岡山の皆さん、喜んでいただけましたでしょうか?(稲川淳二ふうに)
京都パープルサンガ1-2大分トリニータ
◇日時:2006年5月21日(日)15時00分キックオフ
◇会場:岡山県陸上競技場 “桃太郎スタジアム”(3146人)(25.1℃快晴)
◇主審:山西博文
前半11分【京都】米田兼一郎 (右足)
前半39分【大分】梅崎司 (左足20mミドル)
後半44分【大分】松橋章太(左足←西山)
■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK26:西村弘司
DF33:角田誠
(後半44分-MF22:渡邉大剛)
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”(タイムアップ後-警告*2=退場)
DF7:児玉新
DF6:三上卓哉
MF18:米田兼一郎
(後半24分-MF15:中山博貴)
MF16:斉藤大介(タイムアップ後-警告)
MF14:中払大介
MF8:美尾敦
(後半10分-MF13:池松秀明)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
■大分トリニータ(3-4-1-2)
GK1:西川周作
DF22:上本大海
DF2:三木隆司
DF5:エヂミウソン・アウヴェス
MF20:高橋大輔
(後半23分-MF6:梅田高志)
MF7:西山哲平
MF11:トゥーリオ・ルストーザ・セイシャス・ピニェイロス
MF21:梅崎司
FW9:オズマール・アパレシド・ド・アゼヴェド
(後半31分-MF8:松橋章太)
FW13:高松大樹
柱谷幸一コーチ(京都)
「岡山でのホーム開催でしたが、地元ファンのかた、他県から観戦にいらっしゃったかたがたに勝利をお見せできず、くやしい思いでいっぱいです。
失点をするまではボールももてて、追加点を取れればゲームが決められたんじゃないでしょうか。
しかし、決めるべきところで決められず、ミスも増えて、自分たちが大分さんの息を吹き返させてしまったと思います。
単純なミスがひじょうに多すぎました。
そして失点シーンは、つねにアラートにしていなければならないのにできていないからです。
あらためて、きょうの結果は残念です。
あしたからは月末まで休んで、一度メンタル的にもフィジカル的にもリラックスさせたあと、しっかり鍛え直す予定です。
メンバー構成を見直す?
J2で独走して、選手にはことしは20%能力をアップさせなければならないといってきました。
ここまで試合をしてきて、上がった選手もいますが…。
上がる見こみのない選手については、再開後は見直す必要があるでしょう」
ペリクレス・ハイムンド・オリヴェイラ・シャムスカ・コーチ(大分)
「こんにちは。
残念ながら勝っても予選リーグ突破はできないけれど、連敗を止められたという意味でこの勝ちは大きいよ。
前半は眠っていたが、後半はチャンスをつくれるようになったので、ロスタイムの得点につながったんだ。
でも、ベンチから見るかぎりオフサイドに見えたけれどね」
角田誠選手(京都)
「とにかく残念。
移籍してきて初出場ですが、ほかの選手との連携は悪くなかったと思う。
次はかならず勝てるようにもっと練習でプレーに磨きをかけて、いい形で再開後の試合に臨みたい」
池松秀明選手(京都)
「地元で試合に負けて、くやしいです。
次につながる試合ができるように、今後の自分をもっていきたいと思います」
帰ってきて、顔洗って鏡見たら、鼻とほっぺた真っ赤っか(笑)。
そんなわけで、はるばる遠征した岡山は予想外の快晴、気分はもう夏!でした。
バックスタンドで観戦してたので、直射日光&ピッチからの照りかえしのWパンチで熱中症寸前(笑)。
同じように、バックスタンド側の線審さんもピッチ上で日光にやられてたようでして(苦笑)。
そう思ったのは、まず後半40分ごろのこと。
大分が出したパスがFWを飛び抜けて、京都GK西村がエンドラインを出すのを見送った。
すると、その線審が
「え、あれ、見てなかった、うーん…」
てな感じで、旗を揚げる手をちゅうちょ。
主審にアイコンタクトで
「どっち?」
と意見を求める。
山西主審も
「え? おれ?」
とキョドってると、横にいた大分の選手が
「コーナーですよ」
みたいな手振り。
あわてて笛がピーと吹かれてまして、判定は…CKかよ!
当然、京都ファンからは大ブーイングでして、これがロスタイムの「事件」へとつながります。
そのロスタイム。
大分・トゥーリオが前線に浮き球のミドルパス。
見た感じ、西山?の戻りオフサイドくさかったんですが、例の線審は
「え、パス出したとき、オフサイドだっけ?
うっわぁー、見てなかったわー。
んー、感じとしてはオフサイドかな?
(ここで腕を上げようとして…)
あれ、どっちだろ?
