【J2第33節】京都パープルサンガ4-0コンサドーレ札幌

パーフェクトゲーム

京都パープルサンガ4-0コンサドーレ札幌
◇日時:9月24日日午後14時04分KO
◇会場:西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(9426人)(27.5℃)
◇主審:岡野宇広
前半8分【京都】カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”(左足)
前半32分【京都】加藤大志(右足ループ)
前半43分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ “パウリーニョ”(左足←アレモン)
後半22分【京都】OG(曽田雄志)

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF4:鈴木和裕
DF3:リカルド・カヴァルカンテ・リベイロ
DF2:鈴木悟
DF13:三上卓哉
MF18:米田兼一郎
(後半33分-MF11:星大輔)
MF16:斉藤大介
MF27:加藤大志
MF14:中払大介
(後半16分-MF8:美尾敦)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ “パウリーニョ”
FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”
(後半36分-FW31:田原豊)

■コンサドーレ札幌(3-2-3-2)
GK1:林卓人
DF15:加賀健一
DF4:曽田雄志
DF5:池内友彦
(後半0分-MF29:西谷正也)
MF21:金子勇樹
MF16:鈴木智樹
MF2:岡田佑樹
(後半1分-FW25:石井謙伍)
MF8:砂川誠
(後半20分-FW13:中山元気)
MF7:和波智広
FW30:デルリス・ハヴィエル・フロレンティン・ノゲラ
欲望という名のFW17:清野智秋

笑いが止まらない。
第3クール最後の試合は、おそらく現時点での今季ベストゲーム。
スカパー!を見ながら、「ぐはぁー、惜しい! でも、なんていい展開なんだー」と手を叩いていた喜んでいたら、「ん? また、速攻、げ、もう、パウがシュート! また、惜しい!!」といった具合に、ボールを奪った後のスピーディーな攻めは、エレガントでクレバーでジョイフルだった。
特に前半は非の付けどころがない、セクシーフットボール。

大志が右サイドに張りつづけ、そこに斉藤から再三速い、正確なミドルパスが炸裂しつづけ、そして大志が果敢に勝負を挑む。
中払が左サイドでタメをつくり、また、体を張った攻守で、京都にゲームの主導権を誘導する。
斉藤が、米田が、前線へ、サイドへボールを散らし、攻めあがっていく。
平井が、後ろ髪を風になびかせながら、コーチングの声を張り上げる。
テレビ画面の前で顔を緩ませていた俺は、やがて前立腺から突き上げるような快感(って、前立腺の経験はないわけですが)を覚え、そして、少し涙がこみ上げてきた。
快楽と愉悦のセクシーフットボール。

一方後半は、パウの再三のシュートミスと、札幌の捨て身の攻撃に受けに回ってしまったことで、テンションは落ちた。
とはいえ、大量リードがすべてを許してくれるだろう。
米田の負傷で星のボランチという新しい可能性を目撃できたことも、僥倖だった。

確かに、札幌が調子を落としていることもある。
しかし、第3クールを苦戦したことが、サンガをひとつ上のレベルに突き上げたことは認めざるをえない。
苦難がチームを育て、そしてまた、喜びの地平線が見えてきた。
確実に、サンガは、強くなった。

サポーターが見たい試合というのは、極限すれば、大量点を取って無失点で終わるゲームだ。
だから、きょうのゲームは最高だった。
スタジアムの9426人の大多数を占めるサンガファン、そして全国でテレビの前に座っていたサンガファン。
彼らの心はモヤモヤが残る余地もなく、澄み切っていることだろう。
秋晴れの西京極の空のように。

柱谷幸一コーチ(京都)
「前半は、とくに完璧だったと思います。
自分たちの狙いどおりの攻撃と守備とパウリーニョのカポエラが、ゲームコンテンツの中に入っていましたしね。
ただ後半、相手が前に出てきたことや、自分たちの気の緩み、運動量が少し落ちたこともあって、シュートを打たれたり、ゴールができなかった点もありました。
そこを修正して、またトレーニングを積んで次の試合に向かいたいと思います」

柳下正明 “ヤンツー”コーチ(札幌)
('エ')<「ボールをもったときの落ち着き、これが札幌と京都ではいちばん違っていました。
残念なのは、前半3点目を取られたとき精神的にギブアップしている選手がいたこと。
後半頭から代えましたのは、そういう選手たちです。
メンタル面で負けてしまったら、どんなにいい選手でもいいプレーはできませんから」

平井直人選手(京都)
「前半は風をおかげでチームがいいリズムに乗れたね。
今までの中でもかなりすっきりした試合内容じゃない?
まぁ、後半の終盤で少し運動量が落ちて札幌に押されたけど、そこはほら、俺のウルトラスーパーミラクルセーブで無失点に抑えることができた。
浮かれすぎないようにチームをしっかり締めて、次の山形戦に臨むよ」

やっぱり来てた稲盛和夫名誉会長(京都)
「きょうの前半くらいの試合をすれば、J1でも通用する。
昇格が決まったら、祝勝会か何か、考えないといけないなぁ」

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください