清水エスパルス 1-2 京都サンガF.C.
日時:2025年3月16日(日)13:03KO
会場:静岡市清水日本平運動公園球技場 “アイスタ”(1万4,012人/曇 14.6℃ 44%)
主審:御厨貴文
38′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(pen.)
67′-京都/ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス(左足←ハファエウ・エリアス)
82′-清水/北川航也(pen.)
■清水エスパルス(4-2-3-1)
GK1:沖悠哉
DF5:北爪健吾
DF66:住吉ジェラニレショーン
DF3:高橋祐治
DF70:高木践
MF6:宮本航汰(72′-MF11:中原輝)
MF98:マテウス・ブエノ・バチスタ(90′-FW29:アフメド・イルマゾフ・アフメドフ)
MF19:松崎快(77′-DF4:蓮川壮大)
MF33:乾貴士
MF55:西原源樹(72′-MF8:小塚和季)
FW23:北川航也
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF22:須貝英大
DF4:パトリック・ウィリアム・サ・ヂ・オリヴェイラ(16′-DF5:アピアタウィア久)
DF50:鈴木義宜
DF44:佐藤響
MF10:福岡慎平
MF8:米本拓司(59′-MF7:川﨑颯太)
MF39:平戸太貴(88′-FW31:平賀大空)
FW14:原大智
FW9:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(88′-DF24:宮本優太)
FW18:松田天馬(59′-MF6:ジョアン・ペドロ・メンデス・サントス)
春潮の底にわが影かがやく
前節の汚名をそそぐ、アウェイでの快勝。
日本平で、「This is kyoto sanga!」とばかりに存在感を見せつけることができた。
昨シーズンの悪夢ーー6節からの大失速の心配はなくなった……?
勝因を挙げるとするなら、そして、誤解を恐れずに言うなら、清水が京都にとって「与しやすい相手だった」からだろうか。
清水はプレス回避のためにロングボールを使ったりすることなく、乾を中心として「愚直に」攻撃。
ゆえに、今季一番といっていいほど、京都のハイプレッシングがハマった。
ボールを何度も奪えたし、ボールを奪われても素早く回収する場面が多かった。
先発起用された松田天馬、米本がともに精力的にプレスを繰り返し、守備で大きく貢献したことも特筆すべきだろう。
京都の複数得点は今季初。
2ゴールを振り返ってみると、いずれも高い位置からのボール奪取によるものだった。
1点目は、清水・高木のパスを米本がスライディングしてカット。
→平戸がドリブルで前進。
→松田天馬へのスルーパスがPKを誘発。
2点目は、清水・ブエノの不用意なダイレクトパス(中盤底で周囲を確認せず横にパス)を川﨑がカット。
→ボールを渡された原が、ウェーブの動きをしたエリアスに浮き玉のパス
→エリアスが頭で折り返したところに、2列目から走り込んでいたジョアン・ペドロがダイレクトシュート。
まさに、電光石火の2得点。
自分たちがボールを持ったときの「崩し」はまだまだ課題が残るものの、京都が「やりたい攻撃の形」で結果を出せた。
一方、守備では3バックにして逃げ切ることに成功。
清水が攻撃の局面でパスが乱れたり、クロスが正確ではなかったり……が多く、全体的に精度を欠いていたことも助かった。
とはいえ、乾の個人技、宮本の飛び出しなどに翻弄されることも幾度か。
ホームで再戦するころには、清水の攻撃がもう一段レベルアップしている可能性はあるかもしれない。
さて、来週は春分の日にカップ戦(ガイナーレ鳥取戦)があるものの、リーグ戦は1週お休み。
次は3月29日のホーム・広島戦になる。
広島といえば、何度か「チンチンに」ヤラれたことがある、京都にとって相性のよくない相手。
もちろん、きょう見せたサッカーが広島相手にそのまま展開できるとは思えないけど、善戦を期待したい。
福田がベンチ入りしたし、怪我人もそろそろ戻ってきそうかな。