流れを、自分たちの手で
京都パープルサンガ1-1アルビレックス新潟
◇日時:2006年5月3日(水)15時04分KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万1221人)(22.8℃)
◇主審:扇谷健司
前半26分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(左足&ゴキブリダンス)
後半36分【新潟】シウヴィオ・ジョゼ・カヌート “シルビーニョ” (右足)
■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”
DF32:手島和希
(後半0分-DF23:大久保裕樹)
DF19:登尾顕徳
DF6:三上卓哉
MF18:米田兼一郎
(後半37分-FW20:林丈統)
MF16:斉藤大介
MF27:加藤大志
MF14:中払大介
(後半41分-FW30:松田正俊)
FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
■アルビレックス新潟(4-2-2-2)
GK1:北野貴之
DF2:三田光
(後半35分-MF32:田中亜土夢)
DF19:海本慶治
DF26:中野洋司
DF5:梅山修
MF16:寺川能人
MF 8:シウヴィオ・ジョゼ・カヌート “シルビーニョ”
MF13:宮沢克行
(後半14分-MF18:鈴木慎吾)
MF9:ファビオ・ジョゼ・ドス・サントス “ファビーニョ”
FW14:中原貴之(後半16分-警告*2=退場)
FW11:矢野貴章
柱谷幸一コーチ(京都)
「前半はコンパクトに戦えていました。
相手のボランチが後方でボールを動していましたが、われわれはディフェンスとボランチでスペースを消していましたので、決定的な場面はつくらせなかったと思います。
しかし後半、手島をけがで交代せざるえない状況になって、ラインが下がってしまいコンパクトなかたちがつくれなくなりました。
ただ、新潟に退場者が出て1人多い状況になったのですから、中盤は引きこもらず前にでてほしかったですね。
最後まで、90分間、コンパクトにやらないと勝てません。
それに、2点目のチャンスもあったのに、フォワードが点を取れなかったこともまずかったです。
ぼくもフォワードだったのでわかりますが、きょうはカウンターでいっぱいチャンスがあって、オイシイ試合だったと思います。
追加点をとっていればゲームは決まっていたんですが、決めきれないのがいまの京都ということなのでしょう。
J1とJ2の差?
J1が厳しいのはわかっていました。
しかし、徐々によくなっています。
あとは、決めるところは決める、守るところはしっかり守るといった力強さをつけないといけません。
ワールドカップの中断期間に現状を洗い出して、個々の力が足りないなら補強します。
もう一歩チームをレベルアップさせたいです」
稲盛和夫名誉会長(京都)
「セクシーフットボールができていないから、監督を交代させる?
いや、ウチは彼しかいない。
それよりも、点が入らないことが問題。
アレモンが取り切れなかったね…」
鈴木淳コーチ(新潟)
「試合内容はおそまつなもので、立ち上がりから積極性がなく、プレーの精度は低すぎました。
とくに前半は、つないでシュートまでいくことすらできずに、相手にプレッシャーをかけられないありさまでした。
収穫は勝ち点1と、負けずに新潟に帰れることだと思います」
斉藤大介選手(京都)
「もったいない。
相手が攻撃的に来たのにたいして、後手にまわってしまいました」
パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”選手(京都)
「ゴールは、大志が上がってきて相手DFが気を取られていたので、フリーで落ち着いて決められた。
もう1点取れていれば、勝てた試合だった。
でも、サッカーで『だったら』ということはよくあること。
ぼくたちはもっと練習してチャンスをものにできるようにしないといけない」
手島ぁぁぁぁぁぁぁぁ!
勝ち点2と、かけがえのない守備の要を失った、痛い痛ーいゲームでした。
(追記:鎖骨骨折で全治2か月)
きょうの京都は、柱谷コーチが狙いとするサッカーができていた。
高い位置で奪って、アレ・パウを走らせるショートカウンター。
中盤で詰まったら、斉藤から右に開いている大志へのロングパス。
一方、左サイドではハライが中にしぼって、空いたスペースを三上が攻め上がる。
おお、まさしく去年と同じ京都サッカー。
だが。
しかし。
勝てなかった。
京都はある程度自分たちのサッカーができていた。
たいする新潟は、ダンディ鈴木コーチいわく「ミスが多くておそまつ」で。
なおかつ、後半にひとり退場になってくれて。
それに、むこうのほうが休養日が1日少なくて。
でも、勝ちきれなかった。
この事実を、まずはしっかり認識しないといけない。
去年J2で優勝できたサッカーをピッチ上で表現できても、ハンデつきの相手にすら勝てない。
これが、現実(リアル)です。
戦わなきゃ、現実と。
なんだか手島のけががあったために、監督や選手ともすべてをラインコントロールのせいにしていますが、それだけじゃない。
それよりも、いまやっているサッカーの「構造的な問題」が京都を勝ちきれなくさせているのではないか、と思うのです。
まず第一に、何度もいっているアレ・パウへの「裏ポン」攻撃スタイル(以下「アレパウぽん」)の問題。
奪って、裏ポン。
止められて、回されて。
奪って、裏ポン。
止められて、回されて。
…
なんか演歌の歌詞みたいですが!
