【Jリーグカップ 1stラウンド第1回戦】ガイナーレ鳥取 0-2 京都サンガF.C.

ガイナーレ鳥取 0-2 京都サンガF.C.
日時:2025年3月20日(木)14:03KO
会場:鳥取県鳥取市営サッカー場 “バードスタ”(3,166人/曇 11.2℃ 46%)
主審:池内明彦
18′-京都/中野瑠馬(右足)※プロ初ゴール

https://twitter.com/J_League/status/1902617264060575881

71′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(ヘッド←FK:福岡)

https://twitter.com/J_League/status/1902617386437767271

■ガイナーレ鳥取(3-4-2-1)
GK31:高麗稜太
DF55:大嶋春樹
DF3:永野修都
DF17:松本太一(85′-DF38:東根輝季)
MF20:常安澪
MF2:藤田一途
MF13:清水祐輔
MF21:河村匠
MF11:東條敦輝(74′-MF34:曽我大地)
MF15:東出壮太(59′-FW18:半田航也)
FW23:コジョ・ダジィ(59′-FW10:富樫佑太)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:圍謙太朗
DF2:福田心之助
DF24:宮本優太
DF15:永田倖大
DF22:須貝英大(80′-MF44:佐藤響)
MF16:武田将平(66′-MF10:福岡慎平)
MF7:川﨑颯太
MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス
FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ(58′-FW14:原大智)
FW93:長沢駿(66′-FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”)
MF48:中野瑠馬(80′-MF39:平戸太貴)

※京都サンガF.C.は4月9日水曜日に、「モンテディオ山形 vs 鹿児島ユナイテッド」(3月26日開催)の勝者と戦う

※フル&ハイライト映像…… 【ルヴァンカップ】1stラウンド1回戦 鳥取 vs 京都|Lemino(レミノ)

【J1第6節】清水エスパルス 1-2 京都サンガF.C.

清水エスパルス 1-2 京都サンガF.C.
日時:2025年3月16日(日)13:03KO
会場:静岡市清水日本平運動公園球技場 “アイスタ”(1万4,012人/曇 14.6℃ 44%)
主審:御厨貴文
38′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(pen.)
67′-京都/ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス(左足←ハファエウ・エリアス)
82′-清水/北川航也(pen.)

https://twitter.com/J_League/status/1901151994586517591
https://twitter.com/J_League/status/1901152091403678036

■清水エスパルス(4-2-3-1)
GK1:沖悠哉
DF5:北爪健吾
DF66:住吉ジェラニレショーン
DF3:高橋祐治
DF70:高木践
MF6:宮本航汰(72′-MF11:中原輝)
MF98:マテウス・ブエノ・バチスタ(90′-FW29:アフメド・イルマゾフ・アフメドフ)
MF19:松崎快(77′-DF4:蓮川壮大)
MF33:乾貴士
MF55:西原源樹(72′-MF8:小塚和季)
FW23:北川航也

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ(16′-DF5:アピアタウィア久)
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平
MF8:米本拓司(59′-MF7:川﨑颯太)
MF39:平戸太貴(88′-FW31:平賀大空)
FW14:原大智
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(88′-DF24:宮本優太)
FW18:松田天馬(59′-MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス)

春潮の底にわが影かがやく

前節の汚名をそそぐ、アウェイでの快勝。
日本平で、「This is kyoto sanga!」とばかりに存在感を見せつけることができた。
昨シーズンの悪夢ーー6節からの大失速の心配はなくなった……?

勝因を挙げるとするなら、そして、誤解を恐れずに言うなら、清水が京都にとって「与しやすい相手だった」からだろうか。
清水はプレス回避のためにロングボールを使ったりすることなく、乾を中心として「愚直に」攻撃。
ゆえに、今季一番といっていいほど、京都のハイプレッシングがハマった。
ボールを何度も奪えたし、ボールを奪われても素早く回収する場面が多かった。
先発起用された松田天馬、米本がともに精力的にプレスを繰り返し、守備で大きく貢献したことも特筆すべきだろう。

京都の複数得点は今季初。
2ゴールを振り返ってみると、いずれも高い位置からのボール奪取によるものだった。
1点目は、清水・高木のパスを米本がスライディングしてカット。
→平戸がドリブルで前進。
→松田天馬へのスルーパスがPKを誘発。
2点目は、清水・ブエノの不用意なダイレクトパス(中盤底で周囲を確認せず横にパス)を川﨑がカット。
→ボールを渡された原が、ウェーブの動きをしたエリアスに浮き玉のパス
→エリアスが頭で折り返したところに、2列目から走り込んでいたジョアン・ペドロがダイレクトシュート。
まさに、電光石火の2得点。
自分たちがボールを持ったときの「崩し」はまだまだ課題が残るものの、京都が「やりたい攻撃の形」で結果を出せた。

