【J1第17節】京都サンガ 1-2 柏レイソル

京都サンガ 1-2 柏レイソル
◇日時:2009年7月12日(日)18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 29.6℃ 64%/8011人)
◇主審:村上伸次
53分【柏】オウンゴール(角田)
72分【京都】イ・ジョンス(ヘッド←CK:ヂエゴ)
88分【柏】村上佑介

■京都サンガF.C.(3-4-3)
GK21:水谷雄一
DF26:角田誠
DF4:水本裕貴
DF14:イ・ジョンス
MF24:増嶋竜也(73分-FW11:林丈統)
MF7:佐藤勇人
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
MF8:中谷勇介
FW22:渡邉大剛
FW13:柳沢敦
FW20:パウロ・アントニオ・ヂ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(63分-FW9:豊田陽平)

■柏レイソル(4-2-2-2)
GK33:菅野孝憲
DF25:村上佑介
DF5:古賀正紘
DF13:小林祐三
DF7:大谷秀和
MF34:杉山浩太
MF40:小林慶行
MF28:栗澤僚一
MF27:大津祐樹(87分-FW20:李忠成)
FW11:アヂウソン・フェレイラ・ヂ・ソウザ “ポポ”(82分-FW9:北嶋秀朗)
FW10:フランサウド・セナ・ヂ・ソウザ “フランサ”(78分-MF15:菅沼実)

アタッキング・イレブン
なんとも、評価がしづらいゲームでした(テレビ観戦)。
ヂエゴをボランチに下げて、トップは柳沢がセンターで、大剛とパウリが2シャドー。
ウイングを、両CBがどんどん追い越していく。
1ヶ月前はなんだったんだ!
…と言いたくなるほどの攻撃的な姿勢で臨んだ、京都サンガ。

あれですな、夏休み後突然金髪になって現れたクラスメート…そんな変貌ぶりでした。
しかし、結果は敗北だったと。
チャンスは相当つくれてたのにな…残念。

フォーメーションの話に戻ると、コレはセリエA・ジェノア、サンフレッチ広島に近い戦術。
で、この戦術の肝になるのが、たぶんアンカーです。
きょうは、勇人がこのポジション。
ワイパーのように上下左右に動いて、守備面では頑張ってましたが、課題は攻撃面。
短いパスでミスがあって、あとロングパスがほとんどないのが辛い。
この布陣だったら、ほんとはシヂクレイのほうがアンカーに向いてるような気がします。
ワイドにロングパスが出せますし、トップにズバッとくさびのパスを入れるセンスもあるし。

あと、前線の選手の流動性に「裏付け」を感じられなかったのも残念なところ。
きょうの柏はだいぶ守備的だったので、京都が前線でパス交換をするシーンが散見されたのですが、これがチャンスにならない。
柳沢が引いて、パスを出す。
パウリが受けて、ヂエゴ…。
みたいに、パスは繋がるんだけど、なんとなく回してるだけというか。
けっきょく、詰まっているだけに見えてしまうんです。
誰かが裏にすっと走るとか、サイドから簡単にクロスを上げるとか。
前線のワンタッチパス交換しているときに、チームとして「最後はこう打開する」みたいな約束事がほしいっすね。

そんなワケで、攻撃は「期待できる発展途上」っていえる段階じゃないかな。
柳沢、パウリ、大剛、ヂエゴ、豊田。
攻撃では、それぞれ特徴が違った選手が揃っているだけに、どういう組み合わせでどう攻めるか?
シーズン後半戦は、その「最適解」を探してくことになりそうです。

2失点はどう捉えるべきか?
一方、守備ですが、ともにつまらないカタチで失点してしまいました。

1失点目は、センターラインまで上がっていたジョンスのミスパスから、ポポに独走されてクロスを上げられて、角田がクリアミス→自陣にズドン。
2失点目は、村上の飛び出しに誰もついていけず、あげく水谷が焦って前に出てしまって…。
チーム全体が攻撃的にシフトしているだけに、ある程度仕方がない部分はあるんですが、前節に続いてもったいない失点が多すぎですわ。

逆にヂエゴを真ん中に置くことで、懸念された中盤でのプレスですが、結果的にはそれは失点に至ることはありませんでした。
パウリ、大剛が下がって、よく守備していたせいもあったかと思います。
そういう意味で、パウリに変えて豊田、まっすぅに代えて林を入れたことで、チーム全体での守りがやや緩くなったのかな。

あ、最後に久々スタメンのまっすぅがよかったです。
まず、守ってはマッチアップした大津にことこどく競り勝つ。
攻め上がっては、いいクロス。
ロングスローだけじゃないところを見せてくれました。

しかし、きょう勝ってれば、シーズン前半を勝ち越しで折り返せたのに…。
そして、柏の高橋コーチも更迭の可能性があったのに…。
こういうときに、さっくり負けちゃうのが、なんだか京都らしいなと(苦笑)。

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