このリフレインで、きょうはパウの得点シーン以外にも、
・前半18分、ロングパスからアレモンが抜け出す(シュートミス)
・前半33分、中払のブロックからアレモンが抜け出す(シュートミス)
という2つの決定機をつくることができました。
攻めとしてはとても効率がいいし、あと1点決まっていてもおかしくなかったかもしれない。
でもこれだと、チーム全体にリズムが回ってこないし、攻めてる時間は少ないから中盤以下の選手が疲れてしようがない。
いわば、「アレパウぽん」はドラクエでいうところの「もろはのつるぎ」みたいな。
攻撃の切れ味はいいんだけれど、味方のヒットポイントも消費するってゆーか!
だから、後半、ひとり少ない新潟に走り負けてしまったのも、ロジカルな結果だなぁと感じました。
とにかく「アレパウぽん」以外にも、組織的に攻めるかたちをつくらないと。
これ、去年からずっと書いてる気が…。
もうひとつの「構造的な問題」は、斉藤・米田のWボランチ問題。
斉藤は後方でロングパスを出す役目、米田は前目でスペースを消す役目。
そういう意味では、柱谷コーチもご満悦のとおり、このところはすごく機能していると思います。
けど、やっぱ攻撃に関与することが少ないので、ものたりない。
きょうも2人のシュート数は米田の1本だけ、それもゆるゆる。
たいする新潟のWボランチ。
寺川は前半19分にシルビーニョのFKからフリーでヘッドする場面もあったし、そのシルビーニョは同点弾を決めた(シュート数は2人で3)。
京都と新潟はまったく同じ4-2-2-2という布陣を引いている。
よくいわれるように、これは守るのにはとてもバランスが取れたフォーメーション。
でも、攻めるときはトップ下がいないのがネックで、そこをいかにボランチの2人が攻め上がって、ラストパスやシュートにからむかがカギになります。
この点、いまの京都のWボランチはボックス内までには攻め上がらない/攻め上がれない。
ミドルシュートもめったにない。
米田だけにね…って笑えねぇ!
ボランチのフォローがまだ足りないから、2トップが孤立して、で、よりいっそう「アレパウぽん」連発になってしまうのかな。
長々と書いてきましたが、簡潔にいえば
「このメンバーで4-2-2-2、やめない? J1相手だと通用しないっぽいし」
ってことなんですけれどね(苦笑)。
これだけ勝てないゲームがつづくと、もういままでの蓄積とかすべて投げ捨てて、まったく新しいチームをつくりたい気分になってきたのだった。
あとは、きょうにかんしていうと
・相手が10人になってもなお引いてしまうメンタリティ
・後手に回った交代策
についても敗因…じゃねーや、引き分け因に挙げられると思いますが、めんどうなので略。
さて、ファンも選手も監督も後味&ふんぎりの悪い気分で、週末はアウェイ・大分戦。
中断期間前のリーグ戦最後の試合となります。
(見に行きたいけど、飛行機だと往復4万円…しょんぼり)
とにかくもう、なんでもいいから勝ってほしいです。
勝ちたいよー。
オウンゴールで、引きこもりとかでもいいや。
願わくば、ミスを減らして、自分に回ってきたパスは体を張ってキープして、パスを出したら休んでないでフリーランニングしてほしいですけど、って願いすぎか(笑)。
とりあえずチーム側は、このお姉さん2人を柱谷さんのもとに派遣して「こいのぼりプレイ」ですっきりさせてあげてください!
いじってきましたね。
理科 まだ つかうんですね。
正直 どういう形になるのか メンバー見たけど わからないです。
ただ、この布陣だと 理科 が 前線までくることは なさそう。 斉藤がすこし 上がり目の位置で さばきたおして くれることを 期待して、西京極へ いってきあーす。
テシが抜けたらあんだけ変わるんですね。
テシ アウトになるまで、「今日 マジ 楽勝」って思ってました。 ラインコントロールが完璧で、ケントクもテシの動きを見ながら必至についていってたし。相手の2トップのレベルじゃ 点は取られないだろうと思ってました。パウ アレの スピードにも 相手DFもついてこれないし、本当に楽勝やと。しかーし、後半の状態では どのチームにも 勝ち点3は期待できないですね。
仕事のストレス解消どころか ストレス倍増。
楽勝からストレス倍増…おつかれでした。
せっかくたくさん集まった観客の人たちが、このサッカー(とくに後半)で、また足を運んでくれるかが心配です。
個人的に「お願いします!」と思ったんですが、サンガの為ならハシラさんに譲ります・゚・(ノД`)・゚・
ておバカ話は置いといて(お土産うpしときました)
メンタリティ云々は後半に強く感じました。
今に限った事やないですが、ピッチ内での現場監督がいませんね。
斉藤がこっちの面でも、彼なりに頑張ってはいるけれど・・・
手島の負傷退場は痛かったけど、そこからいろんな問題が見えました。
ネ申が。
目線もらってるし(笑)、うわさの(TVKが放送してくれねーかな)ばんば番ちゃんも見られて満足です!
メンタリティはここ数年いわれてますが、結果がともなってくれば自然と精神力もついてくる、と信じています。
しいていえば、キャプテンはもう斉藤固定でいいような気も。