攻撃精神の結実
ヴェルダー・ブレーメン3-2ユヴェントス
◇日時:2006年2月22日(水)20.45KO(日本時間翌4.45)
39分【ブレーメン】クリスティアン・シュルツ(左足←カンナバーロのクリア)
73分【ユーヴェ】パヴェル・ネドヴェド(右足←ヴィエラ)
82分【ユーヴェ】ダヴィド・トレセゲ(ヘッド←ナウドのクリア)
87分【ブレーメン】ティム・ボロヴスキ(右足←フリングス)
90+2分【ブレーメン】ヨハン・ミク(ヘッド←ヘッド:オヴォモイェラ←CK)
■ヴェルダー・ブレーメン(4-1-2-1-2)
GK18:ティム・ヴィーゼ
DF15:パトリック・オヴォモイェラ
DF2:フランク・ファーレンホルスト
DF4:ホナウド・アパレシド・ホドリゲス “ナウド”
DF27:クリスティアン・シュルツ
MF6:フランク・バウマン
MF22:トルシュテン・フリングス
MF24:ティム・ボロヴスキ
MF10:ヨハン・ミク
FW17:イヴァン・クラスニッチ
FW11:ミロスラフ・クローゼ
(68分-FW9:ネルソン・アエド・ヴァルデス)
■ユヴェントス(4-2-2-2)
GK1:ジャンルイジ・ブッフォン
DF20:マヌエレ・ブラージ
DF21:リリアン・ユリアン・テュラム
DF28:ファビオ・カンナヴァーロ
DF14:フェデリコ・バルツァレッティ
MF4:パトリック・ヴィエラ
MF8:エメルソン・フェレイラ・ダ・ローザ
MF16:マウロ・ヘルマン・カモラネージ
(74分-MF25:マルセロ・ダヌビオ・サライェタ)
MF11:パヴェル・ネドヴェド
FW9:ズラタン・イブラヒモヴィッチ
(59分-FW10:アレッサンドロ・デル・ピエロ)
FW17:ダヴィド・トレセゲ
これ、すごい。
「Round of 16」のうちまだ半分の4試合しか見てないけど、たぶんベストゲーム。
つか、今シーズン見た欧州サッカーでも屈指の内容だった。
とにかく攻撃のプランが好対照で。
選手間のトライアングルをつくって、ワンタッチパスでボールを小気味よく回すブレーメン。
裏ウラうら裏ウラ…ベッカンコ!と「ジャングル黒べぇ」かよと言いたくなるくらい、相手守備ラインのウラを狙いつづけるユーヴェ。
で、決定機の数もいっぱいあった。
ブレーメンは、サイドから丁寧につないでクロス、クローゼの落としから中盤の選手がダイレクトシュートなど、多彩に攻め立てる。
ユーヴェは、奪ったボールをボーンと前線に出して、何度もGKとの1対1の場面を作り出す。
ネドヴェドの同点弾も、ヴィエラのパスから完全にディフェンスラインを抜け出して冷静に決めたものだった。
続くトレゼゲの逆転弾も、裏狙いのロングボールをナウドが軽くクリアしてしまったため、トレゼゲがヘッドでずどん。
なんとなく点を取って勝つ、ユーヴェの試合運びが決まったかと思ったんだ。
ところが、ラスト5分からブレーメンの大逆襲。
右からのクロスにニアに走り込んだボロヴスキが合わせて同点。
ロスタイムにはコーナーからフリックオンされたボールをミクがダイビングヘッド!
劇的な展開でゲームは終わった。
スタジアムの雰囲気もドイツらしく最高に一体感があって楽しかった。
ブレーメンの攻撃にだいぶ押されっぱなしだったユーヴェ。
セカンドレグでどう立て直してくるかが見ものだ。