一方、守備では3バックにして逃げ切ることに成功。
清水が攻撃の局面でパスが乱れたり、クロスが正確ではなかったり……が多く、全体的に精度を欠いていたことも助かった。
とはいえ、乾の個人技、宮本の飛び出しなどに翻弄されることも幾度か。
ホームで再戦するころには、清水の攻撃がもう一段レベルアップしている可能性はあるかもしれない。

さて、来週は春分の日にカップ戦(ガイナーレ鳥取戦)があるものの、リーグ戦は1週お休み。
次は3月29日のホーム・広島戦になる。
広島といえば、何度か「チンチンに」ヤラれたことがある、京都にとって相性のよくない相手。
もちろん、きょう見せたサッカーが広島相手にそのまま展開できるとは思えないけど、善戦を期待したい。
福田がベンチ入りしたし、怪我人もそろそろ戻ってきそうかな。

【J1第5節】京都サンガF.C. 0-1 アビスパ福岡

京都サンガF.C. 0-1 アビスパ福岡
日時:2025年3月9日(日)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万1,535人/晴 13.1℃  40%)
主審:今村義朗
65′-福岡/紺野和也

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF24:宮本優太(67′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平
MF7:川﨑颯太(67′-MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス)
MF39:平戸太貴(73′-MF48:中野瑠馬)
FW14:原大智(78′-FW93:長沢駿)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”
MF29:奥川雅也(73′-FW31:平賀大空)

■アビスパ福岡(4-2-3-1)
GK31:村上昌謙
DF2:湯澤聖人(62′-DF29:前嶋洋太)
DF37:田代雅也
DF20:安藤智哉
DF77:志知孝明
MF88:松岡大起
MF11:見木友哉
MF8:紺野和也(73′-MF14:名古新太郎)
MF25:北島祐二(90′-MF6:重見柾斗)
MF22:藤本一輝(73′-FW18:岩崎悠人)
FW9:シャハブ・ザヘディ(62′-FW17:ウェリントン・ルイス・ヂ・ソウザ)

持たされ京都の逸勝

ボール支配率56%ーー。
それでも、攻撃で決定的な場面はほぼつくれず。
唯一惜しかったのが、平戸の直接FKぐらいだろうか。
ボールを持たされてもシュートにすら辿り着けないという、京都が抱える「大問題」が露呈した結果となった。

空中戦でも地上戦でも攻撃陣が不発。
特に、原へのロングボールは福岡に複数人で対応され、セカンドボールも奪われ続けた。
サイドでも、中央でも、相手を崩すようなシーンは皆無。
マルコの負傷で、攻撃に幅と時間をつくってくれる選手がいなくなったことも大きいかもしれない。
平戸から相手DFの裏にダイレクトでパスを出すも、FWの選手たちが無反応というシーンも頻発。
攻撃時に、選手たちが「意図をもって」動いているような気配が感じられなかったのだ。

そもそも京都の攻撃は、高い位置で相手からボールを奪うことを中心に設計されている。
一方で、ボールを繋いで相手を崩してゴールに迫るという「課題」はずっと後回しにされてきた。
試合終了間際、放り込みをやめてパスを回しはじめるも、逆に途中でボールを奪われピンチになることも幾度か……。

昨シーズンより守備が固くなっていることは事実で、岡山戦以外は複数失点を許してない。
それを踏まえて、「見たことのない景色」を目指すならば、繋ぎと崩しのレベルアップが不可欠だろう。
もちろん残留を目的とするなら、いまのサッカーでいいわけだけど。

【J1第4節】川崎フロンターレ 0-1 京都サンガF.C.

川崎フロンターレ 0-1 京都サンガF.C.
日時:2025年3月1日(土)15:03KO
会場:神奈川県川崎市等々力陸上競技場 “Uとスタ”(22,404人/晴 18.6℃ 27%)
主審:山本雄大
49′-京都/奥川雅也(左足←ハファエウ・エリアス)

https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1895734109567148485

■川崎フロンターレ(4-2-3-1)
GK1:チョン・ソンリョン
DF5:佐々木旭
DF44:セサル・ラファエル・アイダル・ビジャレアル(46′-DF2:高井幸大)
DF7:車屋紳太郎
DF15:田邉秀斗
MF19:河原創
MF8:橘田健人(77′-FW20:山田新)
MF28:パトリッキ・ヴェロン・ペルテウ・ペレイラ(57′-MF41:家長昭博)
MF26:山内日向汰(57′-MF14:脇坂泰斗)
MF17:伊藤達哉(57′-FW23:マルシオ・アウグスト・ダ・シウヴァ・バルボーサ “マルシーニョ”)
FW9:エリソン・ダニーロ・ヂ・ソウザ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平
MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス(46′-MF7:川﨑颯太)
MF39:平戸太貴(77′-MF8:米本拓司)
FW29:奥川雅也(72′-FW31:平賀大空)(90+1′-MF18:松田天馬)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(90+1′-DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ)
FW14:原大智

https://twitter.com/sangafc/status/1895792726119236073

復讐を抱いて眠れ

やるせない内容だった開幕戦。
“復讐”を誓って、テンション高く戦った2節、3節。
あと一歩まで来ていたけれど、勝利は掴めぬまま。

そして、4節にして京都サンガに“春”が来た。
ついにシーズン初勝利。
川崎がACLのためにターンオーバーした事実を差し引いても、よい戦いぶりだった。
個人的には、今季初の現地観戦で勝利を見届けることができてうれしい。
つか、チケットソールドアウト、2万人超えの集客はすごいな。
ビジター席は極小だったけど、それだけのホーム席も埋まっていたということ。
川崎にジュニーニョとかいた時代は、ビジターエリア2階なんてガラガラだったんだけどね(遠い目)。

