィジョンに疑問を感じたと退団を表明していた佐藤勇人選手が、
「戻るなよ戻るなよぜったい戻るなよ!」
という”ダチョウ倶楽部的な空気”を読んで、ジェフユナイテッド市原・千葉へ移籍。
■佐藤勇人選手 ジェフユナイテッド市原・千葉へ加入のお知らせ:ニュースリリース|京都サンガF.C.オフィシャルサイト
佐藤勇人選手コメント
「京都サポーターの皆様をはじめ、チーム関係者の皆様には大変お世話になりました。今後、京都サンガF.C.の未来がより良い方向にいくことを願っています。2年間という短い期間でしたが、応援していただき、誠にありがとうございました」
■【レポート】 新体制・新加入選手発表記者会見 その2:ニュース|ジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルサイト
佐藤勇人選手「ジェフのJ2降格が決まってしまった瞬間をテレビで見て、言葉には表わせられないぐらい寂しいというか、悔しいという感情がわいてきて、それからすごく意識しはじめました。
自分に限らず、家族だったり友人だったり、または今までジェフで活躍してきたメンバーが、自分に対して、ジェフに戻って、ジェフの力になってほしいといろいろな人から言われて、自分もそういう気持ちがすごくあったので、戻るには苦しいときに戻るのがベストだと思いました。
自分が出て行ったときは、レギュラーだった5人が出て行ったので、そういう意味でもこういうときに戻るのが一番いいと思って決めました」
京都に来てくれたときは驚きというか、なぜ来てくれたのだろうかと思っていた。
その後、各種報道と千葉ファンなどから聞いた怪情報をまとめると、
●ジェフ退団時は、当時の経営陣に反発し、
「おまえが辞めないならおれが辞めてやる」
的ないきさつがあった
●そうした仲違いを知った京都がオファー
一説には、佐藤勇人をマネジメントする株式会社カンテーラが、関わりのあったチームに”逆オファー”をしたとも
(カンテーラとは、林丈統の移籍で京都と関わりがあった。
その後、ガンバから京都に移籍した水本裕貴も同社がマネジメント)
●移籍成立
ま、裏は取ってないんですが、たとえるなら
「長年つきあってきた恋人とけんか別れした女の子が、言い寄ってきたたいしてかっこよくもない男とつきあう」
みたいなもんか。
ただ、京都にいた2年間で、佐藤勇人のよさがなかなか引き出せなかったのは、ほんと申し訳ないかぎりだ。
3列目からの飛び出しが評価される選手なのに、トップ下やアンカーに置かれることが多かったし。
そもそも、3列目からの飛び出しが生きるような戦術は採られてなかったし。
不満を感じるのも、いたしかたなし…ともいえる。
しかし一方で、佐藤勇人のプレイ自体もこの2年間はやや低調だったのも事実。
運動量は賞賛に値するものの、シュートミスやパスミスも散見された。
個人的にいちばん思い出深いのは、在籍1年目の横浜戦@横酷。
タイムアップ寸前に、試合を決定づけるスーパーミドルを決めたシーンかな。
「わ、入った」
と思ったら、1秒後ぐらいに
「おーーーーーぉ」
というなんとも言えないどよめきがスタジアム全体を包んだ。
家に帰った後も、なんどもそのゴールを録画で見返したなぁ。
というわけで、あえてJ2のチームに戻ることを決めた佐藤勇人選手を、元サンガ戦士として見守っていきたいと思います。