おれのチェコがホームで0-2とオランダに爆死 O凡
これによって、欧州予選は一気に出場国が決まったようです。
■2006 FIFA World Cup – Preliminaries: Groups and Standings
予選の通過条件を整理すると、
グループリーグの順位を決めるのは勝ち点ですが、勝ち点で並んだばあい「当該国同士の試合結果優先の法則」が働きます。具体的には、
1/当該国同士の試合結果
2/当該国同士の試合での得失点差
3/当該国同士の試合でのゴール数
4/グループリーグでの得失点差
5/グループリーグでのゴール数
6/上記条件がすべて同じだった場合は直接プレーオフで決着
ということ。
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上の条件で順位が決まって、
1/各グループの1位となった国は自動的に出場(ストレートイン:8枠)
2/各グループの2位国同士で勝ち点を比べて、上位2国が自動的に出場(ワイルドカード:2枠)。
ただし、グループ1、2、3は他のグループより参加国が多いため=試合数が多いため、最下位の国と戦って得た勝ち点・得失点差は除くて比較する
3/残りの、グループ2位6か国はプレーオフを行ない(対戦相手は抽選)、勝者3チームが出場
することになります。
特にややこしい「2」を「ワイルドカードの法則」を呼ぶことにします。
で、本日
・グループ6→ポーランドとイングランドが、最終戦に負けても「ワイルドカードの法則」から、出場決定。
(つまり、ワイドルカード枠は1つ埋まった)
・グループ8→現在1位のクロアチアが最終節に負けて2位になっても「ワイルドカードの法則」から、出場決定。
したわけです。
え、わからない?
いや、おれもよくわかってなかったので、ちょっと各グループを整理しましょうか。
グループ1。
オランダが本日確定。
2位につけるルーマニアは全日程を終えて勝ち点25/得失点+10。
現在3位のチェコは勝ち点24/得失点+20で、最終節アウェイでのフィンランド戦に臨みます。
勝てば文句なしに2位に浮上。
ただ、引き分ければルーマニアと勝ち点が並びます。
そして、今予選でルーマニアとの戦績が
・ホームで1-0勝利(昨年10月9日)
・アウェイで0-2敗北(9月3日)
でありますから、「当該国同士の試合結果優先の法則」の「2」によってルーマニアが2位となるわけです。
チェコは勝利が絶対条件!
ただ、勝って2位になったとしても最終勝ち点は27。
ここに、「ワイルドカードの法則」の「グループ1、2、3は最下位の国と戦って得た勝ち点は除く」が働きます。
最下位はアンドラかアルメニアの可能性があるのですが、チェコは両国に今予選2勝しているため、ワイルドカードのために勝ち点が2勝ぶん・6点引かれて、27-6=21とカウントされるわけです。
なお、もしチェコが負けたとして、ルーマニアが2位になったとすると、実はルーマニア、アルメニアと1度引き分けてまして、「ワイルドカード勝ち点」は、アンドラが最下位のばあいは25-6=19、アルメニアが最下位のばあいは25-4=21。
で、最後にふれますが、グループ8でスウェーデンが2位かつ勝ち点21で全日程を終了する可能性があります。
つまり、、「ワイルドカード勝ち点」21でグループ1の2位とグループ8の2位が並ぶ可能性があるのですが、ここでは
・グループ6でワイルドカード枠はひとつすでに埋まった
・残るひとつのワイルドカード枠に入るためには「ワイルドカード勝ち点」21以上が条件
と覚えておいていただければ。
グループ2。
ウクライナが確定済み。
2位トルコ(勝ち点20/得失点+13)、3位デンマーク(勝ち点19/得失点+11、4位ギリシャ(勝ち点18/得失点+5)が通過の可能性あります。
最終節、トルコはアウェイでアルバニア戦、デンマークはアウェイでカザフスタン戦、ギリシャはホームでグルジア戦。
トルコが勝てば、勝ち点23で2位確定。
トルコは、最下位カザフスタン(確定)に2勝しているので、ワイルドカードのために勝ち点は6除いて17とカウントされます。
残るひとつのワイルドカード枠に入るためには「ワイルドカード勝ち点」21以上が条件ですから、トルコはプレーオフに回ることになります。
そして、トルコが負けてデンマークあるいはギリシャが運良く2位となったとしても、プレーオフに回ることは変わりありません。
グループ3。
ポルトガルが本日確定。
2位スロヴァキア(勝ち点22/得失点+16)、3位ロシア(勝ち点22/得失点+11)に通過の可能性あります。
最終節は両者が激突(スロヴェキアのホームBRATISLAVAにて)!