さて、スタジアムで俯瞰で見て強く思ったのは、京都の守備の“固さ”。
守備ラインは前シーズンよりさらに高く設定。
中盤の底は、福岡がどっしり構える。
前線ではフォワードのエリアス、原がプレッシングを怠らない。
このサッカーを続けられるならば、大崩れしないだろう(※夏以外)と思えた。

一方、攻撃のほうは、きょうのように高い位置で相手を“ハメ”て、手数をかけずゴールを奪うのが理想だろう。
ただ、さらに希望をいうならば……。
攻撃時のパス回しがもう少しスムーズになってほしいし。
左サイドから左足でクロスを上げられる選手もほしいし。
インサイドハーフの選手がもう少しシュートにまで至ってほしいかな。

ただ、あまり“夢”ばかりを追い求めても仕方ない。
現実=結果も大切だ。
結果がついてくれば、観客も笑顔で帰ることができるわけだし。
京都サンガは“夢グループ”ではなく“現実グループ”。
社長、プレスすごぉ〜い。ライン高〜い。
と、心のなかに保科有里さんを飼いながら、今季は観戦しようかな。

※備考
川崎のホームページのほうがコメントが詳細な件。
https://www.frontale.co.jp/goto_game/2025/j_league1/04.html

【J1第3節】ヴィッセル神戸 1-1 京都サンガF.C.

ヴィッセル神戸 1-1 京都サンガF.C.
日時:2025年2月26日(水)19:03KO
会場:兵庫県神戸市御崎公園球技場 “ウイングスタ”(1万1,335人/晴 9.3℃ 43%)
主審:小屋幸栄
13′-京都/マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(右足←ハファエウ・エリアス)
90+11′-神戸/佐々木大樹

■ヴィッセル神戸(4-1-2-3)
GK1:前川黛也
DF66:松田陸(76′-DF31:岩波拓也)
DF4:山川哲史
DF3:マテウス・ソアレス・トゥーレル
DF23:広瀬陸斗
MF6:扇原貴宏
MF25:鍬先祐弥
MF18:井出遥也(76′-MF52:濱﨑健斗)
FW13:佐々木大樹
FW10:大迫勇也
FW2:飯野七聖(67′-MF30:山内翔)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平(78-‘DF5:アピアタウィア久)
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(72′-MF8:米本拓司)
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(78′-FW93:長沢駿)
FW11:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(41′-MF29:奥川雅也)(72′-FW31:平賀大空)
FW14:原大智

ゴール期待値……https://www.jleague.jp/img/match/comment/2025/expected_goals-2025022610-279050381.jpg

天使と悪魔の蹴鞠唄

最終ラインから、対角に放たれるロングパス。
中盤から、京都DF陣の背後へアバウトに蹴り上げられるロブ(ロビング)パス。
神戸は、京都のハイプレスを嘲笑うかのように“実利的”な戦いを展開してきた。

そんなゲームの中で、いちばん“光っていた”のは大迫のキープ力。
DFを背負って時間をつくることもできるし、ロングボールをフリックさせる技も巧みだ。

90分を通して繰り広げられるハイボールの競り合い、ライン裏に蹴られたボールへの走り合い、体のぶつけ合い。
ピッチ上は、さながら肉弾戦の様相を呈していた。

圧倒的に優位だったのは、残念ながら神戸。
京都は前からのプレスもいなされ、いい形でボールを奪うこともできず、ボールを持っても前に繋げない。
前節、浦和戦とは一転、まったく何もできなかったゲームと言ってよいだろう。

ところが、絵に描いたようなカウンターで京都が先制。
そのまま、守りきる寸前だった。
100分まではーー。
最後の最後で天使は微笑まず、悪魔が顔を見せた。

確かに、あの失点は個人のミスに起因するものだったかもしれない。
しかし、それに至るプロセスはチーム全体で招いてしまったもの。
5バックにしてから、前でボールを収められず、サンドバッグ状態で攻められていた。
ガードした体制でボディブローを打ちつづけられ、最後の最後でダウンしてしまった格好だ。

やはり2年連続王者だ。
神戸は強かった。
ドローという結果は残念だし、悔いが残る。
されど、勝ち点1は上出来だったのかもしれない。