ジェフユナイテッド市原・千葉 0-1 京都サンガ
◇日時:2009年6月7日(日) 18:00キックオフ
◇会場:千葉県千葉市蘇我球技場 “フクアリ”(1万208人/晴のち曇 20.3℃ 67%)
◇主審:佐藤隆治またかよ
10分【市千】深井正樹
13分【市千】巻誠一郎
79分【京都】角田誠(ヘッド←CK:ヂエゴ)
■ジェフユナイテッド市原・千葉(4-2-2-2)
GK1:岡本昌弘
DF2:坂本將貴
DF15:福元洋平
DF4:エドワード・ボスナー
DF13:和田拓三
MF6:下村東美(83分-MF3:斎藤大輔)
MF10:工藤浩平
MF16:谷澤達也
MF5:アレックス・アントニオ・ヂ・メロ・サントス(45分-FW11:新居辰基)
FW9:深井正樹(82分-MF20:佐伯直哉)
FW18:巻誠一郎
■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:水谷雄一
DF6:染谷悠太
DF24:増嶋竜也
DF3:シヂクレイ・ヂ・ソウザ
DF26:角田誠
MF15:中山博貴(45分-FW20:パウロ・アントニオ・ヂ・オリヴェイラ “パウリーニョ”)
MF7:佐藤勇人
MF22:渡邉大剛
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
FW13:柳沢敦
FW9:豊田陽平
リーグ戦の裏返し
帰ってきました、フクアリから。
カップ戦敗退が決まり消化ゲームなのに、意外や京都ファンが多かったです。
そのうち数パーセントを、まっすぅギャルが占めていた模様ですが!
さてさて、試合は2-1で惜敗。
スコア、点の入り方含めて、5月17日のリーグ戦の「裏返し」になりました。
きょうは4-4-2でスタートした京都サンガ。
しかし、まっすぅとシヂクレイという慣れないペアで挑んだセンターバックが不安定でした。
中盤から浮き球のパスをディフェンスライン裏に出され、”E”谷澤の深い切り返しから深井がプッシュ。
その直後も同じようなパスで抜け出した巻が、ゴールエリアを出てクリアしようとした水谷の鼻先でループシュート。
15分までに、連続して失点してしまいます。
思いがけない劣勢に、京都ベンチもすかさず対抗。
角田をディフェンスラインに下げて、ここのところ多用している3バックに布陣を変更します。
並びはこんな感じ。
——豊田—柳沢—-
——-ヂエゴ——–
大剛–勇人–博貴–染谷
—角田–シヂ–増嶋—
しかし、前半はなかなか主導権が取れません。
で、ヂエゴがディフェンスライン近くまで下げってボールをもらいにくる悪循環。
ひさびさスタメンの博貴も、守備では頑張ってたものの、パス出しの起点にはなれず。
博貴とアンジュン、なぜ差がついた? 慢心、環境の違い。
というスレッドを脳内で立てていたら、前半が終わってました。
攻めて攻めるも…
後半。
案の定、博貴が下げられ、パウリがイン。
ヂエゴがボランチの位置へ、柳沢がトップ下の位置へと移動。
これで見違えるようにボールが回り出します。
特筆すべきはパウリの動き。
相手バックラインとボランチの間に入ってボールを受け、ほかの選手に預けて前へ全力ダッシュ!
こう書いてしまうと、ホントに単純なことなんですが、これをひたすらくり返します。
で、パウリがくさびのボールを受けるときは、あんまりミスしなんだな。
カラダがでっかい豊田のほうが、相手DFを背負った状態でなかなかプレイをさせてもらってなかったのとは好対照。
ポストプレイヤーでもないし、かといってムービングに優れているわけじゃないし。
はやく、豊田が生きるやり方を探してあげないととは思うんですが、そのうちシーズンが終わってしまいそうな…。
つーことで、後半はも〜も〜猛攻攻めダルマ状態。
ですが、サイドからフィニッシュに至る局面でアラが目立って、得点に至りません。
左サイド、大剛がグリグリドリブルで仕掛けますが、クロスがあんまり精度よくない。
右サイド、染谷は高い位置をキープするも、相手を抜きにいくようなプレイはさすがに厳しい。
また、決定的クロスを豊田が空振りしたり、柳沢の左45度フリーでのシュートも枠外とか。
応援席のテンションはぐんぐん上がっていったんですが、なかなか点が入らない。
コーナーから角田の力強いヘッドが決まったのは、もう79分。
もうちょっと早めに1点が返せてたらね…。
ただ、この後半の攻め、すごくおもしろかった!
今季見た、京都サンガのゲームのなかでいちばん攻撃的だったと思います。
いやぁ、攻撃ってホントにいいものですね。
中盤の底からパスを出して、猛然と前線に走り込むヂエゴの「必死さ」は、いままでなかなか見られなかったものだし。
ボールを回していると、センターバックも上がっていって、最終ラインはまっすぅひとりみたいな時間もありましたし。
もちろん、ときどきカウンターで相手選手の京都の守備の選手が同数になってたりするんですが、そうしたピンチもカラダを張って守り切れてました。
フォーメーションが3バック、4バックとかの数秘術の話はさておいて、これだけ攻撃に選手が関われるとゲームも支配できますな。
というわけで、リーグ後半戦にむけてのヒントが、きょうの試合に隠れていたように思います。
今まで、4センターバックのおかげで守りが堅いと思ってましたが、たぶん間違い!
それよりも、水本とイ・ジョンスという強力ペアのおかげ、という側面が強かったのでしょう。
なんで、4センターバックにこだわらないほうがいい気がするんですよ。
一方、攻撃面。
パウリと柳沢——この2トップのフリーランが、攻撃を活性化する鍵になりそうです。
2人がくさびをうけて、相手最終ライン裏に走り出したときに、シンプルかつ正確なパスが出せるか?
たとえるなら、中村憲剛みたいな。
あとは、サイドからクロスをあげるとき、パウリ&柳沢では高さがないぶん、どれだけ正確に早いクロスを上がられるか?
なんにしろ、アタッキングサードの局面で精度を上げる、という単純極まりない話になってしまうんですが。
パス回しは今季開幕当初よりだいぶよくなってきているんで、どっかでブレークスルーが起きないかな。
なんてことを考えていた、各駅停車の京葉線内でした。