勝ったほうがもちろん2位(勝ち点25)。
どちらが2位となっても、最下位ルクセンブルク(確定)に2勝しているので、ワイルドカードのための勝ち点は25-6=19とカウントされます。
で、引き分けたばあい。
両国は前回の対戦でも引き分けているだけに、「当該国同士の試合結果」ではイーブン、「当該国同士の試合結果優先の法則 4:得失点差」での判断により、スロヴァキアの通過となります。
このばあいの「ワイルドカード勝ち点」は23-6=17。
ということで、いずれにしても、残るひとつのワイルドカード枠に入るためには「ワイルドカード勝ち点」21以上が条件ですから、2位の国はプレーオフへ。
グループ4は大混戦。
イスラエル、スイス、フランス、アイルランドに通過のチャンスがあります。
イスラエルは勝ち点18/得失点+5で全日程を消化。
最終節は
・アイルランド(現在勝ち点16/得失点+7)×スイス(現在勝ち点17/得失点+11)
・フランス(現在勝ち点17/得失点+8)×キプロス
ですから、フランスが勝って、勝ち点20となると仮定しましょう。
で、直接対決でスイスが勝ったばあい、スイスとフランスが勝ち点20。
両国の対戦は、過去2分け。
「当該国同士の試合結果」はイーブンで、得失点差で1位を決めることになります。
現状スイスが得失点差で有利ですが、はたして…。
で、アイルランドがスイスに勝ったばあい、フランスが勝ち点20で1位、アイルランドが勝ち点19で2位。
アイルランドとスイスが引き分けたばあい、フランスが勝ち点20で1位、イスラエル、スイスが勝ち点18で並びます。
両国、過去2戦2分で、「当該国同士の試合結果」では順位が決まらず、得失点で(スイスは引き分ける想定ですから、得失点は+11のまま)スイスの2位が確定します。
ただ、いずれの国が2位になっても、残るひとつのワイルドカード枠に入るためには「ワイルドカード勝ち点」21以上が条件ゆえ、プレーオフ進出ということになります。
グループ5。
イタリアが本日確定。
そして、ノルウェーが2位確定。
というのも、3位のスロヴェニアは現在ノルウェーと勝ち点差3で、最終節に勝ってノルウェーが負ければ勝ち点が並ぶのですが、今予選ノルウェーに2敗しているため「当該国同士の試合結果優先の法則」により2位にはなれないのでした。
ノルウェーは最終節勝つと勝ち点18となりますが、残るひとつのワイルドカード枠に入るためには「ワイルドカード勝ち点」21以上が条件ですから、プレーオフ進出がきょうの時点で確定したということです。
グループ6。
最終順位がまだ確定していないものの、「ワイルドカードの法則」で、本日ポーランドとイングランドが確定しました。
というのも、最終戦、ポーランドとイングランドが直接対決するのですが、
・ポーランドが勝つか引き分けで1位通過。イングランドは2位ですが、勝ち点は22。
・イングランドが勝てば1位通過。ポーランドは2位ですが、勝ち点は24。
いずれにせよ、他のグループの2位チームより勝ち点が上となり、ワイルドカードは確定したというわけです。
グループ7は確定チームなし。
セルビア・モンテネグロ(勝ち点19/得失点+14)、スペイン(勝ち点17/得失点+10)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(勝ち点16/得失点+4)に数字上通過の可能性があります。
最終節は、セルビア・モンテネグロとボスニア・ヘルツェゴビナが直接対決(セルモンのホーム)!
過去の対戦が引き分けだっただけに、ボスニアが勝つと勝ち点19で並びますが、「当該国同士の試合結果優先の法則」でボスニアが上位となります。
一方、スペインは最下位サンマリノ戦ですので、99%勝ち点20に積み上げるでしょう。
スペイン勝利を仮定して、
・セルモン勝利→セルモン1位通過、スペインが2位(勝ち点20)
・ボスニア勝利→スペイン1位通過、ボスニアが2位(勝ち点19)
・引き分け→セルモンとスペインが勝ち点20で並ぶ。
両者は過去2戦2分け。
当該国同士の試合結果はイーブンですので、得失点差でジャッジすることに。
スペインは4点差以上で勝つと、得失点差で逆転して首位!
このグループが最終順位決定がいちばんややこしいですね。
ただ、どうなろうとも、残るひとつのワイルドカード枠に入るためには「ワイルドカード勝ち点」21以上が条件ですから、2位チームはプレーオフに回ります。
グループ8。
最終順位がまだ確定していないものの、「ワイルドカードの法則」で、本日クロアチアが確定しました。
というのも、現在首位のクロアチア(勝ち点23/得失点+16)とスウェーデン(勝ち点21/得失点+24)のマッチレースなのですが、最終節クロアチアはアウェイのハンガリー戦で敗れても、勝ち点23ですから、他グループの2位チームと比べても勝り、ワイルドカード枠をゲットする、というわけです。
2位のスウェーデンは、最終節ホームでのアイスランド戦。
・勝って、クロアチアが負ければ首位通過
・引き分ければ、クロアチアの結果にかかわらず、2位通過(勝ち点22)
・負ければ、クロアチアの結果にかかわらず、2位通過(勝ち点21)
となります。
問題は、スウェーデンがワイルドカード枠を獲得できるか。
前述のとおり、ライバルはグループ1の2位チームでして、チェコorルーマニアが「ワイルドカード勝ち点」21になる可能性があります。
スウェーデンが負けたばあい、並ぶことになります。
そうなると、得失点差で比較することになるのですが…。
スウェーデンは負けるわけですから、得失点差は現在の24未満となります。
ルーマニアは得失点+10で全日程終了してますが、「ワイルドカードの法則」の「最下位の国と戦って得た得失点差は除く」により、最下位がアルメニアなら得失点+7とカウント(アンドラなら、前述のとおり「ワイルドカード勝ち点」は19ですので、問題外です)。
チェコは現在得失点+20で、「ワイルドカードの法則」の「最下位の国と戦って得た得失点差は除く」により、最下位がアルメニアなら得失点+14 アンドラなら得失点+9。
ま、いずれもせよ、現実的にはスウェーデンがワイルドカードを獲得でウッドボール(決まり)でしょう。
ということで、ヨーロッパからのW杯出場国は、すでに決まっていたウクライナに加え、オランダ、ポルトガル、イタリア、ポーランド、イングランド、クロアチアが本日決定。
スウェーデンもほぼ決定的。
といった結論なのでした。
(疲れた)