【J2第4節】京都パープルサンガ2-1モンテディオ山形

京都パープルサンガ2-1モンテディオ山形
◇日時:26日14時4分KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(5727人)
◇主審:田辺宏司
前半18分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ”パウリーニョ”(アレモンがスルーパス→走りこんで左足)
前半43分【山形】アレックス・シャンドレ・デ・オリヴェイラ”チッコ”(左サイドから原がクロス→ヘッド)
後半21分【京都】大久保裕樹(FK:パウリーニョが左足→ヘッド)
※オリベイラ、オリヴェイラの表記は公式HPに準拠しました。

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF23:大久保裕樹
DF3:リカルド・カヴァルカンテ・リベイロ”リカルド”
DF20:鷲田雅一
DF13:三上卓哉
MF16:斉藤大介
MF18:米田兼一郎
MF11:星大輔
(後半19分-MF27:加藤大志)
MF8:美尾敦
(後半11分-MF14:中払大介)
FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス”アレモン”
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ”パウリーニョ”
(後半44分-FW30:松田正俊)

■モンテディオ山形(4-2-2-2)
GK1:桜井繁
DF16:臼井幸平
DF4:小林久晃
DF3:レオナルド・エンリケ・ダ・シルバ
DF13:内山俊彦
MF6:大塚真司
(後半39分-MF5:外池大亮)
MF8:永井篤志
MF26:佐々木勇人with加茂周
MF17:高木和正
(後半23分-MF10:本橋卓巳)
FW9:アレックス・シャンドレ・デ・オリヴェイラ”チッコ”
(後半21分-FW14:林晃平)
FW11:原竜太

開幕4連勝&首位決戦爆勝キタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!

無敗同士の対決を京都が制した。だが、決して満足がいくゲームではなかった。

前半は京都がゲームをほぼ支配する。山形の攻撃をサイドに追い込み、そこにサイドバック、サイドMFとボランチが囲い込んで、面白いようにボールを奪っていく。

しかし、ボールを奪ったサイドMFが低い位置からドリブルを始めるため攻撃のスピードに欠け、また、対する山形のプレスも激しかったため、いきおい前線に長いボールを放り込んでしまうシーンが目立った。相手DFのマークの緩慢さからアレモン、パウリーニョの連携で1点を取ったものの、決定的なチャンスは数えるほど。

そして、終了間際にチッコに同点ゴールを許すと、後半開始からは山形が前線からのプレッシャーと強め、押し込まれる時間帯が続く。だが、ここをなんとか凌いで、セットプレーから伏兵・大久保が”大外”から低い姿勢でダイビングヘッド! この貴重な1点を守りきって、京都が山形を下す結果と終わった。

山形の”ダンディ”鈴木淳コーチが「最後まで京都の守備を崩しきれなかった。デイフェンスラインの前でボールを回せても、フィニッシュまで行けなかった」と言うように、1失点はあったものの京都の守備は安定していた。開幕前「守備70%攻撃30%」」¥(柱谷コーチ)のトレーニングを重ねてきた成果が出てきた格好だ。

逆に、ブラジル人2トップが結果を残し”爆発的攻撃力”とメディアに取り上げられているうちはいいが、正直個人技頼み。やがて相手チームの研究も進むと、そう簡単には点が取れなくなってくるはず。MF4人のラインとFW2人が離れずぎている点、ボール保持者に対して”追い抜く”動きをする選手が少ない点など問題はある。シーズンはまだ10分の1も終わっていない。J1昇格へ、まだまだ安心はできない。

選手採点
GK1:平井直人(5.5)
 佐々木のロングシュートへの対応、1失点時の対応がマイナス材料だった。
 「腰高な姿勢」「反応がコンマ何秒か遅い」のは相変わらず。

DF23:大久保裕樹(7)
 守備では相手左MF高木→本橋にほぼ突破を許さず、攻撃参加も活発。
 おまけに決勝点!で文句なしのMVP。

DF3:リカルド・カヴァルカンテ・リベイロ”リカルド”(6)
 手島欠場(太もも痛)の中でディフェンスラインを指揮し、制空権も支配。
 ベンチスタートの中払に代わりキャプテンも務めた。

DF20:鷲田雅一(6)
 1失点はポジショニングにやや責任ありか。ほかは無難なプレイ。

DF13:三上卓哉(5.5)
 佐々木に対応に後手に回る場面も。
 失点の場面はチッコに競りにいけなかった。
 オーバーラップは今までの試合の中でイチバン効率的だったが…。

MF16:斉藤大介(7)
 攻撃で積極性見せる。
 中盤、相手に囲まれても身体を使って”タメ”を作り出した。

MF18:米田兼一郎(6.5)
 斉藤より後方に構えて”フォアリベロ”の役割をまっとう。
 散らしのパスも無理なく。

MF11:星大輔(5)
 縦への突破が不発。
 古巣相手に気合が入ったか、あるいは動きか読まれていたのか。

MF8:美尾敦(5.5)
 今季初先発。中央に流れ、前線にスルーパスを送るなど健闘する。
 しかし、決定的な場面は作れず。

FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス”アレモン”(6)
 1アシスト。後半は、連続ゴール狙い?の無理なロングシュートが目立った。
 松田との交代はもう少し早めでもよかったかも。

FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ”パウリーニョ”(6.5)
 4試合連続ゴールのみならず、前線でボールキープ、守備でも貢献。
 おそらく、今季J2外国人でベストプレイヤーか。

MF14:中払大介(6)
 鼻骨骨折のため途中出場、フェイスガードを付けてプレイした。
 献身的なプレスで、山形の右サイドの攻撃をうまく抑えていた。

MF27:加藤大志(6.5)
 前節同様、縦へのドリブルが切れていて、ボックスに侵入する場面もあった。
 星のポジションを奪う勢いだが、クロスの質はまだ星が上?

FW30:松田正俊
 採点ナシ。

柱谷幸一コーチ(超訳コメント)
「正直、ゲームの内容はよくありませんでした。
守備はしっかりしていたと思うんですが、攻撃は…。
特に後半に入ってから、奪ったあとすぐにボールを失なって逆襲を食らう場面が多すぎました。
ダイレクトプレーの意識が高くなっているのは好材料ですが、ミスは減らさないといけません。

ただ内容がよくない中で何とか結果を出せたのは、
 ・山形もミスが多かった
 ・京都の選手が頑張った
からだと思います。
もちろん1シーズン44試合の中では出来の悪い試合が出てくるわけで、
悪いながらも勝ち点3を取れたということはJ1昇格を考えればよかったです。

ボールのポゼッション率を上げ自分たちがゲームをコントロールできるように、特訓あるのみですよ」

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.