やっべぇー、旗上げるタイミング逸したわ。
まぁ、さっき京都のファンからブーイングされたから、このままでいいや。
そうさ。
おれさまのジャッジ権はなんぴとたりとも侵すことができんのだよ!
ふははははっ!(以上、0.333秒)」
と考えていたような雰囲気をかもしだしてまして、まぁ全部わたくしの想像なわけですが(笑)、結局右腕がピクっと動いたものの旗は上がらずプレイは続いて、大分の決勝点。
で、スタジアム内は騒然としたムードに包まれてしまったのでした。
タイプアップ後も、ブーイングとヤジが鳴り止まず、わたくしも
「ぴーぴー」
と指笛ならしてたら、近くにいた、タダ券で来たであろう岡山の小学生男子も立ち上がって大声で叫ぶ。
「審判しねー」
ちょwwおまっwwwwww
客少ないんだから主審に聞こえてるって! ヤバいって!
そしたら、ピッチ上で抗議したサンガの選手につぎつぎとイエローカードが出て、リカルドは2枚目だからレッド!
ブーイングの声で、山西主審が暴走特急と化しちゃったようでした。
まさに桃太郎電鉄!
キングボンビー山西。
徳政令カード出してチャラにさせてください!
以上な感じが、記録上後半44分に出た警告に至までの「全真相」でございました。
失点シーンより前から、京都の選手と審判団とのあいだで「火種」があった、ということです。
長くなりすぎて申し訳ないです。
しかし、びみょうな判定はあったものの、ぶっちゃけゲーム内容では完敗!
なので、この結果はやむをえないかなぁとも思いますです、はい。
じゃあ、いまさらながら試合を頭から振り返ってみましょうか。
前半開始からは、サンガがワンタッチパスとスペースへのパスを交えながらリズムをつくる。
先制点も、起点は「加入即スタメン」の角田が右サイド・ハライにスルーを出したところから。
抜け出したハライがラインぎりぎりでセンタリング。
松田には合わなかったものの、クリアのこぼれを米田がプッシュ。
その後も大分の守備が甘くて、パウが2度、キーパーとの1対1を迎える。
しかし、一度は大分GK西川くんがセーブ、一度は枠の外。
結果論ながら、追加点を取れなかったのがあとあと響いてしまった。
前半20分ぐらいから、大分のシャムスカさんがピッチに響きわたる声で、再三指示を出しまくり。
すると、これが「マジック」なのか?
大分の選手たちがドリブルを多用するようになって、京都がこれを抑えきれず、ボランチの2人がずるずる下がるかっこうに。
また、京都は松田が大ブレーキで、ポストプレイがほとんどできないうえ、守備をほとんどしないので(パウは精力的にやっていただけに対照的だった)、中盤を完全に大分に支配される。
そして39分、京都が中盤からバックラインにダイレクトでパスを戻したのをかっさらわれて、梅崎にきれいなミドルを決められてしまう。
梅崎のシュートがすばらしかったのはたしかだが、この時間帯、京都がミスパスを連発していたのが気になった。
後半もほぼ大分ペース。
京都はトップにボールが収まらないうえ、大志がいないせいもあって、サイド突破に精彩を欠いていた。
はっきりいって、攻め手がなかった。
おしかったのは、斉藤の30mミドル砲(キーパーがパンチ)と角田(ファーへクロス)→中山(ヘッド)くらいかな?
田原と大志がいれば、もうすこしいいカタチはできたかもしれませんが。
守っても、中盤でのプレスがきかず、とはいえ児玉が鬼のようにラインを上げる(デルネーリ時代のキエーボみたいな)ので、何度も何度も裏へのパスを通されてしまう。
だが、これらは西村のファインセーブ!&大分のシュートミス!に助けられていた…ロスタイムまでは。
と、そんなゲームでした。
正直、わたくしも鹿島戦勝利で多少浮かれてました。
でも、きょうのゲームは冷静に見て、大分に劣ってました。
チーム力はまだまだ。
1勝で流れに乗れるほど甘くなかった——この事実がわかったことを、本日の「収穫」としたいと思います。
そして、審判のぁゃιぃジャッジも「浮かれることなかれ」という警鐘ととらえたいと…んー、それはムリか(苦笑)。
とにかく、中断期間に攻撃・守備ともいっぱいレベルアップする必要があると思ったのでした。
負けましたがチームに足りないところがまた再確認できて、岡山まで見にきてよかったです。
岡山空港で、10年ぶりぐらいにドムドムバーガーも食べられたし(*´ー`*)
でも、唯一残念だったのがアレモンが出てこなかったこと。
ひょっとして、これでバイバイ?
まさか、ね!?