サガン鳥栖”フィーチャーズ”0-2京都パープルサンガ
◇6/23(wed) midweek
後半41分【京都】美尾(中央をドリブルで切れ込んだ六車からのパスを受けて反転→左足)
後半44分【京都】美尾(松井とのパス交換で左サイドPAに進入→崔とのワンツーで抜け出し左足ループ)
■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF29:森勇介
DF25:辻本茂輝
DF5:手島和希
DF4:鈴木和裕
MF6:石丸清隆
MF14:中払大介
(後半34分-MF30:六車拓也※公式戦初登場)
MF17:熱田眞”帝王”
(後半7分-MF19:美尾敦)
MF10:松井大輔
FW9:黒部光昭
(後半18分-FW11:田原豊)
FW21:崔龍洙
柱谷監督就任以来アウェー2連勝∩(・∀・)∩バンジャーイ
情報断ちして帰宅後、ビデオを見終わって、今とてもいい気分。以下、試合レポ。
暑さのせいか、脚をつる選手も出てきた。両チームの運動量は明らかに落ちていた。日本の夏らしいサッカー。なんとなく0-0でドローの雰囲気がスタジアム全体に流れる。
「このままじゃ点取れそうにないぞ。リスクを冒しても点を取りにいくプレーをしないと…。たとえば、ボランチの石丸がもっともっと前に出るとか、辻本を前線に上げるとか」とテレビの前でひとりごちていた後半41分。敵陣で鳥栖・村主のボールを奪った後、途中出場の六車が右サイドから中央にドリブル突破を試みる。松井のスキルフルなドリブルとは違う、体格を生かしたパワフルなドリブル。ペナルティーエリア付近でDFに引っかかってしまったけど、粘り強くキープして前にいた美尾にパスをする。すると、美尾は振り向きざまに左足シュート。ボールは、この日のベストプレーヤーのひとり、鳥栖GKのシュナイダーの手をかすめ、ポストに当たってネットに吸い込まれていった。
パスを受けてシュートに入るまでも一瞬なら、脚の振りもほとんどなかった。美尾のまさに左足一閃の鋭い弾道は、ちょっとポルトガルのヌノ・ゴメスのシューターぶりに近いものを感じて、思わず体が震えてしまった。この後、美尾はカウンターから今日2点目を決める。それは、ちょうどチェがフリーのシュートをGKに当ててイヤな雰囲気になった直後であり、そして試合を決定付ける得点でもあったから、価値は大きかった。
試合全体を振りかえってみると、柱谷監督が志向する「プレッシング・サッカー」はまだまだといった印象。ボールホルダーにひとりは必ずプレスにいくが、2人目・3人目の集まりが遅いため、カンタンに突破を許す場面も多かった。ただよくなってきたなと思うのは、攻撃面で前線にグラウンダーのパスを通すことができていたこと。まずFWにボールを当てて、中盤に戻してから、サイドのMFとDFがからんで早い攻撃をする――現代サッカーの教科書的な攻めの〝第一歩〟ができるようになってきた。ただ、その後の展開でやや時間がかかるのは改善してほしい。あと時間といえば、セットプレーのリスタート、ゴールキックからの再開(平井!)にやたらと時間がかかるため、自分たちでリズムを失っているようにも感じた。
結果的には、交代出場した2人で点を取って勝利した今日の試合。やはり、柱谷監督のゲームを見る目、そして交代選手を投入する目は、前監督よりははるかに優れている、と2試合だけでも判断できると思う。公式サイトによれば、六車を使ったのは、
六車は練習でも非常にいいし、特に桃山学院大学との練習試合で、右サイドの中盤で起点を作ってゴールに向かって積極的に仕掛ける動きが見えたので、今日は帯同させてチャンスがあったらというところで、彼を使いました。
とのこと。浦和のDF(懸案の左SB!)三上を獲得するという噂も出ているし、チームを率いてから間もないが、徐々に戦術面だけでなく、起用する選手の面でも〝柱谷色〟が出てきそうな気配だ。