スカパー!見ました。
前半、京都は斉藤&米田の守備的MFが”フィルター”になって相手攻撃を遅らせ、ボール保持者にすばやくプレスをかけていく。
攻めに転じては、今までの試合でアレモンの頭に合わせてははね返されていたのを反省してか、アレモン、パウリーニョの足元もしくはスペースへ送って、そこを基点にサイドMFとサイドバックが連携、きれいな形で鳥栖ゴール前に迫る。
パウリーニョの1点だけに終わったのが消化不良ともいえる出来だった。
だが後半になって、試合のペースは一変する。
セットプレイから鳥栖・新居のシュート性のクロスに高橋があわせて同点。
さらに、自陣からのFKを氏原が胸トラップ→振り向きざまのビューティフルゴール。
立て続けに鳥栖が2点を決め、逆転してしまった。
ここから、京都は加藤、田原、美尾と攻撃的な選手を投入し、責めつづけ、ようやく32分パウリーニョの同点弾が生まれる。
そして、このまま同点かと思われたロスタイム3分過ぎ、三上からのロングフィードを相手がクリアミスしたところを、田原が胸トラップから強引に右足を振り抜き(ちょっとアドリアーノっぽかった!?)、再逆転に成功。
鳥栖のDF陣がピッチに手をついたほど、インパクトのある決勝弾で、試合は幕を閉じたのだった。
選手採点
GK1:平井直人(5.5)
2失点はいずれもGKにはどうしようもできなかった。
宮原のFKに反応できないなど、ときおり集中を欠いていたのが気になる。
DF23:大久保裕樹(5.5)
1失点目は鳥栖・高橋の飛び込みに対処できなかった。
頻繁に攻撃参加するも、クロスの精度が今一歩。
DF3:リカルド・カヴァルカンテ・リベイロ”リカルド”(6)
相手にリードを許してからは、積極的に前線に飛び出し、攻撃に厚みを加えた。
DF5:手島和希(5)
氏原へのロングパスに目測を誤りクリアミス、2失点目の原因となった。
ケガでの途中交代が心配だが…。
DF13:三上卓哉(6)
鳥栖のプレッシャーの弱さからか、積極的に前線へ。
ただ、深いところまでエグってのセンタリングはできなかった。
完調まではあと一歩か。
オーバーラップは今までの試合の中でイチバン効率的だったが…。
MF16:斉藤大介(7)
ワンボランチになってから攻守に奮闘、影のMVP。
ロスタイム、鳥栖・高橋のシュートをライン上でかき出したのも、加点材料。
MF18:米田兼一郎(6.5)
今日は、守備だけでなく、左サイドの前線に進出。
2失点で止むを得ず途中交代となったが、日に日にチームにフィットしてきた。
MF11:星大輔(5)
縦へ突破を試みては、相手につぶされる場面が多かった。
CKキッカーとしての精度もまだまだで、いよいよ加藤にスタメンを奪われる危機!?
MF14:中払大介(6)
相変わらず豊富な運動量で、左サイドだけでなく中央、右にも進出。
同点のシーン、パウリーニョにニアに出したクロスはナイスアイデアだった。
FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス”アレモン”(6)
積極的にミドルシュートを狙っていた。
点が取れないせいか、球離れが少し遅くなって、リズムを壊す場面も。
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ”パウリーニョ”(7.5)
J2記録の開幕5戦連続ゴール。
キープ、ドリブル、シュートのあらゆる面で、両チーム22人の選手の中で最高のクオリティを見せた。
MF27:加藤大志(6)
縦へのドリブル、切れ込んで左足のシュートなどで魅せた。
MF8:美尾敦(6)
独特のタッチから、いいクロスを上げていた。
FW31:田原豊(7)
本人もいうとおり、いつも苦しい場面に投入される中、2戦連発。
シュート以外の場面でも、中盤に下がってボールをキープするなど、フィジカルの強さ・野性味を存分に発揮。